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本編1章
問題の16歳になりまして。
俺はついに16歳の誕生日を迎えた。
これは俺にとって1つの分岐点になる、弟は今のところすくすくといい子に育ってるようにみえるし、恋愛フラグも成立してない…たぶんだけど。
めっちゃ懐かれてるからぶっちゃけ恋愛フラグ立ってないとも言えないのがなー…。
カナタの闇堕ちがダントツで怖い、ただ、死ぬとかそういうのがまだマシだと思える。
シエルともいい主従関係が今のところ続いてるし、恋愛フラグ成立したか?って思ってたのは俺の勘違いかもしれない。
まじ恥ずかしい、自意識過剰すぎだろ、俺。
となるとだ、最大の難関は今日出席予定のデスペア学園入学パーティーでの王子との再会だ。
王子と再会して万が一にも俺が結婚の約束した相手だと気づかれたら…いや、うん、ほぼ間違いなく王子とのフラグが成立するよな。
ゲーム中だと王子に思い出してもらおうと頑張るんだし、逆に思い出させなければ……いや、待てよ、なんか忘れてるな。
なんだっけ?
王子のことでなにか重大なことを忘れてる気がしてうんうん唸って頭を悩ませても思い出せなくてため息が出た。
とりあえず、様子見かな、何を忘れてるのか気になるが下手に動きすぎてどのルートに入るかなんてわからんし。
気づいたらヤンデレルートにとか、恋愛ルートにってなってたらやだもんな。
このゲームめっちゃえろ多かったし、俺の処女簡単に散らすことになる。
脳内の記憶にゾッとしてぶるっと身体を震わせた。
憂鬱な気分でも時間は待ってくれないし、しかたないと白い制服に袖を通す。
本当真っ白、どこの王子様だよこの衣装…、鏡の前で自分の服装確認しても上下白の制服はため息しかでない。
そもそも効率悪すぎないか?白の制服とか汚れが目立つじゃないか。
学園創設者はバカなんじゃないか?
内心文句言いながらも今日のパーティーで楽しみなことも実はある。
久しぶりにキリヤに会えることだ。
キリヤの声が俺好みに成長してるはず、ちょっとそこはドキドキする。
ただなー、うっかり恋愛フラグ踏まないように気をつけないと再会してがっつり踏んだら俺のケツが危ない。
みんなどいつもこいつも手が早いんだよな、ヤンデレルートに行きたくない俺は強く相手を拒否できないからフラグ成立したらほぼ俺のケツはその日のうちに食べられてもおかしくない。
うぅ、自分で言っててもゾッとする、このゲーム…あれ、そういや、お助けキャラは今日会えるのか!?
やべっ、どんな顔してたっけ、お助けキャラ、つか名前なんだっけ、さんざん世話になったけど影が薄いから忘れてんだけど…。
好感度とかヤンデレ度みたいなのたしかめるのできるはずだから会いたいんだけどな。
パーティーに行けば会えるかな…、なんて呑気に考えてた俺をぶん殴りたい。
デスペア学園入学パーティーは保護者の貴族もたくさんくるから人数がとにかく多い、それもそのはずだ。
未来の国を支える若者がたくさんいるし、保護者たちも交友関係を広めるために必死だ。
そして壁の花的な存在になりたかった俺は宰相の息子だからそんなこと許されるわけなくて先輩に同級生になる人から保護者の貴族まで幅広く俺を取り囲んでいた。
うん、知ってた、宰相の息子が地味に過ごすなんて無理に決まってるよな、ははっ、すげぇ人に囲まれてら。
これじゃキリヤに話しかけるのもできねぇ、最悪だ。
親の恥にならないためににこやかに対応するものの自分へ媚びへつらう大人達や生徒に正直うんざりだ。
腹の底じゃそんなこと1ミリ足りとも思ってないくせに。
自分の娘を俺にすすめるのもやめろよ、子供を道具として扱う大人なんて嫌いだ。
不満がたまっていき苛立ちが募り、にこやかに笑ってるのがなんだか馬鹿らしくなってくる。
我慢の限界で表情作るのが面倒になってきた頃、国王の登場で俺へを取り囲んでいた人間達もそちらを見た。
息を飲むような美しく成長した王子様が国王の隣にいる、ああ、この場面はゲームのオープニングだ。
主人公はここから王子様を眺めていた、見惚れていたといってもいいかもしれない。
王子を紹介するために国王が口を開いた。
「今日のパーティーをみなは存分に楽しんでいるか?実はな、今日は紹介したい者がいる、隣にいるのは私と…」
妃様が登場して感嘆の声が上がる。
それもそのはずだ、女王様は大変美しい、赤いドレスに身を包んで大胆にも背中はあいていた。
あまりにも妖艶な姿に男なら目を奪われて当然だ。
「紹介します、私と殿下との間にできた最愛の息子、アッシュ」
そりゃあザワつくよな、病弱な娘がいると思ってたら男だったなんて。
周囲が動揺してザワついているのをこの展開を知ってた俺は1人冷静に見れていた。
その様子をリバーに観察されてることに気づかずに…。
この後の展開を知ってる俺としてはさっさと退場したいがここで動けば目立つし、どうしたものかと考えながら国王様を見ていた。
誰もが注目してる中で俺だけ普通に移動はじめたら…どう考えても悪目立ちするな、注目を浴びるとのちのちに面倒な展開待ったナシだろうし、知っていても大人しく見てるしかないのか。
このあとはアッシュが自分へ媚びても意味がないとか堂々ととんでもないことを言い出すんだよな。
アッシュの言いたいことも俺は理解できるけど、俺だってそうだ。
宰相の息子ってだけで俺が偉いわけじゃない、それなのに俺に気に入られようと媚びるのはやめてほしい。
俺が気に入ったからって俺の口添えでなにかしてくれるような父親ではない。
息子の頼みでいちいち特別扱いしてたら宰相なんて務まるわけがないのになにを期待してるんだか。
王子様の挨拶にみんな呆然としてるうちに俺はその場を離れて壁際に移動したそこでキリヤを見つけた。
キリヤは俺を見てにこやかに笑ってくれて恋愛フラグを回避するために兄のように慕って懐いてるんだよな、俺。
ただ、キリヤが副団長になった頃から忙しくてここ1、2年は会えてなかっただけに会うのは本当に久しぶりで俺の最推し今日も可愛い。
恋愛フラグとかヤンデレフラグさえ回避出来ればキリヤは推しだからぶっちゃけ仲良くしていたい。
毎日…までは無理でもあの声を聞き続けたいよな、くっそ、なんで俺はモブとかキリヤの部屋の壁とか背後霊とかになれなかったんだ。
俺がなにをしたっていうんだ、ゲームの中に転生するなんて、神様なんて信じてなかったけど神様の嫌がらせかとしか思えない。
キリヤに近づくと困ったように微笑んだキリヤに頭をポンポンと撫でられた。
「すまない、まだ仕事中だからかまってやれないんだ」
「うっ、まぶしっ…」
「どうしたんだ?」
あまりの眩しさに目を細めると心配した表情で顔をのぞき込むのはやめてほしい。
キリヤのこの顔に弱いというか眩しすぎるんだって!そもそも、俺は自分の顔を見るのも眩しいのにさ、ゲームの世界だぞ?2次元だぞ?モブですら顔がいいこのゲームじゃ見渡すかぎり美形しかいない。
元3次元の俺からしたらみんな眩しすぎてチカチカするんだってその圧倒的な美をどうにかしてほしい、声までいいから本当に困る。
目を逸らして息を吐き出した。
「本当になんでもないから心配しないでキリヤお兄ちゃん」
「ぐぅ…ユーリが可愛すぎる…」
ぼそりと呟いたキリヤのほうをちらっと見るとなにやらブツブツ言いながら天井を仰ぎみていた。
最近俺の周りの人間がこういう仕草をするの増えてるけどなんなんだ?俺にはさっぱりわからん。
こてんと首を傾げてると突然後ろから腕を引かれて誰かの腕の中にすっぽりとおさまった。
突然の出来事に脳がついていかなくてん?と混乱しながらもおそるとそる見上げるとそこには熱っぽく俺を見る王子の姿があって、えっ、なんで!?と声に出ていた。
「なんでとはずいぶんと酷い言い方だな、私と結婚の約束をしただろう?」
「っ!?!?」
驚いた、なんで?これ2週目ルートのイベントじゃん。
2週目はアッシュがそうそうに主人公=子供の頃に結婚の約束をした相手っていうのを思い出すんだよな。
だから、2週目の攻略はわりとスムーズなんだけど問題はどんなにスムーズだろうと闇堕ちする可能性が高いからなかなかラブラブハッピーな結末は迎えれなくて大変だった。
攻略難易度は下がるがハピエンルートの難易度が下がるわけじゃない、条件がさっぱりなだけに頭を悩ませたんだよな。
おかげで俺このゲーム全キャラヤンデレルートを何十回として見たよ、ハピエンルートにたどり着く前にも少しだって時に闇堕ちされたりして。
2週目イベントが発生したってことはこれもう王子ルート確定じゃん。
このまま逃げようとしたらきっと王子は即闇堕ちして捕まってどこかの部屋に連れ込まれレイプだよな。
闇堕ちが進むだけでヤンデレ化ENDを迎えるにはまずデスペア学園を卒業しなきゃだし、卒業するまではどんなにヤンデレ化しても結末は見れないから学園のありとあらゆるところで闇堕ちしたキャラに連れ込まれ襲われときには公開プレイなんてこともあったな…。
主人公可哀想すぎるだろ、そんな主人公に俺はなってるから本当に地獄だし、腰に回された手を振りほどくことさえできない。
アッシュのヤンデレ化をとめなければいけないから下手に刺激出来ないのが辛い。
空色の瞳が間近に迫って覗き込まれると唇が触れそうな程に近いこの距離に2度目のキスも奪われるのかとどこか諦めたように考えてれば腕を掴まれてグイッとキリヤに抱きしめられて逞しい胸の中に俺はいた。
待って待ってこれはどんな状況だ?いつだ、いつから恋愛フラグ成立してた?いや待てよはやまるな、まだそうと決まったわけじゃ…。
「皇太子殿下、お戯れがすぎます、彼は…、ユーリは私の大切な人ですのでやめていただきたい」
はいきたー、大切な人をもらったので確定ですね。
いつのまにか恋愛フラグ成立してるじゃねぇか?なぜだ、ずっと兄扱いしてきたというのにそれに興奮するタイプだったってこと?
それはさすがに知らないぜ、ははっ、困ったな。
王宮騎士団副団長と皇太子殿下に取り合いをされた俺はこのあとどうなったかなんて平穏無事な学園生活を送るはずが注目の的になってしまった。
2人の男を手玉に取る宰相の息子とか、そんな噂が一夜にして広がってデスペア学園に行くのが嫌になっても行くしかなくて憂鬱だった。
翌朝いくら行きたくないと思っても朝はくるもので憂鬱な気分を引きずりながらも学校に到着してわかった。
めちゃめちゃ不躾なくらいに視線を感じる、そりゃあそうだ、このゲーム2週目以降の王子様ルートは主人公注目の的になっちまうからな。
イジメとかはおきない、なぜなら主人公は宰相の息子だからいじめをしようなんておもわない。
ようするにめちゃめちゃ平和な世界だけど、視線は痛いそんな感じだ。
まるで見世物だな、こんな視線を感じながら俺この学園に4年間通わなければいけないのか。
デスペア学園は16歳から20歳まで通い、卒業と共に成人が認められる、一般家庭はどうなってるか知らないが貴族や王族はこのシステムで成人するんだよな。
デスペア学園の卒業式に成人の義もおこなわれるし。作った人の頭の中よくわからん。
あと2週目以降そういや今まで起きなかったイベントとか起きるようになるから、昨日寝る前の記憶整理してて1つの可能性に気づいた。
もしかして累積好感度みたいなものがあるのではないか?と。
もしそうなら一定数クリアしないとハピエンルートにいけないのは当たり前だよな。
俺つんでね?この世界線が何周目設定か知らんが、確実なのは王子ルートは2週目以降になってるってことくらい。
王子が2週目だとしても累積なら待ってる未来はヤンデレルート、そもそも、問題なのはなぜかお兄ちゃんと呼び続け兄扱いをしていたキリヤが俺にほぼ間違いなく惚れてるという事実だ。
このゲームの難しいところは攻略を同時進行すると必ずといっていいほど片方がかなり早い段階でヤンデレ度がたまることだ。
なあなあにしてもたまるし、いい顔してもたまるし、素っ気なくしてもたまるし、あれ?俺めちゃめちゃやばい事になってるのでは?
マジどうしよう、どっちもヤンデレ度を上げないようにって無理じゃん!
まぁ一応キリヤのほうは王宮騎士団副団長っていう肩書きがあるからわざわざデスペア学園まで押しかけてくることはない……待てよ、キリヤルートの2週目以降はたしか特別講師としてデスペア学園に来るんだよな。
いやいや、まさか、ないない、キリヤがここにくるなんて…。
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結論から言うとそのまさかはありました。
クラスで席に着いてると先生が特別講師としてとキリヤを紹介するのを見た俺は絶望しかできなかったよ。
だってさ、2週目以降確定なんだよ、このゲーム本来1キャラしか2週目確定できないんだ。
なぜなら2週目ルート入ってるキャラがいる場合、他のキャラにアピールができないから。
アピールすると即闇落ちされて唯一のバットエンドになるんだよな、どんなにヤンデレ化ゲージが溜まっても卒業まではやるゲームなのに、なぜか2週目以降のキャラ以外に好意を向けるとめちゃめちゃホラーっぽい演出が入ってゲーム終了。
あれはマジでビビったからな、ホラゲーかよって叫んだわ。
だからこれはかなり異常な状況だ、2週目以降の攻略対象が2人…この調子だともしかして弟とシエルにまだ出会ってないけどリバーも2週目以降だったりすんのかな。
弟が2週目以降だったらあ、待てよ、そうだ、2週目以降だ、あいつがデスペア学園一緒に通うのって。
あれ、昨日たしかカナタは明日から俺と同じ学園に通うことになったと嬉しそうに報告……終わった。
カナタも2週目以降確定だ、クラスは違ったようだが今日そういや朝一緒にでてきたじゃん俺。
やりすぎてカナタが同じ学園に通うの当たり前のように思ってたけど、1周目のときはいなかったよそういや。
授業中も頭の中は2週目以降ルートになってる攻略対象に頭を悩ませていた、3人も2週目以降ならきっとシエルたちもほぼ確定で2週目以降だろこれ。
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