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【第四章】学園生活
【第十話】謎の転校生③
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「ここが君に割り当てられたBクラスの教室だ」
エレベーターで2階まで降り、少しばかり歩いた所で、トラストは扉の前に立ってそう言った。
職員室からここまで10分。
最後になってようやく口を開いた形だ。
その彼の頭上には確かに「Bクラス」という札が見える。
奥には「Aクラス」の札もあった。
エレベーターから見て手前がBクラスで、奥がAクラスという配置になっているらしい。
順序については全くどうでもいいことだが、この廊下に他の部屋が何も無いことは気になった。
廊下はとても大きく、このフロア自体の大きさも規格外に巨大なものでありながら、廊下から見える部屋はこの2つしかない。
ユウカからそういう話は事前に聞いてはいたが、職員室と同様、改めて非常識な構造設計だ。
「このBクラスにはユウカ・バーレンも所属している。言っておくがトラブルは起こすなよ?我々は常に監視しているからな」
「…………」
最初から期待してもいないが、気分の悪い対応だった。
転校初日で初対面で何もしてない中、数分でこうまで嫌われるのも珍しいのではないだろうか。
当然、遅刻した身の上でそれを仲介してくれるような気配もない。
今さらながらユウカが引きこもる気持ちも分かってくるようだが、恭司は生憎と引き込もれるような立場にないのだ。
どんな人間にどんな態度を取られようとも、使命がある限りは動き続けなければならない。
恭司はため息を堪えながら教室の入り口のドアノブに手を掛けると、
そのまま間髪いれずにスパンと開け放った。
「……………………」
「……………………」
「……………………」
ホームルーム中だったのか授業中だったのか、恭司がドアを開け放つと、その瞬間に担任の先生と在校生と恭司の間に沈黙が降り立った。
教壇の上に立っている人が担任と思われるが、突然のことに驚愕が隠しきれていない。
席についている生徒たちも同様だ。
中にはそうでない者もいくらかいるようだが、ほとんどの人間が固まってしまっている。
『武芸科』とは思えないくらい、順応性に欠けた反応だ。
これで上から2番目というのだから呆れる。
(まぁ、今はどうでもいい話か)
恭司は分析もそこそこに切り上げると、とりあえずユウカの姿を探した。
教室にいる在校生は全体で約40人くらいで、男女比は半々くらい。
恭司は在校生たちの席を見回し、ユウカの姿を探す。
そして、
(いた……)
探し始めて2秒。
彼女の居所は探すまでもなく一目瞭然だった。
一番後ろの席で、周りから明らかに距離を置かれた離れ小島の中心に、彼女はつまらなさそうな顔をして座っている。
それは悲しい光景でありつつも、どこか自然体なようでもあった。
一人で独りの彼女は、どこか普通の少女とは違う、独特な雰囲気を持っている。
普段、恭司といる時には見れない光景だ。
おそらくはこちらが素で、恭司といる時だけ、彼女は普通の少女になることが出来るのだろう。
新鮮で興味深くはあるし、リラックスして自然体ではあるようだが、個人的にはあまり見ていたいものではないと、恭司は無自覚のうちにそう思っていた。
エレベーターで2階まで降り、少しばかり歩いた所で、トラストは扉の前に立ってそう言った。
職員室からここまで10分。
最後になってようやく口を開いた形だ。
その彼の頭上には確かに「Bクラス」という札が見える。
奥には「Aクラス」の札もあった。
エレベーターから見て手前がBクラスで、奥がAクラスという配置になっているらしい。
順序については全くどうでもいいことだが、この廊下に他の部屋が何も無いことは気になった。
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ユウカからそういう話は事前に聞いてはいたが、職員室と同様、改めて非常識な構造設計だ。
「このBクラスにはユウカ・バーレンも所属している。言っておくがトラブルは起こすなよ?我々は常に監視しているからな」
「…………」
最初から期待してもいないが、気分の悪い対応だった。
転校初日で初対面で何もしてない中、数分でこうまで嫌われるのも珍しいのではないだろうか。
当然、遅刻した身の上でそれを仲介してくれるような気配もない。
今さらながらユウカが引きこもる気持ちも分かってくるようだが、恭司は生憎と引き込もれるような立場にないのだ。
どんな人間にどんな態度を取られようとも、使命がある限りは動き続けなければならない。
恭司はため息を堪えながら教室の入り口のドアノブに手を掛けると、
そのまま間髪いれずにスパンと開け放った。
「……………………」
「……………………」
「……………………」
ホームルーム中だったのか授業中だったのか、恭司がドアを開け放つと、その瞬間に担任の先生と在校生と恭司の間に沈黙が降り立った。
教壇の上に立っている人が担任と思われるが、突然のことに驚愕が隠しきれていない。
席についている生徒たちも同様だ。
中にはそうでない者もいくらかいるようだが、ほとんどの人間が固まってしまっている。
『武芸科』とは思えないくらい、順応性に欠けた反応だ。
これで上から2番目というのだから呆れる。
(まぁ、今はどうでもいい話か)
恭司は分析もそこそこに切り上げると、とりあえずユウカの姿を探した。
教室にいる在校生は全体で約40人くらいで、男女比は半々くらい。
恭司は在校生たちの席を見回し、ユウカの姿を探す。
そして、
(いた……)
探し始めて2秒。
彼女の居所は探すまでもなく一目瞭然だった。
一番後ろの席で、周りから明らかに距離を置かれた離れ小島の中心に、彼女はつまらなさそうな顔をして座っている。
それは悲しい光景でありつつも、どこか自然体なようでもあった。
一人で独りの彼女は、どこか普通の少女とは違う、独特な雰囲気を持っている。
普段、恭司といる時には見れない光景だ。
おそらくはこちらが素で、恭司といる時だけ、彼女は普通の少女になることが出来るのだろう。
新鮮で興味深くはあるし、リラックスして自然体ではあるようだが、個人的にはあまり見ていたいものではないと、恭司は無自覚のうちにそう思っていた。
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