リバース

ryon*

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蕩けそうなほど③

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 絡み合う、舌と舌。
 どちらのモノかわからない唾液が、俺の口の端からタラリと零れ、落ちた。

 しばらくそうやって体が落ち着くのをこのバカは待っててくれたんだけど、先に我慢出来なくなったのは俺の方だった。

「もう、平気だから。
 ゆっくりだったら、動いていいよ。」

 リップ音をたて、もう一度彼の薔薇色の唇にキスをして。

 それから俺達は再び快楽の波に飲まれ、溺れていった。

「ヤバ...もう少し、激しくしていい?
 大悟の中、すごい熱くて、俺の締め付けてくる...。」

 甘い声で、俺の耳元、木内が囁く。
 この頃になると痛みよりも、気持ちいい事の方が勝ってたから、小さく頷いた。

 宣言通り、激しさを増す律動。
 バックから激しく俺を突く度に、木内の汗が舞い、飛び散っていく。

「大悟...俺もう、駄目かも。
 ...一旦、抜くね。」

 耳朶を、優しく食まれて言われた瞬間。

 ...嫌だって、思った。
 そんなの、寂しいって。

 だから思いっきり締め付けて、口下手で不器用な俺は、態度で訴えた。

 背後で息を飲む、気配。

「...いいの?」

 その意図を察したらしい木内は俺の事を後ろから力一杯抱き締め、聞いた。

「聞くな...アホ木内っ!
 動けよ、んでもって中に全部、出しゃいいだろうがっ!」

 我ながら、なんつー可愛くないおねだりだ。
 でも木内はクスリと笑うと俺の頭を優しく撫でて、激し過ぎる抽挿を再開させた。

「大悟...可愛い。
 もっと感じて、もっと鳴いて。」

 前に添えられていた手の動きも、加速して。
 俺はこんな事すんの初めてだってのに、この絶倫野郎が吐精するまでの間、情けないくらい何度も逝かされ続けた。
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