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♪イキイキと歩く   1ー2ー2

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“♪あらあら~~~ ♪むかいかぜ~~~ ♪ふいてるな~~~~~~ ♪おやおや~~~ ♪おいかぜも~~~ ♪ふいてるな~~~~~~ ♪ピンチ~~~ ♪ピンチ~~~ ♪チェンジ~~~ ♪チェンジ~~~ ♪チャンス~~~ ♪チャンス~~~ ♪チャ~ンス~~~~~~  ♪ピンチ~~~ ♪ピンチ~~~ ♪チェンジ~~~ ♪チェンジ~~~ ♪チャンス~~~ ♪チャンス~~~ ♪チャ~ンス~~~~~~”
いつも、絶体絶命ぜったいぜつめいときうたうたこころなかくちずさむ。



“はぁ・・・・・・、はぁ・・・・・・、ふぅ~~~~~~・・・・・・・”
ふたたび、まると、あたまからだまえかたむけながら、いきととのえてしまう。

“はぁ~~~~~~。今更いまさらだけど・・・・・・、やっぱり・・・、タクシーかなにか・・・、ほか交通手段こうつうしゅだん使つかえばよかった・・・・・・”
このみちのりを徒歩とほだけでてしまったことをやみながら、む。

“あ~~~~~~、くも自由じゆうでいいな~~~~~~”
そのすわみ、あたまうえけながら、うらやましいおもいで、そらつめる。

“あのしろくものように、‘スイスイスイ~~~’って、移動いどうできたらな~~~~~~”
いま現実げんじつからまぎらわすような夢物語ゆめものがたりおもかべる。

“あっ・・・・・・!あのしろくもが、大福餅だいふくもちえてきた・・・・・・”
つかれているのか、幻想げんそうのようなものをてしまう。

あさは、きちんとべてたのに・・・・・・、なんだか、おなかがいちゃったな・・・・・・”
ここにるまで、緊張きんちょうしていたこともあって、すこ空腹くうふくかんじる。

“はあぁぁぁ~~~~~~、でも・・・・・・、本当ほんとうのところ・・・・・・、うまくいくのかな・・・・・・”
なんだか心細こころぼそくなり、わるいことばかりかんがえつく。

“もし、このまま、公民館こうみんかんへ行ったとして、えなかったらどうしよう・・・・・・”
ひどくつかれたせいもあって、不安ふあんでさみしくなる。

“もし、出会であえたとして・・・・・・、あっというに、そのから、げられてしまったら・・・・・・、どうしよう・・・・・・”
いろいろかんがえているうちに、このまま、えきまでかえそうかという気持きもちにさえなってしまう。

“うぅぅぅうん!大丈夫だいじょうぶ大丈夫だいじょうぶえる!絶対ぜったいえる!”
いままでのまよいをはらうように、くび左右さゆうおおきくり、これだけはゆずれないというつよ意志いしおもす。

“ここまでたんだもの!あとは、うんてんまかせるのみ!”
いま唯一信ゆいいつしんじられる自分じぶんあつおもいが、どんどんしてくる。

“ふうううぅぅぅ~~~~~~・・・・・・、すうううぅぅぅ~~~~~~・・・・・・”
をつぶり、ながいきききると、今度こんどは、いきおおきくう。

“まだまだ、まだまだうごける!”
おおきくひらいて、いままでのおもいをむねに、ゆっくりと、がる。

“これも、はじめての試練しれんだとおもって、えないと!”
目的地もくてきち方向ほうこう視線しせんけると、最後さいごまでのぞみをてずに、やりげたいという気持きもちがいてくる。

“これくらいじゃあ~~~~~~、へこたれないぞ~~~~~~!”
けっして、まえき、ふたたび、あるす。

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