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【第二章】ユウカ・バーレン
【第五話】南の都市 メルディア⑥
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「ユウカでも難しいのか?」
「まぁ……難しいよ。てか、私って、そもそも貴族とも一般人とも違うから、少し区分的には微妙な所でもあるんだけどね」
「……?一般人じゃないのか?」
「一応、一般人ではあるけど、先天的な能力持ってるからね。すごい中途半端な感じかな。愛想振りまかなかったコウモリ的な」
「ほぉー。ユウカの先天的な能力っていうと、あのビュンって感じで移動するアレか?」
「ソレだね。正確には、それを含めた技全般。アレって技術ではあるんだけど、肉体の構造的に他の人じゃ出来ないらしいのよ。だから先天的なの。愛想振りまかなかったコウモリ的な」
「お、おう……。てか、だからソレを俺が出来た時、アベルトさんがあんなに驚いてたのか。普通じゃ出来ないはずの技術なのに何故出来るんだってわけか」
「そういうことだね。多分、ルーツで言えば君になるのかな?あれ?だったら恭司、結婚してるの?」
「いや、覚えてないから分からん……」
「都合のいいものだねー。記憶喪失っていうのは」
「いや、待て。俺が女性の敵みたいな前提で話すのは止めろ。もしかしたら清く正しい交際をしていたかもしれないじゃないか」
「いや、君の今の年齢を見ても、そもそも17になるまでに子ども作ってるわけでしょう?しかも凄腕の大量殺人犯だから素行も悪かっただろうし……。どう考えても清く正しい交際するような人柄とは思えないよ」
「そういうことにはすぐ頭が回るんだな……」
「……ふん。まぁいいや。今は一人だもんね」
ユウカはそう言って、話を貴族に戻した。
武家と魔家について、ユウカは両手の指を使いながら、それぞれの家の名称を数え上げる。
「んーとね……
まず武家は、
『ラーチェス』『バーカス』『ヨルゲン』『ウォーリア』『ロベル』の5つだったかな。
魔家は、
『ローゼス』『ボルディス』『パラロル』『バージルド』『ロガー』の同じく5つだったと思う」
ユウカは存外すぐに答え切った。
ユウカにとっても、その10の家は無視できない存在らしい。
おそらく、ユウカの現在の立場の理由の一端にもなっているからだろう。
その表情には忌々しさがこれでもかと言うくらいに溢れ出ていた。
だが、
恭司はそんなユウカの説明を聞き終えると、
「なるほど……。やっぱり今すぐ覚えるのは無理だな」
と、一切の躊躇なく答えた。
恭司は腕を組みながら一人でウンウンと頷くが、ユウカは少し苦笑いだ。
とはいえ、
ユウカのように何か因縁めいたものがない中で、こんなカタカナの名称を10個も一気に覚えるのは確かに嫌だろう。
やろうと思えば出来る数ではあるが、恭司はわざわざ暗記してまで覚える気はサラサラなかった。
時間もかかる上に、何よりも面倒臭い。
「まぁ……難しいよ。てか、私って、そもそも貴族とも一般人とも違うから、少し区分的には微妙な所でもあるんだけどね」
「……?一般人じゃないのか?」
「一応、一般人ではあるけど、先天的な能力持ってるからね。すごい中途半端な感じかな。愛想振りまかなかったコウモリ的な」
「ほぉー。ユウカの先天的な能力っていうと、あのビュンって感じで移動するアレか?」
「ソレだね。正確には、それを含めた技全般。アレって技術ではあるんだけど、肉体の構造的に他の人じゃ出来ないらしいのよ。だから先天的なの。愛想振りまかなかったコウモリ的な」
「お、おう……。てか、だからソレを俺が出来た時、アベルトさんがあんなに驚いてたのか。普通じゃ出来ないはずの技術なのに何故出来るんだってわけか」
「そういうことだね。多分、ルーツで言えば君になるのかな?あれ?だったら恭司、結婚してるの?」
「いや、覚えてないから分からん……」
「都合のいいものだねー。記憶喪失っていうのは」
「いや、待て。俺が女性の敵みたいな前提で話すのは止めろ。もしかしたら清く正しい交際をしていたかもしれないじゃないか」
「いや、君の今の年齢を見ても、そもそも17になるまでに子ども作ってるわけでしょう?しかも凄腕の大量殺人犯だから素行も悪かっただろうし……。どう考えても清く正しい交際するような人柄とは思えないよ」
「そういうことにはすぐ頭が回るんだな……」
「……ふん。まぁいいや。今は一人だもんね」
ユウカはそう言って、話を貴族に戻した。
武家と魔家について、ユウカは両手の指を使いながら、それぞれの家の名称を数え上げる。
「んーとね……
まず武家は、
『ラーチェス』『バーカス』『ヨルゲン』『ウォーリア』『ロベル』の5つだったかな。
魔家は、
『ローゼス』『ボルディス』『パラロル』『バージルド』『ロガー』の同じく5つだったと思う」
ユウカは存外すぐに答え切った。
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おそらく、ユウカの現在の立場の理由の一端にもなっているからだろう。
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と、一切の躊躇なく答えた。
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とはいえ、
ユウカのように何か因縁めいたものがない中で、こんなカタカナの名称を10個も一気に覚えるのは確かに嫌だろう。
やろうと思えば出来る数ではあるが、恭司はわざわざ暗記してまで覚える気はサラサラなかった。
時間もかかる上に、何よりも面倒臭い。
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