【R-18】ヤンデレゲームの主人公に転生した俺は恋愛フラグをへし折りたい。【本編完結】

REN

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本編1章

壊すならどこまでも。 アッシュ視点


自分に対して笑顔をよく見せて、笑うようになったユーリは可愛かった。


心の底から愛おしいという感情と、壊してしまいたいという感情が綯い交ぜになって私を苦しめていた。


優しくしたい、愛したい、そう思うのと同時に壊してしまいたいという破壊衝動、歪んだ愛情をユーリに抱くようになった。


ユーリに全てが終わったことを話した時、キリヤ、リバー、カナタ、シエルの4人がどうなったかも知りたいだろうとついでに話せば、キリヤが死んでしまったことにひどく心を痛めたようでユーリが泣き出した。


それが私は許せなかった、ユーリが私以外に感情を乱され、自分のせいでこんなことになったと責めて泣くなんて…。


ギリギリで踏みとどまっていた私の中に淀んだ暗い感情が溢れてきて、たしかにあの時、吹っ切れてしまったんだ。





可愛いからこそ、愛しいからこそ、全てを壊したくなった。
信じていたものに裏切られたと知った時、ユーリがどんな反応をするのか、私への憎しみが、私への復讐心がユーリの生きる糧になるのならそれでもいいとさえ思えた。


ユーリがこのままでは…きっと、罪悪感から死を選んでしまう気もしたから。


ユーリから全てを奪ったのは私だ、私に責任がある。

家族も友達も慕っている相手も、私にとってはそれら全てが目障りだった。


ユーリが私以外に微笑むのも、ユーリが私以外に心を砕くのも、何一つ許せない。


本当は真実なんて教えるつもりも予定もなかった、ユーリをただ、ただ、優しさで包み込んで私なしでは生きていけないようにしていこうと思っていたのに、現実はままならないものだ。


自嘲気味に笑いをこぼして、ユーリを生かすため、私以外の口から真実を聞かせることに決めた。


部下に命じて扉の前で噂話をするように伝えた。

内容は私が謀反をするよう仕向けて噂を流したこと、ユーリの家族も謀反に協力したから死刑になったこと、それらを全て仕組んだのが私でユーリの大事なものを全てを奪ったと知っても……




ユーリ、君は私を愛してくれるかい?



それとも、私を憎しみ、生きる糧にしてくれるかい?



私はどちらでもいいんだ、ユーリに憎まれたとしても、優しいユーリが唯一憎むのが私なら…──────────────それは特別なことで、なんて素敵なことだろうか。



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