【R-18】ヤンデレゲームの主人公に転生した俺は恋愛フラグをへし折りたい。【本編完結】

REN

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本編3章

真実


シエルの言う通り、リバーが本当に迎えに来た。
驚いたのはカナタがついてきてることだ。
カナタが一緒だなんて思わなかった、どうしよう。
真実を確かめるのにカナタを巻き込むかもしれない、いや、でも、カナタがいるからこそか。

この時の僕は彼を信じてあの台本通りにするか悩んでいたけど、カナタを見たことで決心することができた。
だって彼の話が本当ならきっとカナタも記憶を変えられてるはずだから。

僕の周りの人間は記憶をリバーによっていじられてる事になる。
それならやっぱり、ここで確かめるべきだと己を奮い立たせた。
いままで信じていた幸せが崩れるかもしれない、なくなることを考えるとつらい。

リバーに作られた記憶でも僕はたしかに幸せだったから、リバーと一緒にいることで違和感をたまに感じても幸せではあったのは間違いないんだ。

リバーが俺に近寄ってきて「よかった、無事で」と抱きしめてくれた。

ああ、このまま夢を見ていたいな、この温もりを失うのいやだな……。

それでも、僕にはたしかめなければいけない、リバーの胸元に手をそえて押しやって、駆け寄ってきたカナタに抱きつかれて頭を撫でながら「リバー、俺に愛されてないのに愛されるのは楽しかった?」

「………………あら、ユーリ記憶戻ったのね」

「戻ったよ、リバーがしたこと…、なぁ、なんでこんなことした」

「ふふっ、決まってるでしょ、私は貴方を愛してるから、どんな形であれ手に入ればよかったのよ、残念ね、もっと可愛がってあげれると思ったのに」

「え?」

「1度思い出してしまったなら、もう一度記憶をいじるのは難しいもの……だから、ユーリ」

──────私と幸せな夢を見続けてくれないなら死んでくれる?

にっこりと微笑むリバーにこの男は誰だ?
僕に簡単に死ねと……突然流れ込んできた記憶に目を見開いた。

なんで、待って、記憶が……これは本当の記憶?
リバーが作った偽りの記憶なんかじゃない、そうか、リバーはアッシュを殺して俺の記憶を……。

カナタが俺を庇うように前に立つけど、そんなの意味がないだろうな。
きっと俺はここで死ぬ、リバーが死ねと言ったからと覚悟を決めてると目の前にシエルが現れた。

「あら、シエル貴方生きてたのね?そう、貴方がユーリに余計なこと吹き込んだんでしょ?すっかり騙されちゃったわ」

「そうですね、ユーリ様を死なせるつもりはありません、ひいてくれませんかね?」

「私が諦めるとでも?」

「私とカナタ様にユーリ様、3人を1度に御相手するつもりですか?」

「ふふっ、あはははっ、ははははっ、はぁ、おかしい、おかしい、お前ら3人まとめてかかれば俺に勝てると思ってるなんて腹がよじれそうだ、いいよ、まとめてかかってきな、相手してやる」


─────なんて言うと思った?

自信満々の様子で笑っていたリバーが俺の前に現れて心臓を貫かれた。
なんで……?いつのまに……。
リバーのほうに倒れ込むと受け止められて抱きしめられる。

「ははっ、なんでって顔してるな、テレポートを戦闘にいかすのは普通のことだろ?」

そっか、リバーはテレポートできるんだった。
心臓を刺されたからか、息が苦しい、口の中に広がる鉄錆の味、ごほっと咳き込んだら血液が口から溢れ出した。

痛い、つらい、苦しい、頭がクラクラしてきた。

なんでこんな……一瞬で死ねるならまだよかった、こんなじわじわと死んでいくなんて無理だ。
手足が麻痺してきて感覚がなくなっていく、リバーの腕の中で死ぬのか、俺。
俺を殺した相手の腕の中で死ぬとか、なんかしゃくだな、シエルとカナタが泣いてるのも見えるけど、2人はなぜか近づいて来れないようだ。

リバーがなにかをしてるらしいということしかわからない、ははっ、リバーってすげぇ魔術師だったんだな。

「はっ、はっ……リバーこんなことして幸せか?」

「そうね、幸せよ、大丈夫、私も一緒に死ぬから」

リバーはそう言うと俺を抱きしめてから、魔法で作り出した無数の剣を出して自分の体ごと俺を突き刺した。

俺は最期にリバーが笑ってるのを見てそのまま息絶えた。
感想 39

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