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第6章 沈没都市 グラナドザンラ
【241話】 上がっていく
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体を深く斬られた。
結界魔法の押し合いは拮抗していた、最後の最後までは。
あの厄災はユウトに攻撃されて結界が維持できないと思ったのか狙いを結界魔法の破壊として私に全攻撃を向け私はそれに対応しきれずに深い傷を受けた。
そんな後でも戦いは続いていた、ユウトと厄災による戦い。
頑張っているけど……それでもあの人はまだあの厄災には届いていない。
あの人を1人にするわけにはいかない……そう決めたから、だから私も行くよ。
そうしてフレリアはユウトの最後の攻撃へと加勢する、魔性輪についてる魔力を制御する宝石が砕け散りながらもフレリアはユウトとともに合技を発動していたのだった。
2人の魔法が炸裂しブェイオンは灰となり消滅する。
魔力も全身にまとわり付くような気持ちの悪いあの威圧感もこの空間にはもうなくここには俺とフレリアの2人がいるだけだった。
つまり──
「「勝った~!!」」
俺とフレリアは2人して勝利を喜ぶ、俺達2人とは格上の相手、そんな強者に俺達は勝ったのだ。
「ふぅー……やばい、気を抜いたら立てなくなっちゃった♡」
フレリアはその場に座り込んだと思いきやこちらに向かって笑いかけながらそう話しかけてくる。
「あんな激戦の後だし、しょうがない……でもここにまた何が来るかわからないから、とりあえず上に上がろうぜ。
あっ肩貸すよ」
「……うんっ!ありがとう!!」
座り込むフレリアを左腕で支えながら立たせようとし、フレリアもそんな俺の肩を借りるように腕を俺の体に巻き付ける。
「えへへ、密着~」
「そんな事言ってないで行くぞ」
フレリアからのからかいをスルーしながら俺達は階段へと向かっていった。
ゆっくりと痛む体を引きずるように一歩一歩、確実に前へ進む。
下層の魔獣は深層ほどじゃないだろうと精鋭部隊の人達がアレからどうなったか何気になっていた。
無事ならワンチャン助けに来てくれないかなーという希望を背負い下層に続くと思われる階段を上がっていく。
カツンッカツンッ
と階段を上がる音だけが響く空間……言葉も発生せず少し気まずい雰囲気だ。
長い……頂上が見えず上に辿り着くのにだいぶかかりそうなほどの長さだった。
その間静かでいるのか……?うーん……
「俺さ……実は異世界人なんだ」
「へ~」
って俺はいきなり何を口走ってるんだ?いやまぁそれ知られても俺に不利益は無いのだからいいんだけど……?
「俺がいた世界じゃ人を殺すなんて事……普通じゃ許されなくて、そんな常識が残ってるからなのかな……人を殺すなんて事俺には怖くて出来ないんだ。臆病というか自分勝手なんだろうな」
「でも私はそれでよかったと思うよ?」
「それはどうして?」
「私だって人を殺さないのはもっと戦いたいって思うからだし自分勝手なのは私も同じだよ。
まぁ私が倒した人が他の人にトドメ差された事は何度もあるけど……」
「あ~俺もあった」
「私が言いたいのは、うーん……ユウトももっと自分勝手でいてもいいと思うよ!」
と少し悩んだ末にフレリアは笑顔で応える。
自分勝手でいる……か、それなら……
「あ~ようやく階段終わった~!」
そんな話をしていると長い階段は終わりを告げ下層に到着していた。
なんとか俺達は深層を抜けられたんだな。
「フレリア……聞いてくれ」
「なぁに?」
「お前……俺た──」
──ゾワッ!
俺とフレリアの背筋に悪寒が走る。
そんなはずはないん……この下から流れてくる魔力はそんなわけないんだ。
だってアイツは灰となって消えた、いくら再生能力があっても完全に消えた体を元に戻すなんて無理だ。
でもなんで……なんで下からアイツの魔力を強く感じるんだよっっ!!
結界魔法の押し合いは拮抗していた、最後の最後までは。
あの厄災はユウトに攻撃されて結界が維持できないと思ったのか狙いを結界魔法の破壊として私に全攻撃を向け私はそれに対応しきれずに深い傷を受けた。
そんな後でも戦いは続いていた、ユウトと厄災による戦い。
頑張っているけど……それでもあの人はまだあの厄災には届いていない。
あの人を1人にするわけにはいかない……そう決めたから、だから私も行くよ。
そうしてフレリアはユウトの最後の攻撃へと加勢する、魔性輪についてる魔力を制御する宝石が砕け散りながらもフレリアはユウトとともに合技を発動していたのだった。
2人の魔法が炸裂しブェイオンは灰となり消滅する。
魔力も全身にまとわり付くような気持ちの悪いあの威圧感もこの空間にはもうなくここには俺とフレリアの2人がいるだけだった。
つまり──
「「勝った~!!」」
俺とフレリアは2人して勝利を喜ぶ、俺達2人とは格上の相手、そんな強者に俺達は勝ったのだ。
「ふぅー……やばい、気を抜いたら立てなくなっちゃった♡」
フレリアはその場に座り込んだと思いきやこちらに向かって笑いかけながらそう話しかけてくる。
「あんな激戦の後だし、しょうがない……でもここにまた何が来るかわからないから、とりあえず上に上がろうぜ。
あっ肩貸すよ」
「……うんっ!ありがとう!!」
座り込むフレリアを左腕で支えながら立たせようとし、フレリアもそんな俺の肩を借りるように腕を俺の体に巻き付ける。
「えへへ、密着~」
「そんな事言ってないで行くぞ」
フレリアからのからかいをスルーしながら俺達は階段へと向かっていった。
ゆっくりと痛む体を引きずるように一歩一歩、確実に前へ進む。
下層の魔獣は深層ほどじゃないだろうと精鋭部隊の人達がアレからどうなったか何気になっていた。
無事ならワンチャン助けに来てくれないかなーという希望を背負い下層に続くと思われる階段を上がっていく。
カツンッカツンッ
と階段を上がる音だけが響く空間……言葉も発生せず少し気まずい雰囲気だ。
長い……頂上が見えず上に辿り着くのにだいぶかかりそうなほどの長さだった。
その間静かでいるのか……?うーん……
「俺さ……実は異世界人なんだ」
「へ~」
って俺はいきなり何を口走ってるんだ?いやまぁそれ知られても俺に不利益は無いのだからいいんだけど……?
「俺がいた世界じゃ人を殺すなんて事……普通じゃ許されなくて、そんな常識が残ってるからなのかな……人を殺すなんて事俺には怖くて出来ないんだ。臆病というか自分勝手なんだろうな」
「でも私はそれでよかったと思うよ?」
「それはどうして?」
「私だって人を殺さないのはもっと戦いたいって思うからだし自分勝手なのは私も同じだよ。
まぁ私が倒した人が他の人にトドメ差された事は何度もあるけど……」
「あ~俺もあった」
「私が言いたいのは、うーん……ユウトももっと自分勝手でいてもいいと思うよ!」
と少し悩んだ末にフレリアは笑顔で応える。
自分勝手でいる……か、それなら……
「あ~ようやく階段終わった~!」
そんな話をしていると長い階段は終わりを告げ下層に到着していた。
なんとか俺達は深層を抜けられたんだな。
「フレリア……聞いてくれ」
「なぁに?」
「お前……俺た──」
──ゾワッ!
俺とフレリアの背筋に悪寒が走る。
そんなはずはないん……この下から流れてくる魔力はそんなわけないんだ。
だってアイツは灰となって消えた、いくら再生能力があっても完全に消えた体を元に戻すなんて無理だ。
でもなんで……なんで下からアイツの魔力を強く感じるんだよっっ!!
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