天は百万分の二物しか与えなかった

木mori

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第一章

第五十八部分

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そこにいたちょっと違和感のある、超小柄な美少女。2本の黒いみつあみで、頭の両側に三角山を形成している。白桃色のほっぺに、吸い付きたくなるような蕾の唇。パッチリお目めがかわいい。内股で、学校指定の白い体操服に、赤いブルマを穿いていることから秀龍高校生徒であることは間違いない。胸は多少の盛り上がりがあり、見た目通りの幼女ではないことを裏付けている。しかし、違和感を醸し出しているのは、背中に生えた灰色の羽根である。
「悪魔だわ!」「でも幼女、かわいい!」「かわいい美少女!」「かわいい女の子!」
悪魔という評価は忘れ去られて、かわいい評価が全面支持されていた。
「あの子、生徒会長じゃないの?」「そうだ、そうだ。ちっちゃい、ちぇーとかいちょーだよ。」「名前は、徒安部莉朱(とあべ りす)ちゃん!通称とりすちゃん。
トリスちゃん会長は何しに来たの?」
「静まれ!ここで生徒会長選挙が行われているんじゃから、妾が登場するのは当たり前じゃ。」
会場はざわつき始めた。
トリス会長は、ステージによじ登ろうとするが、身長がかなり不足していて、両足をじたばたさせている。
慌てて、司会席から紅麗、明日萌がステージ下に降りて、会長の小さなオシリをリフティングして、ようやく会長は壇上に上がった。
会長、紅麗、明日萌は司会席に移動した。紅麗はマイクを手にして、低いボジション取りをした。そして、そのまま会長の口許にマイクを合わせた。
「会長ぉ。こんなところに出てくるなんて、いったいどういう風の吹き回しなのかなぁ?」
呆れ顔の紅麗を会長は睨み付けて、マイクに大声をぶち当てた。
「選挙結果は妾が発表するんじゃ!」
「「はあ?」」
紅麗と明日萌は大仰に頬に両手を当てた。
これにより、一連の動作は、トリス会長を目立たせるためのパフォーマンスであることが白日の下に晒された。
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