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本編
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「君がアンダーランドシュレイか?」
さて話はぶっ飛び、17歳になり俺にはレイトン・カス・オブ・シアス・カス・ロイという第一王子の婚約者が出来てしまった、隠しルートのフラグはここでバッキバキに折れそして新たに悪役フラグが立ってしまった。
元々アンダーランドシュレイというキャラは盈月の双眸本編にてレイトンシアスロイルートで悪役として出てくる。シュレイとしてはロイの婚約者としてヒロインに警告する立場になる。まあ、自分の婚約者が浮気をしていれば「あんたらおかしいことしてるのに気付け」とも言いたくなる。だが悪役としてはそれでは物足りない、注意しても浮気を辞めないヒロインとカス王子に対しアンダーランドシュレイは流石に煮えを切らせてしまった。
そこからも王道だ、浮気をするのならばやってしまっても大丈夫なのだろう?と、噛ませが如くヒロインに対し存在事無視し無い者として扱ったりカス王子がヒロインに言い寄られて困っている、等という悪質な噂を流し居心地を悪くしたりヒロインの髪を無理やり切ったり鳥の死体を机の上に置いたり等。生易しいものに見えるがやられた側はかなり、いや結構ドギツイ。見た目もやることもドギツイアンダーランドシュレイはレイトンシアスロイルートではとうとう追放されてしまうのだ。
ロイルートではこんなんだが今の俺には有難いというか残念な事に婚約者の自覚も認識もない。認知もしない、一方的に。カス王子は特になにも言ってこやしない事は愚か婚約者に有るまじきが如く舞踏会でのエスコートや義務の茶会なども無い。まあ俺も触れぬが仏で触れずにのだ。そんな事で1人きままに17年間をすごしてきた。
そして俺はとうとう学園に入学してしまう!全校生徒が集まる説明会には参加せず一人で自分のクラスの教室に座っている。出だしは上々だ。ここから俺のぼっちライフが始まりこれから3年間も悠々自適なぼっちライフになる、ハズだったんだよ…
お忘れだろうが君たちは冒頭に「君がアンダーランドシュレイか?」とか偉そうに言ってきた人物をご存知だろうか。この男は金糸の髪に爽やかな笑顔、透き通った声がまるで神の楽団が奏でる音色~とかポエマーな痛ハンドルで通ってる第二王子事『ベルセンルクセスティン』だ。
今まさにゲームが始まりを告げようとしている。
「そうだが?そちらの神の 楽団 が奏でる音色の貴公殿の御名前を伺っても?」
「はは、案外意地悪なのだな?君も孤高の 憂鬱 等と噂されているぞ」
「 憂鬱 か…そんな名前がついていたのか…まあ今は本当に 憂鬱 ですけど」
「全く連れないな…俺はベルセンルクセスティンと言う。」
「ああするんですね、挨拶」
「あだ名で呼び合う気だったのか?だとすれば君は孤高か 憂鬱 になるが」
「まあ自国の王子を歩く 楽団 と呼ぶのは楽しいでしょうが少々対面が悪いですかね…ではベルセンルク王子殿下本日はどういった御用で?」
「俺のことはセスと呼んでくれ」
「…は?……あ…失礼致しました余りにも御遊びが予想外でしたので自然と声が出てしまいました」
このクソ野郎、今なんて言った?自国の王子を初対面で愛称呼びしなさい~と言ったのか?どれだけフランクで平和な世界に生きてきたんだ?ははは~でなければ脳がないのかそれとも隠しルートのフラグが折れてないのか。それは考えたくもないが。
俺が失礼なことを口走ったのにも関わらず眩しい微笑みを崩さない。
「そうか…ではセスと呼んで欲しい」
仕切り直しやがった、何事も無かったかのように。俺のお遊びと言う言葉は聞いていなかったのか?
「申し訳ないのですが…婚約者がいるので他の男性達と親しくなって良からぬ噂を立てられたくありません」
「だが 憂鬱 くんの婚約者殿の良い噂もきかないが?」
「チッ…」
「チッ…?」
こいつまじかよ…察しが悪ぃな…その上空気も読めないときた、これは自然に生まれ生きた天然記念物だ…俺の大嫌いな部類、オタクを悪意なくなぎ倒していく全く酷い人間だ許すまじ根元陽キャ…君の話あんまいいの聞かないけど?みたいな嫌味を笑顔で背景には薔薇の花がさき宝石が舞っている、と錯覚させられる程綺麗な笑みを見せられついつい腹の 中 で毒を吐いてしまう。
「その良くない噂に火がついて日車になってしまっては帰り道がなくなってしまいますから」
「帰り道?そんなの俺と関わりを持てば関係ないんじゃないか?」
「…」
たしかに、と相槌を打ちそうになったのを不服なので無言で肯定をした。が、俺はこいつと関わるのは断固拒否する!!ホモルートは懲り懲りなのだ。そもそも乙女ゲーだったはずだろこの世界は!!
無言で肯定する俺を見てベルセンルクセスティンは少し口元を緩めた気がした。ん?隠しルートでは確か絶対零度の男と呼ばれていたが?と自分の目を疑い真意を問いただそうとするとコンコンとノックオンが聞こえる。
「失礼致します、ベルセンルク殿下、 憂鬱 様、もう少々すると説明会が終わるようでこのクラスに所属している生徒達が教室へ向かってくるようです。」
聞きなれない声だ、と教室の出口の方に視線をくれれば高い位置にあるポニーテールに白髪に片割れ銀縁メガネ、と中々趣深い一定の層には刺さりそうな男が立っていた。
「…シクトリア……邪魔をしないでくれるか」
「邪魔?なんて事を…俺は主人のことを思ってやっただけでしたのに…」
「生娘の様な口調で話すなお前がするとシャレにならん」
ベルセンルクセスティンにシクトリアと言われている男は大袈裟に涙を流し次々に零れる水の玉を自分が着ている制服の胸ポケットに入っていたハンカチで拭っていた。盈月の双眸の隠しルートに出てくる隠しキャラでもある。
名をクライムシクトリア 、本編ではチラッと出てくるのみだが隠しルートではレギュラーメンバーといっていいほど出てしまっている。クライムシクトリアの容姿はまさに聖人でファンの間では「クライムシクトリアの周りのものは全て純白のインクで作られている」と、要するにこいつでめっちゃシコった、自分の精液まみれなんやでと詩的に言われている。男ファンに下々の情事に使われる程綺麗なのだ。
そう思い老けりマジマジとクライムシクトリアの顔を見ていると隣でベルセンルクセスティンが不機嫌そうな顔でこちらを見ていた。
「気に入ったのか」
「はい?…ああ…まあ確かにご令嬢方が目に血を溜めて悔しそうにクライム殿の話をし出すのも納得出来るご尊顔だなと」
「わあお噂の 憂鬱 のご令息に褒めて頂けるなんて感激です~」
割と褒めたつもりだったのだがなにかトゲが感じられた返事を返され癪に触ったので俺はマジマジと態度に出して舐めるなよ、と牽制をした。
「はは、恩を仇で返すなよ」
現在登場しているキャラクター
受け
アンダーランドシュレイ
本編『盈月の双眸』でサレ側悪役令息として活躍、隠しルートではベルセンルクセスティンと結ばれる。
それを理解した上で全てのルートを回避するべくぼっちに成り下がったが周りからは『孤高の憂鬱(めらんこりー)』などと呼ばれる。
攻め
ベルセンルクセスティン
金髪に緋色という綺麗な容姿、神の 楽団 が奏でる音色と呼ばれている。
第二王子であり隠しルートでは攻め様になる。本編では慈悲深き男としてシュレイを庇い立てするが隠しルートでは絶対零度…のはずで?
レイトンシアスロイ
第一王子でありシュレイの婚約者である我儘カス王子さん
本編のロイルートであれば婚約者がいるのに ヒロイン と浮気をし、それを棚に上げた状態で婚約者のシュレイを追放に追い込んでいる。現在はあまり関わりがなく触れぬが仏。
クライムシクトリア
第二王子セスティンの従者
白髪に銀縁片割れメガネと綺麗なお姿にファンは「クライムシクトリアの周りのものは全て純白のインクで作られている」と言われている。
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