【１分読書】改造データ(MOD)はまるで魔術のように！！

プロローグ 異変①

注︰この話は今から数十年後先の世界という設定になっております。





「嘘だろ…」
ヤバいヤバい。こんなの冗談にもなりやしない。俺はものすごく焦っていた。大金の入った財布をどこかへ落としてしまったあの絶望感がまだマシに思えるくらいには。
「ログアウトボタンがない！！」
ゲームのメニュー画面から必死でログアウトの項目を探すがどこにもない。
数十分探してようやく俺はきずく。それにともなって全身の血の気が引くのを感じる。
「これって…まさかVRゲームの世界に閉じ込めりれた…のか？」　

ああ…なんてことだ。怪しく揺れる森の中で俺は1人ぽつりとへたり込む。

こんなことになってしまったのには、数時間前に遡る
 

 俺、田村繁治|(たむら しげはる)|（27）|（独身）は1人で、家の近くの大型家電販売店に仕事帰りに来ていた。

理由は主流になりつつあるVRゲームの、今のりに乗っている『インフィニット・アース︰無限の大地』略してインフィスを購入しようと思ったからである。

このゲームの特徴は広大な世界を旅しながらタスクやクエストを進めストーリーを進めていくというRPG要素もありながら、ストーリーを無視してサンドボックスゲームのように己の判断や目標を立てて探索したりサバイバル生活を行うことも可能ということでかなり自由度の高いゲームになっている。

そしてこのゲームにはもうひとつ大きな特徴があり、それはMODが豊富なところだ。
MODとはゲームの改造データのことで様々な便利な機能を追加したりモンスターや新マップ、新武器を追加したりとやり込み要素を増やしたりすることも可能で沢山のファンがこのMOD制作を盛んに行っている。
　
MODに関しては公式も認めているので公認のゲームの特徴と言ってもいいんじゃなかろうか。


そんなゲームだが自分の好きな実況者さんがプレイしているので初めて知ってそれから、前々から気になってはいたものの、仕事が忙かったりして手を出せずにいた。しかし、仕事も徐々に落ち着きを見せ、明日からゴールデンウィークも始まるので、これを機にGW中に思う存分このゲームをプレイしようと思い大型家電販売店に来ているのだ。