天は百万分の二物しか与えなかった

木mori

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第二章

第二部分

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 一方、鰯司の現状はこの通りである。
「ううう。僕は助かったのかな?」
鰯司は自分が見たことのない、六畳の古びた部屋にいることだけはわかった。六畳と言っても、楕円形の奇妙な部屋である。
そこにいたのは、紅麗、明日萌に加えてトリス会長だった。
3人とも上は、体操服を着ている。しかし不釣り合いなことに、膝上30センチの短いスカートを穿いている。
「そのスカート、どこか変だよ。」
鰯司がじっと見つめている短いスカートはぼんぼりのように膨らんでいる。
「副会長、ここはいったいどこなのですか?」
「それについては、妾が答えよう。ここは魔界じゃ。」
「魔界って、どこのテーマパークですか?」
「テーマパークなんかじゃないわ!妾たちは全員が悪魔なんじゃ。ここは人間界とは違う次元の世界なんじゃ。」
「言ってることが、さっぱりわかりません。僕は体育館崩壊ショックで頭がおかしくなったんですね。きっとそうだ。ここは病院でしょう。僕は心の病に冒されたんですね。アハハハ。ほら、気が狂った人の笑い方ができますよ。」
「どうしても妾の言うことが信じられないようじゃな。」
話していたトリス会長は突然しゃべり方が変化した。
「そこまでおっしゃるならば、紅麗さんと明日萌さんに話しかけてくださいな。」
トリス会長は、それまでのツンツンした表情から、慈母観音像のような優しく柔和な顔に変わっていた。
「トリス会長、どうしたんですか。まあ、優しいならいいです。じゃあ、試しに、紅麗副会長、お怪我はありませんでしたか。」
(鰯司。わたしは大丈夫だ。心配無用だ。)
「あれ?その声は光葉さん。でもいったい、どこから?」
(鰯司さん。ワタクシは明日萌副会長の中にいるみたいですわ。)
「湖線さん?どこにいるんですか?って、これは声じゃないよ!」
「そうじゃ。光葉、湖線は鰯司の心に話しかけているだけじゃ。いわば、テレパシーのようなものじゃな。」
トリス会長は元の喋りと表情に戻っていた。
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