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恋の嵐と、竜巻と③
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「……という作戦を、考えているんだけど」
自分が案した『ド派手に隠密大作戦』を、どや顔で披露する私。
リリィは最後まで聞き終えると、ニヤリと笑った。
「小娘にしては、なかなか考えたわね。
確かに正面切って、ドラゴンに乗ってお城に侵入しようだなんて考えるいかれたヤバい人間はアンタぐらいしかいないだろうから、ある意味盲点よね」
若干ディスられた感はあるものの、作戦そのものは褒められた気がしたから、ますます調子に乗る私。
しかしリリィは、ちょっと呆れ顔肩をすくめ、続けた。
「でも、却下。小娘を危ない目に遭わせたら、私がアリシアに叱られちゃうもの」
「そんなぁ!ならこのまま、指を咥えて事の成り行きを見守れって言うの!?」
ふるふると震えながら、キッとリリィを見上げ、睨んだ。
するとリリィはやれやれとでも言いたげに、ハァァァと大きな溜め息を吐いた。
そのためその竜巻にも等しい吐息に、吹き飛ばされそうになる私。
「私だってアリシアの事は心配だし、助け出したいって思ってる。
でもおっちょこちょいでお調子者の、勢いだけで生きている小娘ひとりでは行かせられないじゃない」
彼女の意図するところが分からず、乱れた髪を直しながら唇を尖らせた。
「だ・か・ら!城の門まで送ってあげるだけじゃなく、中まで一緒に私が侵入してあげる。
このドラゴンのリリィ様が、地獄の果てまで付き合ってあげるって言ってるの!」
くぅ......この、ツンデレドラゴンめ!
素直に心配だからと、なんで言えないのか?
なかなか、可愛いところもあるじゃない。
ニヤニヤと、自然と緩む口元。
それを見たリリィは、心底気持ちが悪いモノでも目にしたように、唇をへの字型に歪めた。
「……という作戦を、考えているんだけど」
自分が案した『ド派手に隠密大作戦』を、どや顔で披露する私。
リリィは最後まで聞き終えると、ニヤリと笑った。
「小娘にしては、なかなか考えたわね。
確かに正面切って、ドラゴンに乗ってお城に侵入しようだなんて考えるいかれたヤバい人間はアンタぐらいしかいないだろうから、ある意味盲点よね」
若干ディスられた感はあるものの、作戦そのものは褒められた気がしたから、ますます調子に乗る私。
しかしリリィは、ちょっと呆れ顔肩をすくめ、続けた。
「でも、却下。小娘を危ない目に遭わせたら、私がアリシアに叱られちゃうもの」
「そんなぁ!ならこのまま、指を咥えて事の成り行きを見守れって言うの!?」
ふるふると震えながら、キッとリリィを見上げ、睨んだ。
するとリリィはやれやれとでも言いたげに、ハァァァと大きな溜め息を吐いた。
そのためその竜巻にも等しい吐息に、吹き飛ばされそうになる私。
「私だってアリシアの事は心配だし、助け出したいって思ってる。
でもおっちょこちょいでお調子者の、勢いだけで生きている小娘ひとりでは行かせられないじゃない」
彼女の意図するところが分からず、乱れた髪を直しながら唇を尖らせた。
「だ・か・ら!城の門まで送ってあげるだけじゃなく、中まで一緒に私が侵入してあげる。
このドラゴンのリリィ様が、地獄の果てまで付き合ってあげるって言ってるの!」
くぅ......この、ツンデレドラゴンめ!
素直に心配だからと、なんで言えないのか?
なかなか、可愛いところもあるじゃない。
ニヤニヤと、自然と緩む口元。
それを見たリリィは、心底気持ちが悪いモノでも目にしたように、唇をへの字型に歪めた。
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