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二人だけの時間④
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クイズ番組か何かの景品で貰った、上品なブルーの江戸切子のペアグラス。
これを大好きな咲良さんと一緒に、使える日が来るとは!
感慨深い想いで、グラスと共にテーブルに置いた缶ビール。
プルタブを開け、彼女のために用意した方のグラスに注いだ。
お返しに俺の方のグラスに注いでくれてから、彼女は一気にビールを飲み干した。
ホント、美味しそうに飲むなぁ。
......やっぱり、可愛い。
「さっきバーに居た時も思ったけど、アルコール、お好きなんですね」
自然と表情が、綻んだ。
すると少しバツが悪そうに彼女は苦笑したけれど、勿論嫌味などでは無い。
世間一般では、ちょっと飲んだだけで酔ってしまうような女の子が可愛いと言われるみたいだけれど、同じく酒好きの俺としてはむしろこういう姿にも好感が持てた。
「でもお酒好きだと居酒屋で働くの、辛くないですか?
俺も酒大好きだから、自分だけ飲めないの、絶対無理!」
酔っていた事もあり、ヘラヘラと笑って聞いた。
すると彼女は、なぜかぎょっとした顔で俺の事を凝視した。
俺が用意した外国産のチーズの包みを開けながら、彼女は探りを入れるみたいに聞いた。
「私があの店のアルバイト店員だって、最初から気付いてたの?」
うん?一体、どういう意味だ?
一瞬彼女が何を言っているのか分からず、キョトンとしてしまった。
あぁ......なるほど。そういう事か。
素っぴんの彼女と、今の咲良さん。
今日はじめてafterな姿を目にしたが、確かに髪型も服装もまるで別人だ。
大変失礼な話ではあるが、正太郎が以前、特殊メイク詐欺だのなんだのと言っていたのも納得なくらい。
クイズ番組か何かの景品で貰った、上品なブルーの江戸切子のペアグラス。
これを大好きな咲良さんと一緒に、使える日が来るとは!
感慨深い想いで、グラスと共にテーブルに置いた缶ビール。
プルタブを開け、彼女のために用意した方のグラスに注いだ。
お返しに俺の方のグラスに注いでくれてから、彼女は一気にビールを飲み干した。
ホント、美味しそうに飲むなぁ。
......やっぱり、可愛い。
「さっきバーに居た時も思ったけど、アルコール、お好きなんですね」
自然と表情が、綻んだ。
すると少しバツが悪そうに彼女は苦笑したけれど、勿論嫌味などでは無い。
世間一般では、ちょっと飲んだだけで酔ってしまうような女の子が可愛いと言われるみたいだけれど、同じく酒好きの俺としてはむしろこういう姿にも好感が持てた。
「でもお酒好きだと居酒屋で働くの、辛くないですか?
俺も酒大好きだから、自分だけ飲めないの、絶対無理!」
酔っていた事もあり、ヘラヘラと笑って聞いた。
すると彼女は、なぜかぎょっとした顔で俺の事を凝視した。
俺が用意した外国産のチーズの包みを開けながら、彼女は探りを入れるみたいに聞いた。
「私があの店のアルバイト店員だって、最初から気付いてたの?」
うん?一体、どういう意味だ?
一瞬彼女が何を言っているのか分からず、キョトンとしてしまった。
あぁ......なるほど。そういう事か。
素っぴんの彼女と、今の咲良さん。
今日はじめてafterな姿を目にしたが、確かに髪型も服装もまるで別人だ。
大変失礼な話ではあるが、正太郎が以前、特殊メイク詐欺だのなんだのと言っていたのも納得なくらい。
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