桜稜学園野球部記

神崎洸一

文字の大きさ
70 / 86

67

しおりを挟む
「春の関東大会、優勝候補桜稜学園は千葉県2位の成田航空高校との対戦、先発は田村と舟生、どちらも高い投手力があるだけに試合展開には要注目です」


「二死から橋本が安打を放ちここで4番中之島、舟生の特性上何としてでも抑えたいところ」
(ここで打たれるわけにはいかないんだよ!)

「捉えたか?これは大きいぞ!?」
「っしゃやってやったわ!」

「ライト千曳は見送るだけ!桜稜学園幸先よく2点先制!中之島関東大会でも好調です!」


「いきなり援護を受けた田村、フォアボールのランナーは出しましたが4人できっちり抑えました」


「橋本タイムリーツーベース!3回の表3点目を追加しました桜稜学園、ここからが試合の流れを決めることになりそうです!」

「もう一発、かましたろかぁ!?」
「成田航空サイドとしてはこれ以上の失点は食い止めたい場面、打席には先ほどホームラン中之島」

「あーっとこれもまた大きい!今度は懸命に追いかけます千曳!しかし見送った!2打席連発ツーランホームラン!」



「外れた!フォアボール!5回のウラ成田航空これで二死満塁!反撃の起点となるか!?」

「バッターは4番大城、勝負強いバッターです」

「ちょっと不味い流れになったかもしれんな」
「田村はザコだから仕方ないさ、相棒」


「打った!センター前クリーンヒット!ひとりホームイン!二塁ランナーの喜入もホームへ向かっている!」

「粟生も続いた!これがつるべ打ちの実力か!?二塁走者の段が生還してこれで5-3!一気に追い付けるか!?成田航空!」


「人見打ったが、しかしこれはサードのファインプレーに阻まれましたスリーアウト」

「…盛り上がりに欠けてないか?」



「さあ試合はいよいよ9回ウラ、試合は6回橋本の犠牲フライ以降動かず6-3と桜稜学園3点のリード」


「成田航空の攻撃は打順よく1番から」
「きょう2安打と好調な先頭打者の千曳、打って反撃ムードを作りたいところ」

「僕だって桜稜学園の看板背負ってるんだ…よ!」
「ショート真っ正面へのゴロ、無難に捌いてワンナウト」


「2番セカンド 喜入くん」

「そう簡単には…ね」
「ファーストゴロ中之島、ベースカバーに田村これでツーアウト、勝利まであとひとり」
 

「3番 センター 段くん」
「ここまでノーヒット、中軸の意地を見せて欲しいところ」

「勝つのは…俺たちだ!」

「スライダー完全に捉えた!外野手呆然と見送る!ホームラン、ホームランだ!6-4!」


「先輩!何としてでも繋いでください!そしたら俺が打ちますから!」
「俺だってやってやる!」
「下位打線だからって、2年生だからって俺は打てます!打つんです!」

「粟生に人見、三瀬…」

「託された!いっちょやってやる!」 



「これは面白いところに飛んだライト前!」

(せっかくの守備機会だ、打てなかった分ちゃんと捕らないと!…まあ打てるときのほうがレアなんだけど)


「神崎ダイビングキャッチファインプレー!これでスリーアウト、ゲームセット!最後を飾る素晴らしいプレーで幕を下ろします関東大会1回戦はこれで全試合が終了となりました」
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

むっつり金持ち高校生、巨乳美少女たちに囲まれて学園ハーレム

ピコサイクス
青春
顔は普通、性格も地味。 けれど実は金持ちな高校一年生――俺、朝倉健斗。 学校では埋もれキャラのはずなのに、なぜか周りは巨乳美女ばかり!? 大学生の家庭教師、年上メイド、同級生ギャルに清楚系美少女……。 真面目な御曹司を演じつつ、内心はむっつりスケベ。

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

妹の仇 兄の復讐

MisakiNonagase
青春
神奈川県の海に近い住宅街。夏の終わりが、夕焼けに溶けていく季節だった。 僕、孝之は高校三年生、十七歳。妹の茜は十五歳、高校一年生。父と母との四人暮らし。ごく普通の家庭で、僕と茜は、ブラコンやシスコンと騒がれるほどではないが、それなりに仲の良い兄妹だった。茜は少し内気で、真面目な顔をしているが、家族の前ではよく笑う。特に、幼馴染で僕の交際相手でもある佑香が来ると、姉のように慕って明るくなる。 その平穏が、ほんの些細な噂によって、静かに、しかし深く切り裂かれようとは、その時はまだ知らなかった。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

処理中です...