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本編完結編
全てはリセットされる。
怖い夢を見た気がして目が覚めた。
窓の外を見ればまだ薄暗く深夜であることが分かる。
まだうるさく騒いでる心臓を宥めるように胸の前で手をぎゅっと握りしめて、息を吐きだした。
「なんだか、怖い夢を見たような…、なんだろう?」
声に出して言葉にしてみても夢の内容なんて思い出せなくて、深く考えるのはやめて眠ることにした。
次、目が覚めた時は使用人に起こされた時だ。
いつものように着替えの手伝いをしてもらって着替えると、そういえば、今日は大切なお客様が来るってお父様が言っていたことを思い出す。
お父様が大切なお客様と言うと正直苦手な人が来る印象だ、王様とか王妃様が屋敷に来た時は緊張したし、僕は今すごく逃げ出したい気分だった。
隠れちゃダメだろうか?
そんなことをぼんやり考えていたからか、裏庭に来てしまって、いっそこのまま隠れてやり過ごすことできないかなと考えて、その場の薔薇に隠れるように座り込む。
遠くから使用人の僕を呼ぶ声が聞こえたけど、ごめんなさいと内心謝りながらも動かずにいれば、ガサッて音がして突然現れた美少女に驚いた。
ビクゥっと肩を跳ねさせると少女も驚いたようで僕を大きな瞳を見開いて見ていた。
「あ、あの…ごめんなさい、こんなところに人がいるなんて気づかなくて」
「う、ううん、だいじょうぶ…、えっと、ぼくこそごめんね?おどろいたよね?」
「ふふっ、だいじょうぶ、ねぇ、少しだけお話しない?」
「うん、いいよ!」
二パッと笑うとなぜだろう、前にもこんなことがあった気がして、不思議な感覚に首を傾げてるとずいっと距離を縮めた少女が僕を見ていた。
「うわっ、ちかっ、ちかいよ!」
「あ、ごめんなさい、どこか具合が悪いのかなって思って…」
「えっと、ごめん、なんか前にもこんなことがあった気がしたから…ほんとうにごめんね?」
「ううん、ふふっ、なんだかそれってわたしのことくどいてるみたい…」
「ち、ちがうよ!そんなんじゃなくて…!」
「知ってるよ、ちょっとからかっただけよ」
天使のような見た目に反して悪戯好きなのか、笑った少女にドキッとしてぼーっとしてるとチュッと唇に唇が触れてすぐに離れた。
その感触は柔らかくて驚いて自分の唇に触れてから、わなわなと唇が震えてこぼれ落ちそうなほど目を見開く。
「ななっ、なんで!?!?」
「パパとママがね、好きな人とすることって言ってたから、いやだった?」
「いやとかじゃないけど…、でも…」
「ならいいじゃない?ねぇ、しょうらい私とけっこんしましょう」
「え?」
「いやなの?」
しゅんと項垂れるように悲しむ少女を見ていると、なんだか、それは嫌で「いやじゃないよ!うれしい!」って口走っていて、それを聞いた少女が約束ねと小指と小指をからませて約束してから、僕はうるさくしていたせいか、使用人に見つかってこっぴどく叱られることになった。
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