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ドラゴンなんて、原作には出てきませんでしたけど!?①
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その日の、放課後。
自宅に戻り、アリシアちゃんと二人、いつものティータイム兼作戦会議にて。
「さて......どうしたもんかな。
イザベラちゃんってば原作と全然違って、ホントにめちゃくちゃいい子だったんだよ?
......レイたんを暗殺者に仕立て上げて、毒を盛らせた犯人が彼女だなんて、私には思えないんだけど」
私が言うとアリシアちゃんは、ティーカップを手に取りズズッと品なく紅茶を啜り飲み、ニヤリと笑った。
「うん、その通り。
イザベラはそんな大それた、悪事を働くようなタマじゃねぇよ」
「は!?何よ、それ!
アリシアちゃんは、気付いてたってこと!?」
思わず、大きな声が出た。
だけど彼女は優雅に微笑み、穏やかな口調で答えた。
「ヴァイオレット様、声が大きいですわよ。
壁に耳あり、障子に目ありという言葉を知りませんの?
......まぁこの世界には、障子なんてモノありませんけれど」
口元を白魚のような手で隠し、コロコロと可憐に笑う彼女。
それに苛立ち、私もティーカップを手に取ると、ひとくちわざと大きな音を立てて啜った。
そして当て付けがましくダンとテーブルにカップを置くと、ギロリとアリシアちゃんの愛らしい顔面を睨み付けた。
「でも忌まわしきはずの魔女イザベラが、全く忌まわしくなかったとなると。
......黒幕は、別にいる可能性が高いって事になるわよね?」
「ご名答。イザベラは、利用されただけだ。
......真の、悪党にな」
忌々しげに眉根を寄せ、今度は真剣な表情で彼女は告げた。
自宅に戻り、アリシアちゃんと二人、いつものティータイム兼作戦会議にて。
「さて......どうしたもんかな。
イザベラちゃんってば原作と全然違って、ホントにめちゃくちゃいい子だったんだよ?
......レイたんを暗殺者に仕立て上げて、毒を盛らせた犯人が彼女だなんて、私には思えないんだけど」
私が言うとアリシアちゃんは、ティーカップを手に取りズズッと品なく紅茶を啜り飲み、ニヤリと笑った。
「うん、その通り。
イザベラはそんな大それた、悪事を働くようなタマじゃねぇよ」
「は!?何よ、それ!
アリシアちゃんは、気付いてたってこと!?」
思わず、大きな声が出た。
だけど彼女は優雅に微笑み、穏やかな口調で答えた。
「ヴァイオレット様、声が大きいですわよ。
壁に耳あり、障子に目ありという言葉を知りませんの?
......まぁこの世界には、障子なんてモノありませんけれど」
口元を白魚のような手で隠し、コロコロと可憐に笑う彼女。
それに苛立ち、私もティーカップを手に取ると、ひとくちわざと大きな音を立てて啜った。
そして当て付けがましくダンとテーブルにカップを置くと、ギロリとアリシアちゃんの愛らしい顔面を睨み付けた。
「でも忌まわしきはずの魔女イザベラが、全く忌まわしくなかったとなると。
......黒幕は、別にいる可能性が高いって事になるわよね?」
「ご名答。イザベラは、利用されただけだ。
......真の、悪党にな」
忌々しげに眉根を寄せ、今度は真剣な表情で彼女は告げた。
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