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【第七章】本性
【第十五話】殺戮⑤
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「学校を出てもまだ街があるっていうのがダルいよね……」
2人揃って校門を出ると、ユウカは開口一番気怠げにそう呟いた。
校門を出た先は国の中心、南の街『メルディア』の都心部で、こんな真昼間だと当然人は多い。
さすがに学生の姿は無いが、仕事中なのであろう大人の姿がよく目に付いた。
腕時計をチラチラと見ながら歩く彼らの足はやや速く、改めて都会だと感じさせられる。
ユウカはその中を、
脇目も振らずに駆け抜けた。
「いやいや何故走る?」
いきなり走り出したユウカの後ろを難なく付いていきながら、恭司は当然の疑問を投げかけた。
波行く人を綺麗に縫って走るのは流石だが、必要かと言われれば全く必要ない。
歩いて帰ればいいはずの所を何故走るのか……。
ユウカは答えた。
「人混み嫌いなんだよッ!!」
「だと思ったよッ!!」
そんなこんなで2人はすぐに森に着いた。
人の沢山歩く大都会を秒で過ぎ去り、2人はすぐさま森に入る。
森は風が吹いて涼しく、都会の喧騒からは一気に離れた気がした。
都心部からだいぶ離れたこの森は、ユウカにとってはようやくのホームだ。
恭司はユウカに尋ねた。
「走らないのか?」
「……?何で走る必要があるの?」
森は嫌いじゃないらしい。
「まぁ、ここなら人もほとんどいないし、気軽に話せるでしょ。学校内だと色々考えながら話さなきゃいけないから大変だったよ」
「そりゃあすまなかったな。でも、ククルの一件もあるんだ。くれぐれも気を抜かないようにな」
「えー、まだ気をつけなきゃいけないの?」
「当たり前だ。下手したら何か仕掛けられてる可能性もある」
「うわ……。それは引くねー」
そんな会話をしながら、2人は家までの道のりを当然のように歩いていった。
最早慣れてきたものだが、相変わらずこの森は険しい。
谷に崖にと危険箇所は多いし、木々も整理されずに自由気ままに育っている。
都心部の隣にあるとは思えないほど、自然本来の姿の残っている森だ。
「ここって開拓とかされないのか?」
恭司は何ともなしに尋ねてみた。
メルディアの街並みを考えれば、すぐにでも開拓して広げたがる輩は多そうに思えたからだ。
あれだけ高いビルが所狭しと並んでいるのだから、新しい土地が欲しくないわけはないだろう。
立地を見ても、この状態で残っているのは些か不自然に思える。
ユウカは「うーん」と唸りつつ、コメカミに手を当てながら答えた。
2人揃って校門を出ると、ユウカは開口一番気怠げにそう呟いた。
校門を出た先は国の中心、南の街『メルディア』の都心部で、こんな真昼間だと当然人は多い。
さすがに学生の姿は無いが、仕事中なのであろう大人の姿がよく目に付いた。
腕時計をチラチラと見ながら歩く彼らの足はやや速く、改めて都会だと感じさせられる。
ユウカはその中を、
脇目も振らずに駆け抜けた。
「いやいや何故走る?」
いきなり走り出したユウカの後ろを難なく付いていきながら、恭司は当然の疑問を投げかけた。
波行く人を綺麗に縫って走るのは流石だが、必要かと言われれば全く必要ない。
歩いて帰ればいいはずの所を何故走るのか……。
ユウカは答えた。
「人混み嫌いなんだよッ!!」
「だと思ったよッ!!」
そんなこんなで2人はすぐに森に着いた。
人の沢山歩く大都会を秒で過ぎ去り、2人はすぐさま森に入る。
森は風が吹いて涼しく、都会の喧騒からは一気に離れた気がした。
都心部からだいぶ離れたこの森は、ユウカにとってはようやくのホームだ。
恭司はユウカに尋ねた。
「走らないのか?」
「……?何で走る必要があるの?」
森は嫌いじゃないらしい。
「まぁ、ここなら人もほとんどいないし、気軽に話せるでしょ。学校内だと色々考えながら話さなきゃいけないから大変だったよ」
「そりゃあすまなかったな。でも、ククルの一件もあるんだ。くれぐれも気を抜かないようにな」
「えー、まだ気をつけなきゃいけないの?」
「当たり前だ。下手したら何か仕掛けられてる可能性もある」
「うわ……。それは引くねー」
そんな会話をしながら、2人は家までの道のりを当然のように歩いていった。
最早慣れてきたものだが、相変わらずこの森は険しい。
谷に崖にと危険箇所は多いし、木々も整理されずに自由気ままに育っている。
都心部の隣にあるとは思えないほど、自然本来の姿の残っている森だ。
「ここって開拓とかされないのか?」
恭司は何ともなしに尋ねてみた。
メルディアの街並みを考えれば、すぐにでも開拓して広げたがる輩は多そうに思えたからだ。
あれだけ高いビルが所狭しと並んでいるのだから、新しい土地が欲しくないわけはないだろう。
立地を見ても、この状態で残っているのは些か不自然に思える。
ユウカは「うーん」と唸りつつ、コメカミに手を当てながら答えた。
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