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15.二人の香り
·.⟡┈┈┈┈┈︎┈┈┈┈┈⟡.·
旻と唇を重ねる
「ん~止まんなくなりそ……チュ」
音を立てて吸い付くと
乱暴に舌が入ってきて
ねっとりと絡みついてくる
「ん……はぁ……旻ぁ」
旻の首に腕を絡め応えていると
服の中に手が滑り込んできた
「止める必要ないでしょ?」
素肌を撫でられて思わず体が震える
「んッ……そうだけど」
大好きな旻にそんなことされたら
下半身が疼いて仕方ない
「旻……」
じっとしていられなくて
旻の上着に手をかける
「クスッ……脱がせてくれるの? チュ」
旻は微笑みながら
俺の首に吸い付き
服の中の手は肌を撫で続ける
悔しいけど旻は余裕で
俺は余裕なんてまったくない
「なぁ紫音、それ……
お前が持ってきた?」
なんとか上着を脱がせ
今度はネクタイに手をかけると
不意に問いかけられた
「ん? え? なに?」
「それ、さっきまでなかった」
旻の視線の先を辿る
「ん? あ、忘れてた」
イチャつき始めたら
紙袋の存在をすっかり忘れ
ソファの隅に追いやっていた
旻の膝を降りて
転がった袋を手に取り
軽くシワを伸ばしてから渡した
「はい旻、お疲れさま
いつもありがとう」
「え? 俺に? プレゼント?」
「うん、開けて」
「え~? なんだよぉ
俺は何も用意してないぞ?」
「合格祝いくれたじゃん」
「俺のは、焼肉奢っただけじゃん
しかも、ちゃっかり七池家も
全員参加しやがるし……」
「俺の、合格祝いで
尾藤家が喜んでるんだから
それでいーの!」
「うーん」
「それに、今日がある意味
本当のお祝いじゃないの?」
「いや、今日は俺へのご褒美……」
「え? なんて?」
語尾が聞き取れなかった
「あ、いや……
プレゼント何かな?
ん? これ、香水?」
紙袋を覗き込んでから俺を見た
「うん」
「……なんで、香水?」
あれ?
あんまり嬉しそうじゃない?
「旻が大学の時に使ってたやつ
今、俺が持ってるだろ?」
「あぁ、うちに掃除に来た時に
パクって行ったやつな」
「違うってば!
晴子さんにもらったの!」
「うんうん、聞いた聞いた」
「信じてないだろ!」
「もう今更だし……
どっちでもいいんだけどさ
一人暮らしの大学生が買うには
結構いい値段したんだぞ?」
「うん、まぁまぁ高いよね
でも旻、自分で買ったんだ?
もらったのかと思ってた」
「普通自分で買うでしょ?
誰がくれるんだよ……」
「誰が、って……」
女に決まってんじゃん
でもまぁ、違うならいいや!
「そっか! 良かった!」
「良かった、って何がだよ
でも教師始めてからは
使わなくなったんだけど?」
「え~、知ってるけど……
休みの日とかに使えばいいじゃん」
これ……いらない感じ?
「香りは好みもあるしなぁ
え? てか、同じやつじゃん」
「うん」
「前のやつ返してくれないし
お前気に入ったんだろ?
これも、お前が使えば?
俺は気持ちだけで嬉しいから」
「そんなこと言うなよ」
「バイトもしてない高校生から
高価な物もらうのもなぁ……」
「1、2年の時はバイトしてたよ?
だから……受け取ってよ」
「あぁ、そっか……うん
じゃあ喜んで、いただきます
ありがとう、紫音」
そう言うと袋を持ち上げ
やっと笑顔になった
「うん! ねぇ!
香水を贈る意味、知ってる?」
「え? 何かあるの?」
そう言いながら
旻は香水瓶を手に取り眺めた
「意味は色々あるみたいだけど
俺のは、“旻を独占したい”
……って意味だよ」
そう言うと旻は
俺を見て真顔で固まった
あれ? 予想と違う反応……
「マジ?」
少し怪訝な表情で言われて
ちょっとビビった
「え……うん、引いた?」
恐る恐る聞くと
今度は顔をクシャクシャにして
泣きそうな顔をする旻
「は? 引くわけないだろ?
嬉しくてどうにかなりそうだよ」
「嬉しい?」
「当たり前だろ……
お前にそんなこと
言ってもらえるなんて」
言いながら瓶を開け
旻は体に香りを纏った
フワリと甘く濃い香りが漂ってくる
「うん、旻の匂いだ
やっぱこの香り、好き」
「この香り……俺にとってはさ
今は、お前の香りでもあるから
なんか変な感じだな……
大切に使わせてもらうよ」
「へへっ……うん
もうこれ、二人の香りだね」
「そうだな」
香水瓶を袋に戻し
そっとテーブルに置くと
再び手を引かれ膝に乗せられた
「紫音、ありがとう」
「うん」
自然と唇が重なった
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旻と唇を重ねる
「ん~止まんなくなりそ……チュ」
音を立てて吸い付くと
乱暴に舌が入ってきて
ねっとりと絡みついてくる
「ん……はぁ……旻ぁ」
旻の首に腕を絡め応えていると
服の中に手が滑り込んできた
「止める必要ないでしょ?」
素肌を撫でられて思わず体が震える
「んッ……そうだけど」
大好きな旻にそんなことされたら
下半身が疼いて仕方ない
「旻……」
じっとしていられなくて
旻の上着に手をかける
「クスッ……脱がせてくれるの? チュ」
旻は微笑みながら
俺の首に吸い付き
服の中の手は肌を撫で続ける
悔しいけど旻は余裕で
俺は余裕なんてまったくない
「なぁ紫音、それ……
お前が持ってきた?」
なんとか上着を脱がせ
今度はネクタイに手をかけると
不意に問いかけられた
「ん? え? なに?」
「それ、さっきまでなかった」
旻の視線の先を辿る
「ん? あ、忘れてた」
イチャつき始めたら
紙袋の存在をすっかり忘れ
ソファの隅に追いやっていた
旻の膝を降りて
転がった袋を手に取り
軽くシワを伸ばしてから渡した
「はい旻、お疲れさま
いつもありがとう」
「え? 俺に? プレゼント?」
「うん、開けて」
「え~? なんだよぉ
俺は何も用意してないぞ?」
「合格祝いくれたじゃん」
「俺のは、焼肉奢っただけじゃん
しかも、ちゃっかり七池家も
全員参加しやがるし……」
「俺の、合格祝いで
尾藤家が喜んでるんだから
それでいーの!」
「うーん」
「それに、今日がある意味
本当のお祝いじゃないの?」
「いや、今日は俺へのご褒美……」
「え? なんて?」
語尾が聞き取れなかった
「あ、いや……
プレゼント何かな?
ん? これ、香水?」
紙袋を覗き込んでから俺を見た
「うん」
「……なんで、香水?」
あれ?
あんまり嬉しそうじゃない?
「旻が大学の時に使ってたやつ
今、俺が持ってるだろ?」
「あぁ、うちに掃除に来た時に
パクって行ったやつな」
「違うってば!
晴子さんにもらったの!」
「うんうん、聞いた聞いた」
「信じてないだろ!」
「もう今更だし……
どっちでもいいんだけどさ
一人暮らしの大学生が買うには
結構いい値段したんだぞ?」
「うん、まぁまぁ高いよね
でも旻、自分で買ったんだ?
もらったのかと思ってた」
「普通自分で買うでしょ?
誰がくれるんだよ……」
「誰が、って……」
女に決まってんじゃん
でもまぁ、違うならいいや!
「そっか! 良かった!」
「良かった、って何がだよ
でも教師始めてからは
使わなくなったんだけど?」
「え~、知ってるけど……
休みの日とかに使えばいいじゃん」
これ……いらない感じ?
「香りは好みもあるしなぁ
え? てか、同じやつじゃん」
「うん」
「前のやつ返してくれないし
お前気に入ったんだろ?
これも、お前が使えば?
俺は気持ちだけで嬉しいから」
「そんなこと言うなよ」
「バイトもしてない高校生から
高価な物もらうのもなぁ……」
「1、2年の時はバイトしてたよ?
だから……受け取ってよ」
「あぁ、そっか……うん
じゃあ喜んで、いただきます
ありがとう、紫音」
そう言うと袋を持ち上げ
やっと笑顔になった
「うん! ねぇ!
香水を贈る意味、知ってる?」
「え? 何かあるの?」
そう言いながら
旻は香水瓶を手に取り眺めた
「意味は色々あるみたいだけど
俺のは、“旻を独占したい”
……って意味だよ」
そう言うと旻は
俺を見て真顔で固まった
あれ? 予想と違う反応……
「マジ?」
少し怪訝な表情で言われて
ちょっとビビった
「え……うん、引いた?」
恐る恐る聞くと
今度は顔をクシャクシャにして
泣きそうな顔をする旻
「は? 引くわけないだろ?
嬉しくてどうにかなりそうだよ」
「嬉しい?」
「当たり前だろ……
お前にそんなこと
言ってもらえるなんて」
言いながら瓶を開け
旻は体に香りを纏った
フワリと甘く濃い香りが漂ってくる
「うん、旻の匂いだ
やっぱこの香り、好き」
「この香り……俺にとってはさ
今は、お前の香りでもあるから
なんか変な感じだな……
大切に使わせてもらうよ」
「へへっ……うん
もうこれ、二人の香りだね」
「そうだな」
香水瓶を袋に戻し
そっとテーブルに置くと
再び手を引かれ膝に乗せられた
「紫音、ありがとう」
「うん」
自然と唇が重なった
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