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㉑最悪なタイミング
「ルーファス……様……?」
まるで悪い魔法にでも掛けられたみたいに、足が動かない。
逃げなければと思うのに、体がまったくいうことをきいてくれないのだ。
彼のほうは幸い僕には気付いていないようだから、早くこの場から離れなければ……。
大きく、深呼吸をして。メリルを抱き、鉛のように重たい足を懸命に動かす。
その時だった。さっきまで反対側を向いていたはずのルーファス様が、弾かれたようにこちらを向いた。
彼の唇が開かれ、ゆっくりと僕の名を形取る。
かなり距離があるはずなのに、僕を呼ぶ彼の声が聞こえた。そんな気がした。
「すみません、通してください! お願いです、すみません!」
ルーファス様から逃げるため、大きな声を上げて人混みをかき分けながら駆け出した。
彼が僕を追い、動き出す気配。まるで僕のすべてを射抜くような熱のこもった視線を、背を向けていても感じる。
「ちょ……、おい、ノア! 急にいったい、どうしたんだよ!?」
屋台の行列に並んでいたクリスが僕の様子に気付き、あわててそのあとを追ってきた。
そして、そのタイミングで。酔っ払いがクリスの肩を掴み、ゲラゲラと笑いながら祝福の言葉を口にした。
「よぉ、おめでとうクリス。昨日が、結婚式だったんだって?」
なんていうタイミングで、声をかけやがるのだ。
だけど、こうなりゃヤケクソだ。この状況、とことん利用させてもらうぞ!
「ありがとうございます! 嬉しいな、こうしてみんなにお祝いしてもらえて」
無理やり会話に割って入ると、男はぎょっとした様子で目を見開いた。
そしてこのやり取りが、すべて聞こえていたのだろう。
本気で困惑した様子で、クリスが聞いた。
「ちょ……、ノア! いったい、どういうつもりだよ!?」
「しっ! いいから君は、しばらく黙ってて」
メリルの瞳を隠すようにして抱き、背伸びをしてクリスの耳元で囁く。
そんな僕たちのことを、あっという間に追いついたらしいルーファス様が真っ青な顔で見つめていた。
「やっとまた会えたと、思ったのに……。結婚式だって? 君と、クリス君の!?」
ルーファス様の悲壮な叫びが、広場に木霊する。
だけどそんな彼の姿を前に、僕は不思議と冷静さを取り戻していた。
「ええ、そうです。ルーファス様、あなたもお祝いしてくれますよね?」
声が震えそうになるのをこらえ、必死に演技を続けた。
信じられないものでも見るような、絶望に彩られた彼の瞳。
実は、ずっと考えていたのだ。
噂が届かないだけじゃなく、本当に今もルーファス様は独身のままなんじゃないかと。
だけどそれに喜びそうになる心を無理やり圧し殺し、僕はこのおよそ5年もの歳月を生きてきた。
だから必死に僕を追う彼を見て、確信した。……ルーファス様もまた、僕のことを忘れることが出来ずにいるのだと。
だったら今度こそ、終わらせるしかないじゃないか。……ルーファス様の幸せな未来のために、僕自身の手で。
「幸いこうして、子宝にも恵まれて。最初は僕がひとりで育てるつもりだったんですが、やっぱり彼のことがどうしても忘れられなくて。だから僕はこの町に、戻ってきたんです」
まっすぐに前を向き、精一杯の嘘を重ねた。
するとそれまで僕におとなしく抱かれていたメリルが、不安そうな声で聞いた。
「お母さん、大丈夫……? 泣いてるの……?」
やはりこの子には、すべて分かってしまうらしい。
それでも無理やり声を張り、ルーファス様を見つめたまま告げた。
「大丈夫だよ、メリル。……すみません、ルーファス様。息子が、不安がっています。だからもう、失礼しますね」
ルーファス様に、背を向けて。僕はメリルを抱いたまま、前を向き歩き始めた。
***
「おい、ノア! お前、とんでもないことをやらかしやがったな!?」
クリスの言葉に、ひたすら謝罪を続ける僕。
「クリス、本当にごめんって! ちゃんとこの誤解は、全部解いてから帰るから!」
「当たり前だ! 新婚の人間を、勝手に子持ちの二股男に仕立て上げやがって……!」
ユリウスに殴られたせいで腫れ上がったほほに水で濡らした布を当てたまま、恨みがましい瞳で僕を睨みつけるクリス。
「……本当に、ごめん」
ユリウスの誤解はなんとか解くことが出来たものの、あっという間に噂は広がってしまった。
そのため明日は、お詫び行脚に回ることになりそうだ。
「まぁ、もういいよ。ちゃんと自分のやらかしたことの後始末を、しっかりしていってくれるなら。だけどさ、ノア……。ルーファス様の件は、どうするつもりなんだ?」
いつになく真剣な表情で見つめられ、言葉に詰まった。
「メリルの目を見られたら、その子がルーファス様の子どもだってことなんかすぐバレちまうぞ?」
遊び疲れて眠ってしまったメリルのほうに視線を向け、そっと頭をなでながら答えた。
「分かってるよ、クリス。だからちゃんとメリルの瞳は見られないように隠したし、万が一にも真相を知られる前に、村に帰るつもりだから」
僕の返事が、気に入らなかったのだろう。クリスは唇を曲げ、不満そうに言った。
「あっそ。ほんとお前は、強情なやつだな。……ルーファス様が俺は、不憫でならないわ」
「不憫? 僕みたいな平凡なオメガと結ばれて、安泰なはずの将来を手放すほうがよっぽど不憫だろ」
言葉にしたことで、やはり自分の考えは正しいのだと確信することができた。
なのにクリスは、どうやら僕とは真逆のことを考えていたらしい。
そのため彼の起こした思わぬ行動により、このあと予想外の事態を迎えることとなる。
まるで悪い魔法にでも掛けられたみたいに、足が動かない。
逃げなければと思うのに、体がまったくいうことをきいてくれないのだ。
彼のほうは幸い僕には気付いていないようだから、早くこの場から離れなければ……。
大きく、深呼吸をして。メリルを抱き、鉛のように重たい足を懸命に動かす。
その時だった。さっきまで反対側を向いていたはずのルーファス様が、弾かれたようにこちらを向いた。
彼の唇が開かれ、ゆっくりと僕の名を形取る。
かなり距離があるはずなのに、僕を呼ぶ彼の声が聞こえた。そんな気がした。
「すみません、通してください! お願いです、すみません!」
ルーファス様から逃げるため、大きな声を上げて人混みをかき分けながら駆け出した。
彼が僕を追い、動き出す気配。まるで僕のすべてを射抜くような熱のこもった視線を、背を向けていても感じる。
「ちょ……、おい、ノア! 急にいったい、どうしたんだよ!?」
屋台の行列に並んでいたクリスが僕の様子に気付き、あわててそのあとを追ってきた。
そして、そのタイミングで。酔っ払いがクリスの肩を掴み、ゲラゲラと笑いながら祝福の言葉を口にした。
「よぉ、おめでとうクリス。昨日が、結婚式だったんだって?」
なんていうタイミングで、声をかけやがるのだ。
だけど、こうなりゃヤケクソだ。この状況、とことん利用させてもらうぞ!
「ありがとうございます! 嬉しいな、こうしてみんなにお祝いしてもらえて」
無理やり会話に割って入ると、男はぎょっとした様子で目を見開いた。
そしてこのやり取りが、すべて聞こえていたのだろう。
本気で困惑した様子で、クリスが聞いた。
「ちょ……、ノア! いったい、どういうつもりだよ!?」
「しっ! いいから君は、しばらく黙ってて」
メリルの瞳を隠すようにして抱き、背伸びをしてクリスの耳元で囁く。
そんな僕たちのことを、あっという間に追いついたらしいルーファス様が真っ青な顔で見つめていた。
「やっとまた会えたと、思ったのに……。結婚式だって? 君と、クリス君の!?」
ルーファス様の悲壮な叫びが、広場に木霊する。
だけどそんな彼の姿を前に、僕は不思議と冷静さを取り戻していた。
「ええ、そうです。ルーファス様、あなたもお祝いしてくれますよね?」
声が震えそうになるのをこらえ、必死に演技を続けた。
信じられないものでも見るような、絶望に彩られた彼の瞳。
実は、ずっと考えていたのだ。
噂が届かないだけじゃなく、本当に今もルーファス様は独身のままなんじゃないかと。
だけどそれに喜びそうになる心を無理やり圧し殺し、僕はこのおよそ5年もの歳月を生きてきた。
だから必死に僕を追う彼を見て、確信した。……ルーファス様もまた、僕のことを忘れることが出来ずにいるのだと。
だったら今度こそ、終わらせるしかないじゃないか。……ルーファス様の幸せな未来のために、僕自身の手で。
「幸いこうして、子宝にも恵まれて。最初は僕がひとりで育てるつもりだったんですが、やっぱり彼のことがどうしても忘れられなくて。だから僕はこの町に、戻ってきたんです」
まっすぐに前を向き、精一杯の嘘を重ねた。
するとそれまで僕におとなしく抱かれていたメリルが、不安そうな声で聞いた。
「お母さん、大丈夫……? 泣いてるの……?」
やはりこの子には、すべて分かってしまうらしい。
それでも無理やり声を張り、ルーファス様を見つめたまま告げた。
「大丈夫だよ、メリル。……すみません、ルーファス様。息子が、不安がっています。だからもう、失礼しますね」
ルーファス様に、背を向けて。僕はメリルを抱いたまま、前を向き歩き始めた。
***
「おい、ノア! お前、とんでもないことをやらかしやがったな!?」
クリスの言葉に、ひたすら謝罪を続ける僕。
「クリス、本当にごめんって! ちゃんとこの誤解は、全部解いてから帰るから!」
「当たり前だ! 新婚の人間を、勝手に子持ちの二股男に仕立て上げやがって……!」
ユリウスに殴られたせいで腫れ上がったほほに水で濡らした布を当てたまま、恨みがましい瞳で僕を睨みつけるクリス。
「……本当に、ごめん」
ユリウスの誤解はなんとか解くことが出来たものの、あっという間に噂は広がってしまった。
そのため明日は、お詫び行脚に回ることになりそうだ。
「まぁ、もういいよ。ちゃんと自分のやらかしたことの後始末を、しっかりしていってくれるなら。だけどさ、ノア……。ルーファス様の件は、どうするつもりなんだ?」
いつになく真剣な表情で見つめられ、言葉に詰まった。
「メリルの目を見られたら、その子がルーファス様の子どもだってことなんかすぐバレちまうぞ?」
遊び疲れて眠ってしまったメリルのほうに視線を向け、そっと頭をなでながら答えた。
「分かってるよ、クリス。だからちゃんとメリルの瞳は見られないように隠したし、万が一にも真相を知られる前に、村に帰るつもりだから」
僕の返事が、気に入らなかったのだろう。クリスは唇を曲げ、不満そうに言った。
「あっそ。ほんとお前は、強情なやつだな。……ルーファス様が俺は、不憫でならないわ」
「不憫? 僕みたいな平凡なオメガと結ばれて、安泰なはずの将来を手放すほうがよっぽど不憫だろ」
言葉にしたことで、やはり自分の考えは正しいのだと確信することができた。
なのにクリスは、どうやら僕とは真逆のことを考えていたらしい。
そのため彼の起こした思わぬ行動により、このあと予想外の事態を迎えることとなる。
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(Xアカウント@cerezalicor)