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万国博覧会
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世界大会、契約満了
私は家に帰るとテレビで優勝インタビューが流れていた。改めて見ると恥ずかしいな、ネットニュースでもコメントが載っていてとんでもないことを言ったような気がした。批判の声が多いだろうとニュースのコメントや呟きをみていた。
コメントを見ていると賛辞のコメントばかりで感動しました、世界大会楽しみです。万国博覧会出られるなら是非とも現地に行って食べたいです。
嬉しいコメントばかりで涙が溢れてきてより一層日本代表として世界大会で優勝したいと思いが強くなった。
世界大会の概要が送られてきた。11月11日午前11時会場は那古野国際展示場で各国の発祥スイーツでテレビ中継、ネット中継されることも記されていた。
日本発祥のスイーツ、なんだろう?調理部の部員と話し合って決めようと寝床についた。
放課後に私は日本発祥のスイーツって何かな?
莉菜は聞いたことあるのはミルクレープやレアチーズケーキ、スフレチーズケーキとかかな。
椎子はこの中だったらどれが食べたい?
私ならミルクレープですかね。花蓮さんは?
チーズケーキもいいけどミルクレープかな。勝っても負けてもこれが最後だから食べてみんな美味しいかどうか感想とか教えて欲しいな。
莉緒菜はねぇ、椎子憧れの花蓮さんと一緒に行動して何か収穫はあった?椎子はもう全てが収穫だよ。手際のよさや材料の配合等見て学ぶことばかりで他にも仕草やカフェのお店を見て写真を撮ってかわいい姿も沢山見れて幸せだった。
そんなに煽(おだ)てても何もでてこないよ。さぁ椎子、ミルクレープ作るから材料買ってくるよ。
楓莉は莉菜さん、ホントあの2人仲がいいですね。まるでホントの姉妹の様だね。
私は業務スーパーで材料を調達して早速作り始めた。ミルクレープ作るの意外と難しいねと言いつつ完成させた。さぁ、みんな食べてみて。
美紅はうん美味しいよ。杏里も美味しいけれど……。なんというか普通のミルクレープって感じですね。ここに何か加えた方がいいかな?
なるほどね……。みんな納得するまで付き合ってくれる?普通のミルクレープを出せないからさ。
美華はどこまでも付き合うよ。ねぇ、みんな。
梨沙はもちろんだよ。困った時に助け合うのが仲間でしょ。花蓮と椎子の後押しになればいいな。
私と椎子はみんなに頭を下げた。この日から平日はミルクレープの研究をみんなですることになった。
美紅はミルクレープだと抹茶、みかん、いちじく、ぶどう何かいいと思うけれど花蓮はどう思う?
味の想像がつかないのもあるから1つずつ試そう。莉緒菜はこの中だとぶどうがいいかなと思います。抹茶やみかんはオシャレだけどぶどうを使うっていうのは斬新かな。他の方はどう思いますか?
過半数でぶどうミルクレープを作ることに決まった。よし、椎子これをもっと改良しようね。
世界大会前日まで改良を重ねていた。
世界大会当日、私と椎子は那古野国際展示場に向かった。世界の同じ高校生にどこまで自分たちの力が通用するのか。期待と不安でいっぱいだった。
世界8カ国が集まる1発勝負で私は県を代表として来ているわけじゃない、日本代表として恥じぬものを作らなくてはと思っていた。みんなで考え抜いたぶどうミルクレープを私は椎子と共に作り上げた。
審査員4人にもとに椎子は運び結果を待っていた。
1位 日本代表のぶどうミルクレープ
私と椎子は抱き合い喜びを分かちあった。椎子はずっと涙を堪えていて優勝インタビューのマイクを向けられて椎子に渡した。
謙虚な椎子は優勝出来たのは隣にいる花蓮さんのおかげです。ずっと付いてきてよかったです。
その後、簡単な英語で世界の高校生と交流した。
世界大会が終わったその日から数週間、私と椎子はスイーツで世界一になったことにより愛知のみならず全国各地、いや世界各地のテレビや新聞取材にコメントを求められる日々が続いた。
椎子は私のことを、私は椎子のことを信頼して今まで以上に絆が深まったなと感じた。そうしていると季節は12月に入った。
やっと落ち着いた私と椎子はカフェに戻ることが出来た。しかし梨沙からある言葉を言われて思い出した。もうすぐ契約の1年だね。
その時私は1年契約でカフェを営業していたことを思い出した。なんかあっという間の1年だったね。契約更新出来るかまた鈴木県知事にお願いしてみるね。お店手伝えなくてゴメンね。
美紅は気にしないで。その分花蓮と椎子は日本の頂点、いや世界の頂点に立ったことをもっと喜ばなきゃ。2人とも優しいからきっと心のどこかでそのことも思っていたと私たちみんな感じていたよ。
ひとまず私は鈴木県知事に契約更新をしてもらえるかメールを送った。すると鈴木県知事はから1度七瀬さんには明日の放課後に県庁に来て欲しいと返ってきた。
契約満了なのか、契約更新してもらえるのかどちらを言われてもいい心構えでいようと考えた。
翌日、授業が終わり私は莉菜に今から県庁に行ってくるね。契約が満了なのか更新してもらえるのか分かり次第グループLINEで送るね。そう伝えて私は学校を出て県庁に向かった。
県庁に行き受付で鈴木県知事を尋ねてきた那古野総合高校の七瀬花蓮ですと伝えると確認をとるので少々お待ちくださいと立っていた。確認が取れました。鈴木県知事は2階の部屋にいますと案内された。果たしてどうなるのか、私は扉を叩いた。
失礼します、那古野総合高校の七瀬花蓮です。
七瀬さん学校終わりに来てもらってありがとう。カフェに関してだけれど売上に関しては想像以上によくてこちらとしても驚いているよ。不動産屋に確認したらあの土地を借りたいっていう人がいるみたくて心苦しいけれど契約満了という形になってね。
私は元々1年契約ということでお店をさせてもらっていたのでそういうことなら仕方ありません。それよりも鈴木県知事が私たちを評価していただいたことにとても嬉しく思います。
売上金の分はもちろん譲渡するよ。それか別の場所でカフェをやる?
私は学校の方に寄付しようと思います。これで失礼しますと県庁を後にした。グループLINEで契約満了のことと売上金を学校に寄付すると送った。
1度学校に帰り顧問の市本先生にも一連の流れを説明をした。
市本先生からは七瀬さんが売上金を学校に寄付してくれるって言ってくれたけれど将来何になりたいとかある?
私は将来、地元の下村市で自分のカフェを開くことが夢です。そのためにも大学で栄養学を学んで必要な資格を取って銀行に借金をしつつ営業したいと考えています。
すると市本先生はそれなら売上金を銀行に預けてお店を開く資金に充てな。私の一存では決められないから一緒に調理室に行ってみんなに話をしよう。
調理室に行って私は将来の夢を語った。拍手喝采で梨沙はそういうことなら売上金全部花蓮に渡すよ。そもそも1年だったけれどお店を出来たのは他でもない花蓮のおかげでしょ。カフェをしたいっていう思いが沢山の人の心を打たれてこぎつけたわけでしょ。きっと芽衣や紗綾や香苗、美波も納得してくれるはずだよ。
私は梨沙の言葉を聞いて涙が溢れてきた。
莉菜は花蓮泣かないでよ。その代わり1つだけ条件がある。
条件ってなに?変な要求しないでよ。
カフェを開いた時にはアルバイトでもいいから私を雇うこと。スイーツを愛する花蓮とまた働きたい。もしかしたら他にもそう思っている子もいるはずだよ。その時の状況にもよるけれど。
私は何年後になるか分かりませんがいつかきっとこのお店で働きたいと思わせられるようにしますと誓った。売上金は1年で車1台分を全額を渡してくれることに嬉しさと申し訳なさを感じつつも誰もが認めるようなお店にすると固く誓った。
万国博覧会、その後
冬休み明けの3学期、私のスマホに知らない番号から電話がかかってきた。もしもし七瀬花蓮さんの携帯番号でよろしいでしょうか?
はいそうです。七瀬花蓮です。
私、3月から半年間行われるあいちスイーツメルヘン万博の関係者の村田というものです。今回七瀬さんに万博の一員として参加してもらいたくお電話しました。もちろん高校生のある七瀬さんは学校のない日に参加してもらいたいのですがいかがですか?
私のような小娘でよければお願いします。こちらこそホントなら全日参加するべきところを授業等で考慮していただきありがとうございますと電話を切った。
ネットニュースを見ているとすぐ様私のことが記事になっていた。
「世界一に輝いた七瀬花蓮、万博の一員となる」
その瞬間からスマホが鳴り止まなかった。調理部からだけでなく卒業生の芽衣、紗綾、香苗、美波の他に智恵実や調理科の子からLINEが届いた。
翌日、学校に行こうと家を出ると近所の人から駅員さん初めて会う人からもおめでとうと言ってもらいまるで芸能人になったような錯覚をしていた。
スイーツ万博の一員として参加することになった私だが肝心のスイーツを何を作ったらいいか聞いていなかった。
前にかかってきた村田さんに電話をかけた。
もしもし七瀬です。村田さんの番号でよろしいですか?
村田です。七瀬さんどうされましたか?
スイーツ万博に参加することになりましたが私は一体何を作ったらよろしいでしょうか?
日本館だから日本発祥のスイーツでお願いね。また何作るかおしえてね。その時はこの番号でいいよ。ゴメン、キャッチ入ったから電話切るね。
世界大会でも同様に考えたが今回は日本人だけでなく海外の人にも食べてもらうとなると何にしよう。また調理部で聞いてみることに決めた。
放課後、調理室でみんなに尋ねた。万博で出すスイーツで日本発祥のものを作って欲しいって言われてさ、みんななら何が食べたい?
美華はなんかその話、世界大会の前にも同じこと言っていなかった?世界大会で作ったやつ作ったらいいと思うよ。1回作ってるし花蓮も作りやすいと思うけれど。
私もそれでいこうかなって思ったけれど今回は日本人だけじゃなくて世界中の人が食べるかもって考えたらそんな安易な考えでいいのかなって思って1度フラットに考えようと思ってみんなに聞こうかなって思ってさ。いつも面倒かけてゴメンね。
莉菜はみんな、花蓮が納得するまで協力しよう。
椎子は全国大会で作った抹茶みかんクレープはどうですか?見た目も鮮やかでオシャレだと思います。
椎子の案、いいと思うけれどクレープってフランスだからな。せっかくの意見だけどゴメンね。
次に莉緒菜が手をあげた。ならば椎子の案を活かす方法があります。抹茶みかんをクレープではなくミルクレープで作るっていうのはどうですか?
抹茶みかんのミルクレープか……。椎子も含めてみんなまた協力してね。日本館の恥にならないようにしたいからさ。
色々試した結果、抹茶みかんミルクレープでいくことで決めた。みんなのおかげで方向性が見えたよ。
私は村田さんに電話で抹茶みかんミルクレープを作ることを伝えた。
3学期が終わり、春休みに入った。
そしてあいちスイーツメルヘン万博は開幕した。
日本館の和菓子部門や洋菓子部門等色々あり、私は挨拶をして回った。みんな高校生なのにスゴいね、ネットでコメント見たけれど自分だったらあんなこと言えないよ。人としてもスイーツ作る1人の仲間として尊敬していますと歳上の人から言われ嬉しくも不思議な気持ちだった。
開幕が春休みということもあり連日多くのお客さんが日本館を訪れて和菓子や洋菓子のみならず私の作った抹茶みかんミルクレープを買っていってくれる人が沢山いて嬉しい悲鳴を上げていた。そこに調理部のみんなが万博を楽しむ一方で私の顔を見に来てくれた。正直1人で準備して販売するの大変だな、仲間の前で泣きごとを言うわけにはいかず明るく振舞っていた。
莉菜は花蓮、お疲れ様。顔がげっそりして肩で息いているよ。花蓮のことだから私たちに迷惑かけないようにって考えているでしょ?なんで私たちに遠慮なんてするの?仲間でしょ?困った時は甘えなよ。手伝ってって言いなよ。ここにいる全員が花蓮と同じレベルで作れるとは言えないけれど作ったものを渡して会計することぐらい出来るよ。
私は莉菜の言葉にじゃあ明日から手伝ってもらおうかな。じゃあローテーションでお手伝いしてもらおうかな。始めから手伝って欲しいって言えばよかったね。日本館以外にも色々あるからみんな楽しんできて。
翌日から2人体制で販売することになった。調理科の仲間や中学時代の同級生、東京からわざわざ千衣実が来てくれたりと知っている顔を見るとやはり嬉しいな。お客さんが笑顔で食べている姿を見て参加してよかった。頼れる仲間がいてよかったと思っていた。
ある日、日本館に芽衣、紗綾、香苗、美波の4人がやって来た。花蓮スゴい繁盛しているね。芽衣は花蓮ずっと働いていて他のところに行ってないでしょ?私たちでお店回すから花蓮もどこか行ってきなよ。
芽衣の気持ちは嬉しいけれどでも作れるの私しかいないからお店を抜けることは出来ないよ。
香苗は梨沙に電話して調理部の人みんな日本館に集まって。話があると全員を集めた。
梨沙は部員を連れて日本館に集合した。
この中で大会で花蓮と共にしていた人って誰?
椎子は手を挙げて私、上村椎子です、
香苗は椎子ちゃん、花蓮の作る抹茶みかんミルクレープ作れる?花蓮にも万博を回って欲しいからさ。
椎子はそうですね。私はお手伝いの時にずっと花蓮さんの傍で見てきました。花蓮さんは食べ歩きしてきてください。ここは私たちに任せてください。
芽衣は花蓮、仲間に頼ることも大事だよ。一緒に色々と回ろう。自分ですることも大事だけれど仲間に任せることはもっと大事だよ。1人で全部しようと思ったら自分が潰れるよ。
この日は椎子に作るのを任せて1日中各国のスイーツを写真に撮って食べてと満喫した。
春休みが終わると私たちは土日祝だけ出店していた。この万博を通してより一層仲間の大切さを知ったような気がした。
万博が終わり気がついたら季節は夏から秋に移っていった。ちょっとゆっくりしようかなと思う気持ちもあったが3年生で受験勉強をしなくてはならない。私は那古野総合大学栄養学部を推薦入試を受験し無事に合格をした。
合格したものの他に何かすることもなく調理室に行って後輩たちのスイーツ作りを手伝いをしていた。
私と莉菜は桜の木の下でこの制服も明日からはコスプレか、何だか寂しいね。椎子は花蓮さん、莉菜さん桜の木の下でみんなで写真撮りましょうと先生にスマホを渡して写真を撮って私と莉菜は学校を後にした。
大学進学、そして
私は那古野総合大学栄養学部に進みスイーツといえばカロリーが高いが逆にカロリーを抑えたスイーツを作ってみたいと考えていた。
1人で大学生活を送ると思っていたら同じ学部には莉菜がいた。2人で大学を歩いていると紗綾、香苗、美波と見慣れた顔で色々と聞こうと思った。
美波は花蓮、莉菜久しぶり。大学生活で分からないこともあると思うから困ったら私たちになんでも聞いて。入学式が終わってすぐはサークル勧誘スゴいから全部ちゃんと話を聞いていたらきりがないよ。
ところで3人は部活やサークル何か入っている?
香苗はカフェサークルに入っているよ。2人もどうかな?紗綾は早速誘っているじゃん。2人とも色々サークル見てよかったらカフェサークル入ってね。花蓮も莉菜もカフェ巡り好きだと思うからさ。
カフェ巡りか~……将来カフェや洋菓子店を営業したいと思っている私には研究も兼ねて作ればいいかなと考えていた。
入学式の翌日、ガイダンスで説明があった。大学は高校と違い自分で授業を組んで単位を取らなきゃいけないと聞いたが私と莉菜は顔を合わしどうやって履修組む?莉菜にこんな時は頼れる先輩たちに聞かないと。紗綾、香苗、美波なら親身になって色々と聞いてくれるよ。
莉菜は3人にLINEをしてお昼一緒に学食で食べようと誘った。午後1時、3人は学食にやって来た。
紗綾は絶対にとらなきゃいけない必修科目と教養科目、選択必修でこの中から必要な分だけ取るやつがあるよ。同じ講義でも教授によって全然違ったりするからね。後は半期で取れる単位も上限が決まっているから多すぎても少なすぎてもダメかな。香苗、美波2人にあと何か伝えることある?
香苗はその都度言えばいいかな。
莉菜はありがとう。私カフェサークル入るね。花蓮はどうする?私も入ろうかな。
紗綾はじゃあ午後4時にまたここに来て。新入生歓迎会するね。もちろん場所はカフェだけどね。
私と莉菜は必修科目の講義を受けて再び学食に向かう途中、一体どんなカフェに連れて行ってもらえるのか気持ちを昂(たかぶ)らせていた。
花蓮、莉菜お待たせ。紗綾、香苗、美波の3人でやってきた。サークルの人に声をかけたけれどバイトや講義で来れなくなっちゃったみたいだからいつものお馴染みの顔だけど2人を歓迎するからさ。
私はいいよ。せっかくなら行くなら初めてのところがいいな。ねえ、莉菜。
美波はとっておきのカフェがあるから楽しみにしていて。2人とも絶対にかわいい~って悶絶しちゃうと思うから。まぁとにかくいつもカフェ行こう。
大学からバスに乗って15分、白色を基調としたカフェに私と莉菜はお店の佇まいにかわいい~と思わず言った。やっぱりカフェは見た目も大事だね。
5人でお店に入りプチカフェを注文した。大学生活の話を聞けると思っていたら話は高校時代の話で盛り上がっていた。花蓮はコンテストで優勝してカフェや万博に出たいっていってそれを実現させる行動力があるかと思えば人の肩で寝たり膝で寝たりするようなかわいいところもあってね。
私はもうやめてよ。お店出ようと声をかけて紗綾が会計をしようとしていた。すると3歳くらいの男の子がショーウィンドウにあるワンピースのケーキを食べたいとお母さんに強請(ねだ)っていた。
「まだ1つのケーキ食べるには早いから他のにしようね」男の子は涙を堪えて別の物をテイクアウトしていた。
その姿を横目に見てこの子たちにも食べられるようなケーキを作りたいなと改めて感じた。
講義の分からないところは莉菜に教わり、そして紗綾、香苗、美波に教えてもらい特にテスト前にはレポートの書き方やテスト対策などを教えてもらった。そしてテスト期間に入った。
高校時代からそうだったが私は紗綾、香苗、美波にはいつもたすけられているなって思っていた。
持ち込み許可のテストもありなんとか単位を取得して1年が過ぎた。私と莉菜はのらりくらりと単位を取っていき4年生を迎えた。
私は卒業論文、何にするか考えていた。
「自分の考えたメニューが店頭に並ぶまで」
高校時代にカフェをしていた時はそこまで種類が多なくアイデアを出してそのまま店頭に並べて売り切れば営業を終了という形を取っていた。
その時の売れ行きのデータを取り、改めてカロリーはどれぐらいで工程を出した。仮に多めに作ったとしてどれぐらい廃棄になっていたのか?なるべく廃棄を減らすために割引をした場合どれくらい売れるのか等を自分なりに考えグラフを使いつつまとめた。いざまたカフェや洋菓子屋をするってなったらこうなるのではないかと少し怖い思いでいた。
卒業論文を提出して莉菜とともに残りの大学生活を謳歌していた。花蓮は卒業したらどうするの?
私は洋菓子の専門学校に行くよ。莉菜は?
私は大学院に行くよ。時間合えばまた会おうね。
卒業旅行で1週間かけて北海道を1周してダジャレで北海道はでっかいどうと言うが実際旅をしてみると広すぎて隅から隅まで観光をしようと思うと1週間と多めに期間をしておいてよかったなと笑い話にしていた。
専門学校で1からスイーツ作りの基礎から学ぶ傍らアルバイトをしてカフェや洋菓子屋を営業するために必要な資格を取ろうと大学時代に比べると少し忙しい日々が続いたがこれも夢のための自分を奮起させて頑張っていた。高校時代にコンテストや万博に参加した自身もあり専門学校では優秀生として卒業することが出来た。
洋菓子兼カフェ店
私は卒業してすぐお店を開こうと考えていたが現実はそうはいかなかった。下村市の不動産屋に行くと土地が空いていない。高校時代のカフェで売上金の他に専門学校時代にもアルバイトをしていたが知らない間に下村市の地価が上がり家賃が上がっていた。仕方ない空きが出るまでアルバイトをして少しでも足しになればいいなと考えた。足りなかったら銀行から借金をする、それでいくことを決めた。
随時スマホや不動産屋でカフェを開くだけの土地が中々空かない。私の夢は諦めるべきなのか、いやそんなことは出来ない。高校時代に市本先生や調理部の前で大見得をきっておいて諦めるなんて言えない。売上金を託してくれたみんなのためにも絶対に下村市でカフェを開くことは諦めない。
1年、また1年経っても中々空かなかったがある日不動産屋から下村公園の近くに土地が空きましたと連絡が来た。私は不動産屋に行ってサインをした。
気がついたら私は26歳になっていた。だけど地元でカフェを開く第1歩を踏み出すことが出来た。
お店は私の好きな水色を基調とすることにして店名をどうするか考えた。
「カフェ オブ ハピネス」
カフェで幸せになって欲しいと私がずっと思い描いているが名前がなんか安直だと思い莉菜に相談した。
それなら「スマイルカフェハピネス」とかは?
それを聞いてかわいい~。その店名で決めた。
花蓮、お店開くこと決まったの?
下村公園の近くに土地が空いたからそこでお店をやろうかなって思っているよ。莉菜、よかったら手伝ってくれないかな?もちろん時給払うから。
うん、わかった。高校時代の約束守ってくれてありがとう。他の人にも聞いてみるよ。みんなとはいわないにしても何人かは手伝ってくれると思うよ。
莉菜……ありがとう。持つべきものは友だね。
花蓮はお店の準備とか忙しいと思うから人員集めは私に任せて。オープンはいつの予定なの?
バレンタインデーに開店する予定だよ。今年は平日だからお客さん来るからなって考えていてね。開店準備等色々していると莉菜から電話がかかってきた。
芽衣から椎子までみんなに声をかけたら花蓮のためなら是非協力したいってみんな言ってくれて中には仕事している人もいたみたいだけど辞めて力を貸したいと言ってくれる人もいてね。
そうなると那古野総合高校調理部が再結成だね。莉菜、ありがとう。時間を見つけて1人ずつ電話でお礼を言わないとね。忙しいからLINEの方がいいかな?
移動中だったら出られないからLINEでいいと思うよ。また花蓮とカフェが出来るなんてね。
年が明けて久しぶりにみんなで再開してカフェの方針を伝えた。
メニューはプリン、クッキー、バウムクーヘン、ケーキ、その他に小さい子でも食べられるようなプチプリンやミニケーキ作ろうと考えると伝えた。飲み物はコーヒー、ラテ、ジュースでラテアートなんかもしたいって考えていてね。高校時代よりも忙しくなるけれどそれでもいい?
みんな口を揃えてもちろんだよと答えた。
1ヶ月間、朝から晩まで研修をしていた。高校時代にみんなでやっていただけあって手際がよく私が思い描いている以上のものを作ってくれてプレオープン、そして開店を迎えた。
沢山の人から開店の祝いの花が届き七川蓮実からも届いて千衣実には毎回送ってもらって申し訳なさと有難いなと思っていた。
オープンがバレンタインデーだからそんなにお客さん来ないと思っていたが想定以上にカップルがお店に来て特に女の子はこのカフェかわいいと言ってくれて嬉しくて店員でもある旧友にも笑顔が溢れていた。後、家族連れが来てプチプリンやミニケーキを注文して喜んでくれたらなと思っていた。
その後何度も足を運んでくれるお客さんや家族連れが来て小さい子にプチプリンを注文する様子を見て私は小さくガッツポーズをしていた。私の中学からの夢でもある何度も足を運びたくなるカフェ、小さい子でも食べられるお店に出来て夢が叶ったような気がした。
ある日いつものように繁盛していて嬉しい悲鳴を上げていた。朝から晩まで休む暇もなく忙しなく働いていた。閉店時間となりみんなで片付けをしていた。すると閉店したにも関わらず扉が開いた。
私はパソコンで事務仕事をしていて手が離せなくちょっと悪いけれど莉菜代わりにお店行ってくれる?
莉菜はすみません、もう閉店時間時間過ぎていまして……。莉菜お姉ちゃんお久しぶりです。僕のことを覚えていないですか?
始めはこの男の子は何を言っているのかと思っていたが後ろに持っている蓮の花束を見て思い出した。
もしかして高校時代にあった大智君?前に蓮の花を渡していたよね。
すみません花蓮さん呼んできてもらえますか?
分かった、呼んでくるからちょっと待っていて。花蓮、お客さんだよ~。早く来て~。
事務仕事をしていたが手を止めてお店に出た。
開店おめでとうございます。蓮の花を持ってきました。私はえっ……誰?莉菜はきっと思い出すよと言って裏に戻った。
僕のことを覚えていないですか?花蓮お姉ちゃん。
花蓮お姉ちゃんってなんか聞き覚えがあるな。私のことをそう呼んでいたのは1人しかいない。もしかして大智君?当時小学生でかわいかったのにすっかり大人になってカッコよくなったね。元気そうでよかった。
花蓮お姉ちゃん、今って好きな人いるの?
ううん、高校時代から忙しくて付き合ったのも1回だけだよ。大智君カッコイイから彼女いるでしょ?
中学時代から女の子に告白されたことはあったけれど好きな人がいるからって1回も付き合ったことないよ。
告白されてもその人のことをずっと追いかけているって一途だね。きっとその女の子も幸せだろうね。
大智はそれを聞いて決心した。そのずっと追いかけている女の子って花蓮お姉ちゃんだよ。改めて僕は花蓮さんのことが好きですお付き合いしてください。
思わず大智君私でいいの?もっと若くてかわいい女の子いるのにどうして私なの?
花蓮さん小学生だった僕に言ったじゃないですか。大智君が高校卒業してお互いに付き合っている人がいなかったらその時は付き合おうって言ってくれたじゃん。もしかしてあれはその場しのぎだったの?
その話を聞いて私は当時そんなことを言ったなと思い出したがまさかその約束を守って一途にいてくれたとは思わなかった。付き合っている人もいるわけじゃあないしこんな純粋無垢でまっすぐな目を見て私も決心がついた。
こちらこそよろしくお願いしますと大智君と付き合うこととなった。
裏で見ていた莉菜たちは片付けそっちのけで私たちの様子を見ていた。花蓮おめでとう。2人でケーキ食べなよ。片付けや事務仕事やっておくからさ。
私と大智君でケーキを食べて休みの日には2人でデートをすることになった。こんなサプライズな日になるとは思わず幸せ者だなと改めて実感した。
ウワサは決着
長年下村市は隣の明富市と合併するとずっと言われ続けていた。だが万博を誘致が決まった時から下村市は新興住宅地として発展し、逆に今まで発展していた明富市は衰退していき翌年、新たに下村市明富町となることが決まった。
私は毎日のように忙しい日々を過ごし嬉しい悲鳴を上げていた。休みの日は大智君とデートをする日々で大智君は相変わらず恥ずかしがり屋でかわいい弟みたいなところは昔と変わっていなかった。
この街も私が小さい時と比べたらだいぶ変わったな。街並みの風景や子どものかわいい声が響きわたる。その中で昔ながら営むお店や背が伸びて大人っぽくなった大智君も私に懐いてくれて一生懸命リードしようとしてくれている姿は昔から変わらない。
人も街も変わるものと変わらないものがあるからいいものだと思う。私も智恵実、それぞれの夢を叶えたが更なる成長が出来るように頑張っていかないといけないと思っていた。
私は家に帰るとテレビで優勝インタビューが流れていた。改めて見ると恥ずかしいな、ネットニュースでもコメントが載っていてとんでもないことを言ったような気がした。批判の声が多いだろうとニュースのコメントや呟きをみていた。
コメントを見ていると賛辞のコメントばかりで感動しました、世界大会楽しみです。万国博覧会出られるなら是非とも現地に行って食べたいです。
嬉しいコメントばかりで涙が溢れてきてより一層日本代表として世界大会で優勝したいと思いが強くなった。
世界大会の概要が送られてきた。11月11日午前11時会場は那古野国際展示場で各国の発祥スイーツでテレビ中継、ネット中継されることも記されていた。
日本発祥のスイーツ、なんだろう?調理部の部員と話し合って決めようと寝床についた。
放課後に私は日本発祥のスイーツって何かな?
莉菜は聞いたことあるのはミルクレープやレアチーズケーキ、スフレチーズケーキとかかな。
椎子はこの中だったらどれが食べたい?
私ならミルクレープですかね。花蓮さんは?
チーズケーキもいいけどミルクレープかな。勝っても負けてもこれが最後だから食べてみんな美味しいかどうか感想とか教えて欲しいな。
莉緒菜はねぇ、椎子憧れの花蓮さんと一緒に行動して何か収穫はあった?椎子はもう全てが収穫だよ。手際のよさや材料の配合等見て学ぶことばかりで他にも仕草やカフェのお店を見て写真を撮ってかわいい姿も沢山見れて幸せだった。
そんなに煽(おだ)てても何もでてこないよ。さぁ椎子、ミルクレープ作るから材料買ってくるよ。
楓莉は莉菜さん、ホントあの2人仲がいいですね。まるでホントの姉妹の様だね。
私は業務スーパーで材料を調達して早速作り始めた。ミルクレープ作るの意外と難しいねと言いつつ完成させた。さぁ、みんな食べてみて。
美紅はうん美味しいよ。杏里も美味しいけれど……。なんというか普通のミルクレープって感じですね。ここに何か加えた方がいいかな?
なるほどね……。みんな納得するまで付き合ってくれる?普通のミルクレープを出せないからさ。
美華はどこまでも付き合うよ。ねぇ、みんな。
梨沙はもちろんだよ。困った時に助け合うのが仲間でしょ。花蓮と椎子の後押しになればいいな。
私と椎子はみんなに頭を下げた。この日から平日はミルクレープの研究をみんなですることになった。
美紅はミルクレープだと抹茶、みかん、いちじく、ぶどう何かいいと思うけれど花蓮はどう思う?
味の想像がつかないのもあるから1つずつ試そう。莉緒菜はこの中だとぶどうがいいかなと思います。抹茶やみかんはオシャレだけどぶどうを使うっていうのは斬新かな。他の方はどう思いますか?
過半数でぶどうミルクレープを作ることに決まった。よし、椎子これをもっと改良しようね。
世界大会前日まで改良を重ねていた。
世界大会当日、私と椎子は那古野国際展示場に向かった。世界の同じ高校生にどこまで自分たちの力が通用するのか。期待と不安でいっぱいだった。
世界8カ国が集まる1発勝負で私は県を代表として来ているわけじゃない、日本代表として恥じぬものを作らなくてはと思っていた。みんなで考え抜いたぶどうミルクレープを私は椎子と共に作り上げた。
審査員4人にもとに椎子は運び結果を待っていた。
1位 日本代表のぶどうミルクレープ
私と椎子は抱き合い喜びを分かちあった。椎子はずっと涙を堪えていて優勝インタビューのマイクを向けられて椎子に渡した。
謙虚な椎子は優勝出来たのは隣にいる花蓮さんのおかげです。ずっと付いてきてよかったです。
その後、簡単な英語で世界の高校生と交流した。
世界大会が終わったその日から数週間、私と椎子はスイーツで世界一になったことにより愛知のみならず全国各地、いや世界各地のテレビや新聞取材にコメントを求められる日々が続いた。
椎子は私のことを、私は椎子のことを信頼して今まで以上に絆が深まったなと感じた。そうしていると季節は12月に入った。
やっと落ち着いた私と椎子はカフェに戻ることが出来た。しかし梨沙からある言葉を言われて思い出した。もうすぐ契約の1年だね。
その時私は1年契約でカフェを営業していたことを思い出した。なんかあっという間の1年だったね。契約更新出来るかまた鈴木県知事にお願いしてみるね。お店手伝えなくてゴメンね。
美紅は気にしないで。その分花蓮と椎子は日本の頂点、いや世界の頂点に立ったことをもっと喜ばなきゃ。2人とも優しいからきっと心のどこかでそのことも思っていたと私たちみんな感じていたよ。
ひとまず私は鈴木県知事に契約更新をしてもらえるかメールを送った。すると鈴木県知事はから1度七瀬さんには明日の放課後に県庁に来て欲しいと返ってきた。
契約満了なのか、契約更新してもらえるのかどちらを言われてもいい心構えでいようと考えた。
翌日、授業が終わり私は莉菜に今から県庁に行ってくるね。契約が満了なのか更新してもらえるのか分かり次第グループLINEで送るね。そう伝えて私は学校を出て県庁に向かった。
県庁に行き受付で鈴木県知事を尋ねてきた那古野総合高校の七瀬花蓮ですと伝えると確認をとるので少々お待ちくださいと立っていた。確認が取れました。鈴木県知事は2階の部屋にいますと案内された。果たしてどうなるのか、私は扉を叩いた。
失礼します、那古野総合高校の七瀬花蓮です。
七瀬さん学校終わりに来てもらってありがとう。カフェに関してだけれど売上に関しては想像以上によくてこちらとしても驚いているよ。不動産屋に確認したらあの土地を借りたいっていう人がいるみたくて心苦しいけれど契約満了という形になってね。
私は元々1年契約ということでお店をさせてもらっていたのでそういうことなら仕方ありません。それよりも鈴木県知事が私たちを評価していただいたことにとても嬉しく思います。
売上金の分はもちろん譲渡するよ。それか別の場所でカフェをやる?
私は学校の方に寄付しようと思います。これで失礼しますと県庁を後にした。グループLINEで契約満了のことと売上金を学校に寄付すると送った。
1度学校に帰り顧問の市本先生にも一連の流れを説明をした。
市本先生からは七瀬さんが売上金を学校に寄付してくれるって言ってくれたけれど将来何になりたいとかある?
私は将来、地元の下村市で自分のカフェを開くことが夢です。そのためにも大学で栄養学を学んで必要な資格を取って銀行に借金をしつつ営業したいと考えています。
すると市本先生はそれなら売上金を銀行に預けてお店を開く資金に充てな。私の一存では決められないから一緒に調理室に行ってみんなに話をしよう。
調理室に行って私は将来の夢を語った。拍手喝采で梨沙はそういうことなら売上金全部花蓮に渡すよ。そもそも1年だったけれどお店を出来たのは他でもない花蓮のおかげでしょ。カフェをしたいっていう思いが沢山の人の心を打たれてこぎつけたわけでしょ。きっと芽衣や紗綾や香苗、美波も納得してくれるはずだよ。
私は梨沙の言葉を聞いて涙が溢れてきた。
莉菜は花蓮泣かないでよ。その代わり1つだけ条件がある。
条件ってなに?変な要求しないでよ。
カフェを開いた時にはアルバイトでもいいから私を雇うこと。スイーツを愛する花蓮とまた働きたい。もしかしたら他にもそう思っている子もいるはずだよ。その時の状況にもよるけれど。
私は何年後になるか分かりませんがいつかきっとこのお店で働きたいと思わせられるようにしますと誓った。売上金は1年で車1台分を全額を渡してくれることに嬉しさと申し訳なさを感じつつも誰もが認めるようなお店にすると固く誓った。
万国博覧会、その後
冬休み明けの3学期、私のスマホに知らない番号から電話がかかってきた。もしもし七瀬花蓮さんの携帯番号でよろしいでしょうか?
はいそうです。七瀬花蓮です。
私、3月から半年間行われるあいちスイーツメルヘン万博の関係者の村田というものです。今回七瀬さんに万博の一員として参加してもらいたくお電話しました。もちろん高校生のある七瀬さんは学校のない日に参加してもらいたいのですがいかがですか?
私のような小娘でよければお願いします。こちらこそホントなら全日参加するべきところを授業等で考慮していただきありがとうございますと電話を切った。
ネットニュースを見ているとすぐ様私のことが記事になっていた。
「世界一に輝いた七瀬花蓮、万博の一員となる」
その瞬間からスマホが鳴り止まなかった。調理部からだけでなく卒業生の芽衣、紗綾、香苗、美波の他に智恵実や調理科の子からLINEが届いた。
翌日、学校に行こうと家を出ると近所の人から駅員さん初めて会う人からもおめでとうと言ってもらいまるで芸能人になったような錯覚をしていた。
スイーツ万博の一員として参加することになった私だが肝心のスイーツを何を作ったらいいか聞いていなかった。
前にかかってきた村田さんに電話をかけた。
もしもし七瀬です。村田さんの番号でよろしいですか?
村田です。七瀬さんどうされましたか?
スイーツ万博に参加することになりましたが私は一体何を作ったらよろしいでしょうか?
日本館だから日本発祥のスイーツでお願いね。また何作るかおしえてね。その時はこの番号でいいよ。ゴメン、キャッチ入ったから電話切るね。
世界大会でも同様に考えたが今回は日本人だけでなく海外の人にも食べてもらうとなると何にしよう。また調理部で聞いてみることに決めた。
放課後、調理室でみんなに尋ねた。万博で出すスイーツで日本発祥のものを作って欲しいって言われてさ、みんななら何が食べたい?
美華はなんかその話、世界大会の前にも同じこと言っていなかった?世界大会で作ったやつ作ったらいいと思うよ。1回作ってるし花蓮も作りやすいと思うけれど。
私もそれでいこうかなって思ったけれど今回は日本人だけじゃなくて世界中の人が食べるかもって考えたらそんな安易な考えでいいのかなって思って1度フラットに考えようと思ってみんなに聞こうかなって思ってさ。いつも面倒かけてゴメンね。
莉菜はみんな、花蓮が納得するまで協力しよう。
椎子は全国大会で作った抹茶みかんクレープはどうですか?見た目も鮮やかでオシャレだと思います。
椎子の案、いいと思うけれどクレープってフランスだからな。せっかくの意見だけどゴメンね。
次に莉緒菜が手をあげた。ならば椎子の案を活かす方法があります。抹茶みかんをクレープではなくミルクレープで作るっていうのはどうですか?
抹茶みかんのミルクレープか……。椎子も含めてみんなまた協力してね。日本館の恥にならないようにしたいからさ。
色々試した結果、抹茶みかんミルクレープでいくことで決めた。みんなのおかげで方向性が見えたよ。
私は村田さんに電話で抹茶みかんミルクレープを作ることを伝えた。
3学期が終わり、春休みに入った。
そしてあいちスイーツメルヘン万博は開幕した。
日本館の和菓子部門や洋菓子部門等色々あり、私は挨拶をして回った。みんな高校生なのにスゴいね、ネットでコメント見たけれど自分だったらあんなこと言えないよ。人としてもスイーツ作る1人の仲間として尊敬していますと歳上の人から言われ嬉しくも不思議な気持ちだった。
開幕が春休みということもあり連日多くのお客さんが日本館を訪れて和菓子や洋菓子のみならず私の作った抹茶みかんミルクレープを買っていってくれる人が沢山いて嬉しい悲鳴を上げていた。そこに調理部のみんなが万博を楽しむ一方で私の顔を見に来てくれた。正直1人で準備して販売するの大変だな、仲間の前で泣きごとを言うわけにはいかず明るく振舞っていた。
莉菜は花蓮、お疲れ様。顔がげっそりして肩で息いているよ。花蓮のことだから私たちに迷惑かけないようにって考えているでしょ?なんで私たちに遠慮なんてするの?仲間でしょ?困った時は甘えなよ。手伝ってって言いなよ。ここにいる全員が花蓮と同じレベルで作れるとは言えないけれど作ったものを渡して会計することぐらい出来るよ。
私は莉菜の言葉にじゃあ明日から手伝ってもらおうかな。じゃあローテーションでお手伝いしてもらおうかな。始めから手伝って欲しいって言えばよかったね。日本館以外にも色々あるからみんな楽しんできて。
翌日から2人体制で販売することになった。調理科の仲間や中学時代の同級生、東京からわざわざ千衣実が来てくれたりと知っている顔を見るとやはり嬉しいな。お客さんが笑顔で食べている姿を見て参加してよかった。頼れる仲間がいてよかったと思っていた。
ある日、日本館に芽衣、紗綾、香苗、美波の4人がやって来た。花蓮スゴい繁盛しているね。芽衣は花蓮ずっと働いていて他のところに行ってないでしょ?私たちでお店回すから花蓮もどこか行ってきなよ。
芽衣の気持ちは嬉しいけれどでも作れるの私しかいないからお店を抜けることは出来ないよ。
香苗は梨沙に電話して調理部の人みんな日本館に集まって。話があると全員を集めた。
梨沙は部員を連れて日本館に集合した。
この中で大会で花蓮と共にしていた人って誰?
椎子は手を挙げて私、上村椎子です、
香苗は椎子ちゃん、花蓮の作る抹茶みかんミルクレープ作れる?花蓮にも万博を回って欲しいからさ。
椎子はそうですね。私はお手伝いの時にずっと花蓮さんの傍で見てきました。花蓮さんは食べ歩きしてきてください。ここは私たちに任せてください。
芽衣は花蓮、仲間に頼ることも大事だよ。一緒に色々と回ろう。自分ですることも大事だけれど仲間に任せることはもっと大事だよ。1人で全部しようと思ったら自分が潰れるよ。
この日は椎子に作るのを任せて1日中各国のスイーツを写真に撮って食べてと満喫した。
春休みが終わると私たちは土日祝だけ出店していた。この万博を通してより一層仲間の大切さを知ったような気がした。
万博が終わり気がついたら季節は夏から秋に移っていった。ちょっとゆっくりしようかなと思う気持ちもあったが3年生で受験勉強をしなくてはならない。私は那古野総合大学栄養学部を推薦入試を受験し無事に合格をした。
合格したものの他に何かすることもなく調理室に行って後輩たちのスイーツ作りを手伝いをしていた。
私と莉菜は桜の木の下でこの制服も明日からはコスプレか、何だか寂しいね。椎子は花蓮さん、莉菜さん桜の木の下でみんなで写真撮りましょうと先生にスマホを渡して写真を撮って私と莉菜は学校を後にした。
大学進学、そして
私は那古野総合大学栄養学部に進みスイーツといえばカロリーが高いが逆にカロリーを抑えたスイーツを作ってみたいと考えていた。
1人で大学生活を送ると思っていたら同じ学部には莉菜がいた。2人で大学を歩いていると紗綾、香苗、美波と見慣れた顔で色々と聞こうと思った。
美波は花蓮、莉菜久しぶり。大学生活で分からないこともあると思うから困ったら私たちになんでも聞いて。入学式が終わってすぐはサークル勧誘スゴいから全部ちゃんと話を聞いていたらきりがないよ。
ところで3人は部活やサークル何か入っている?
香苗はカフェサークルに入っているよ。2人もどうかな?紗綾は早速誘っているじゃん。2人とも色々サークル見てよかったらカフェサークル入ってね。花蓮も莉菜もカフェ巡り好きだと思うからさ。
カフェ巡りか~……将来カフェや洋菓子店を営業したいと思っている私には研究も兼ねて作ればいいかなと考えていた。
入学式の翌日、ガイダンスで説明があった。大学は高校と違い自分で授業を組んで単位を取らなきゃいけないと聞いたが私と莉菜は顔を合わしどうやって履修組む?莉菜にこんな時は頼れる先輩たちに聞かないと。紗綾、香苗、美波なら親身になって色々と聞いてくれるよ。
莉菜は3人にLINEをしてお昼一緒に学食で食べようと誘った。午後1時、3人は学食にやって来た。
紗綾は絶対にとらなきゃいけない必修科目と教養科目、選択必修でこの中から必要な分だけ取るやつがあるよ。同じ講義でも教授によって全然違ったりするからね。後は半期で取れる単位も上限が決まっているから多すぎても少なすぎてもダメかな。香苗、美波2人にあと何か伝えることある?
香苗はその都度言えばいいかな。
莉菜はありがとう。私カフェサークル入るね。花蓮はどうする?私も入ろうかな。
紗綾はじゃあ午後4時にまたここに来て。新入生歓迎会するね。もちろん場所はカフェだけどね。
私と莉菜は必修科目の講義を受けて再び学食に向かう途中、一体どんなカフェに連れて行ってもらえるのか気持ちを昂(たかぶ)らせていた。
花蓮、莉菜お待たせ。紗綾、香苗、美波の3人でやってきた。サークルの人に声をかけたけれどバイトや講義で来れなくなっちゃったみたいだからいつものお馴染みの顔だけど2人を歓迎するからさ。
私はいいよ。せっかくなら行くなら初めてのところがいいな。ねえ、莉菜。
美波はとっておきのカフェがあるから楽しみにしていて。2人とも絶対にかわいい~って悶絶しちゃうと思うから。まぁとにかくいつもカフェ行こう。
大学からバスに乗って15分、白色を基調としたカフェに私と莉菜はお店の佇まいにかわいい~と思わず言った。やっぱりカフェは見た目も大事だね。
5人でお店に入りプチカフェを注文した。大学生活の話を聞けると思っていたら話は高校時代の話で盛り上がっていた。花蓮はコンテストで優勝してカフェや万博に出たいっていってそれを実現させる行動力があるかと思えば人の肩で寝たり膝で寝たりするようなかわいいところもあってね。
私はもうやめてよ。お店出ようと声をかけて紗綾が会計をしようとしていた。すると3歳くらいの男の子がショーウィンドウにあるワンピースのケーキを食べたいとお母さんに強請(ねだ)っていた。
「まだ1つのケーキ食べるには早いから他のにしようね」男の子は涙を堪えて別の物をテイクアウトしていた。
その姿を横目に見てこの子たちにも食べられるようなケーキを作りたいなと改めて感じた。
講義の分からないところは莉菜に教わり、そして紗綾、香苗、美波に教えてもらい特にテスト前にはレポートの書き方やテスト対策などを教えてもらった。そしてテスト期間に入った。
高校時代からそうだったが私は紗綾、香苗、美波にはいつもたすけられているなって思っていた。
持ち込み許可のテストもありなんとか単位を取得して1年が過ぎた。私と莉菜はのらりくらりと単位を取っていき4年生を迎えた。
私は卒業論文、何にするか考えていた。
「自分の考えたメニューが店頭に並ぶまで」
高校時代にカフェをしていた時はそこまで種類が多なくアイデアを出してそのまま店頭に並べて売り切れば営業を終了という形を取っていた。
その時の売れ行きのデータを取り、改めてカロリーはどれぐらいで工程を出した。仮に多めに作ったとしてどれぐらい廃棄になっていたのか?なるべく廃棄を減らすために割引をした場合どれくらい売れるのか等を自分なりに考えグラフを使いつつまとめた。いざまたカフェや洋菓子屋をするってなったらこうなるのではないかと少し怖い思いでいた。
卒業論文を提出して莉菜とともに残りの大学生活を謳歌していた。花蓮は卒業したらどうするの?
私は洋菓子の専門学校に行くよ。莉菜は?
私は大学院に行くよ。時間合えばまた会おうね。
卒業旅行で1週間かけて北海道を1周してダジャレで北海道はでっかいどうと言うが実際旅をしてみると広すぎて隅から隅まで観光をしようと思うと1週間と多めに期間をしておいてよかったなと笑い話にしていた。
専門学校で1からスイーツ作りの基礎から学ぶ傍らアルバイトをしてカフェや洋菓子屋を営業するために必要な資格を取ろうと大学時代に比べると少し忙しい日々が続いたがこれも夢のための自分を奮起させて頑張っていた。高校時代にコンテストや万博に参加した自身もあり専門学校では優秀生として卒業することが出来た。
洋菓子兼カフェ店
私は卒業してすぐお店を開こうと考えていたが現実はそうはいかなかった。下村市の不動産屋に行くと土地が空いていない。高校時代のカフェで売上金の他に専門学校時代にもアルバイトをしていたが知らない間に下村市の地価が上がり家賃が上がっていた。仕方ない空きが出るまでアルバイトをして少しでも足しになればいいなと考えた。足りなかったら銀行から借金をする、それでいくことを決めた。
随時スマホや不動産屋でカフェを開くだけの土地が中々空かない。私の夢は諦めるべきなのか、いやそんなことは出来ない。高校時代に市本先生や調理部の前で大見得をきっておいて諦めるなんて言えない。売上金を託してくれたみんなのためにも絶対に下村市でカフェを開くことは諦めない。
1年、また1年経っても中々空かなかったがある日不動産屋から下村公園の近くに土地が空きましたと連絡が来た。私は不動産屋に行ってサインをした。
気がついたら私は26歳になっていた。だけど地元でカフェを開く第1歩を踏み出すことが出来た。
お店は私の好きな水色を基調とすることにして店名をどうするか考えた。
「カフェ オブ ハピネス」
カフェで幸せになって欲しいと私がずっと思い描いているが名前がなんか安直だと思い莉菜に相談した。
それなら「スマイルカフェハピネス」とかは?
それを聞いてかわいい~。その店名で決めた。
花蓮、お店開くこと決まったの?
下村公園の近くに土地が空いたからそこでお店をやろうかなって思っているよ。莉菜、よかったら手伝ってくれないかな?もちろん時給払うから。
うん、わかった。高校時代の約束守ってくれてありがとう。他の人にも聞いてみるよ。みんなとはいわないにしても何人かは手伝ってくれると思うよ。
莉菜……ありがとう。持つべきものは友だね。
花蓮はお店の準備とか忙しいと思うから人員集めは私に任せて。オープンはいつの予定なの?
バレンタインデーに開店する予定だよ。今年は平日だからお客さん来るからなって考えていてね。開店準備等色々していると莉菜から電話がかかってきた。
芽衣から椎子までみんなに声をかけたら花蓮のためなら是非協力したいってみんな言ってくれて中には仕事している人もいたみたいだけど辞めて力を貸したいと言ってくれる人もいてね。
そうなると那古野総合高校調理部が再結成だね。莉菜、ありがとう。時間を見つけて1人ずつ電話でお礼を言わないとね。忙しいからLINEの方がいいかな?
移動中だったら出られないからLINEでいいと思うよ。また花蓮とカフェが出来るなんてね。
年が明けて久しぶりにみんなで再開してカフェの方針を伝えた。
メニューはプリン、クッキー、バウムクーヘン、ケーキ、その他に小さい子でも食べられるようなプチプリンやミニケーキ作ろうと考えると伝えた。飲み物はコーヒー、ラテ、ジュースでラテアートなんかもしたいって考えていてね。高校時代よりも忙しくなるけれどそれでもいい?
みんな口を揃えてもちろんだよと答えた。
1ヶ月間、朝から晩まで研修をしていた。高校時代にみんなでやっていただけあって手際がよく私が思い描いている以上のものを作ってくれてプレオープン、そして開店を迎えた。
沢山の人から開店の祝いの花が届き七川蓮実からも届いて千衣実には毎回送ってもらって申し訳なさと有難いなと思っていた。
オープンがバレンタインデーだからそんなにお客さん来ないと思っていたが想定以上にカップルがお店に来て特に女の子はこのカフェかわいいと言ってくれて嬉しくて店員でもある旧友にも笑顔が溢れていた。後、家族連れが来てプチプリンやミニケーキを注文して喜んでくれたらなと思っていた。
その後何度も足を運んでくれるお客さんや家族連れが来て小さい子にプチプリンを注文する様子を見て私は小さくガッツポーズをしていた。私の中学からの夢でもある何度も足を運びたくなるカフェ、小さい子でも食べられるお店に出来て夢が叶ったような気がした。
ある日いつものように繁盛していて嬉しい悲鳴を上げていた。朝から晩まで休む暇もなく忙しなく働いていた。閉店時間となりみんなで片付けをしていた。すると閉店したにも関わらず扉が開いた。
私はパソコンで事務仕事をしていて手が離せなくちょっと悪いけれど莉菜代わりにお店行ってくれる?
莉菜はすみません、もう閉店時間時間過ぎていまして……。莉菜お姉ちゃんお久しぶりです。僕のことを覚えていないですか?
始めはこの男の子は何を言っているのかと思っていたが後ろに持っている蓮の花束を見て思い出した。
もしかして高校時代にあった大智君?前に蓮の花を渡していたよね。
すみません花蓮さん呼んできてもらえますか?
分かった、呼んでくるからちょっと待っていて。花蓮、お客さんだよ~。早く来て~。
事務仕事をしていたが手を止めてお店に出た。
開店おめでとうございます。蓮の花を持ってきました。私はえっ……誰?莉菜はきっと思い出すよと言って裏に戻った。
僕のことを覚えていないですか?花蓮お姉ちゃん。
花蓮お姉ちゃんってなんか聞き覚えがあるな。私のことをそう呼んでいたのは1人しかいない。もしかして大智君?当時小学生でかわいかったのにすっかり大人になってカッコよくなったね。元気そうでよかった。
花蓮お姉ちゃん、今って好きな人いるの?
ううん、高校時代から忙しくて付き合ったのも1回だけだよ。大智君カッコイイから彼女いるでしょ?
中学時代から女の子に告白されたことはあったけれど好きな人がいるからって1回も付き合ったことないよ。
告白されてもその人のことをずっと追いかけているって一途だね。きっとその女の子も幸せだろうね。
大智はそれを聞いて決心した。そのずっと追いかけている女の子って花蓮お姉ちゃんだよ。改めて僕は花蓮さんのことが好きですお付き合いしてください。
思わず大智君私でいいの?もっと若くてかわいい女の子いるのにどうして私なの?
花蓮さん小学生だった僕に言ったじゃないですか。大智君が高校卒業してお互いに付き合っている人がいなかったらその時は付き合おうって言ってくれたじゃん。もしかしてあれはその場しのぎだったの?
その話を聞いて私は当時そんなことを言ったなと思い出したがまさかその約束を守って一途にいてくれたとは思わなかった。付き合っている人もいるわけじゃあないしこんな純粋無垢でまっすぐな目を見て私も決心がついた。
こちらこそよろしくお願いしますと大智君と付き合うこととなった。
裏で見ていた莉菜たちは片付けそっちのけで私たちの様子を見ていた。花蓮おめでとう。2人でケーキ食べなよ。片付けや事務仕事やっておくからさ。
私と大智君でケーキを食べて休みの日には2人でデートをすることになった。こんなサプライズな日になるとは思わず幸せ者だなと改めて実感した。
ウワサは決着
長年下村市は隣の明富市と合併するとずっと言われ続けていた。だが万博を誘致が決まった時から下村市は新興住宅地として発展し、逆に今まで発展していた明富市は衰退していき翌年、新たに下村市明富町となることが決まった。
私は毎日のように忙しい日々を過ごし嬉しい悲鳴を上げていた。休みの日は大智君とデートをする日々で大智君は相変わらず恥ずかしがり屋でかわいい弟みたいなところは昔と変わっていなかった。
この街も私が小さい時と比べたらだいぶ変わったな。街並みの風景や子どものかわいい声が響きわたる。その中で昔ながら営むお店や背が伸びて大人っぽくなった大智君も私に懐いてくれて一生懸命リードしようとしてくれている姿は昔から変わらない。
人も街も変わるものと変わらないものがあるからいいものだと思う。私も智恵実、それぞれの夢を叶えたが更なる成長が出来るように頑張っていかないといけないと思っていた。
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