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第二章
第十二部分
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「届かないもの、パンツ、一度は手にして、いやオシリに。ボッ。」
自分のはしたない発言に照れてしまった明日萌。
紅麗も物欲しげな目で同調してきた。
「パンツないことと、光がないことの苦労、よくわかるじゃん。」
(そうですわ。すべてが完璧なワタクシには唯一ないものです。それだけに、ないことの悔しさは他の満たされたものの重みを背負わされているんですの。)
「そうだね、あたしらもちょうちんブルマが重荷になってるんだよねぇ。って、持たないことの辛さを訴えても、同じじゃないじゃん。まっすぐがダメとか、微分積分と同じ。なくてもなんとかなる。でもパンツが存在しなくて、ちょうちんブルマ強制は苦行を常時強いられて、オトメの尊厳を害されているんだよぉ。あたしたちの方とは次元が違うじゃん!あたしたちの苦しみはわからないさ。ううう。」
紅麗は涙を浮かべて、意気消沈した様子である。
(ワタクシのパンツをさしあげますわ。いや、パンツなんて、いくらでもあげます。いや、なんなら買って差し上げますわ。)
「買う、もったいない。」
「こら、明日萌。余計なことを言うな。あたしはどんどん買って欲しいかもぉ。」
(ならば、わたしのお古を提供しよう。それどころか、わたしも押し入れに隠した秘伝のおニュー未使用な勝負パンツを譲ってもいい。お小遣い的にちょっと厳しいけど、出血大サービスだ!)
「「なに?」」
明日萌と紅麗はシンクロナイズドスイミングのように、立ち上がった。
(でも、ワタクシからのめぐみを受けるというのは、副会長の性(しょう)に合わないでしょう。あなた方は生徒会の先輩なんですから、また一緒に生徒会で汗を流しましょう。汗の対価ということであればフェアでしょう。汗を流すとは、正確には副会長からの命令を受ける被害者ですけど。ハハハ。)
「なるほど、そういうことであれば話は別じゃん。」
「生徒会の仕事で、明日萌たち、大いなる成果、あげる。その結果、パンツ、ゲット。うむ。」
副会長ふたりの目が爛々と輝いた。
自分のはしたない発言に照れてしまった明日萌。
紅麗も物欲しげな目で同調してきた。
「パンツないことと、光がないことの苦労、よくわかるじゃん。」
(そうですわ。すべてが完璧なワタクシには唯一ないものです。それだけに、ないことの悔しさは他の満たされたものの重みを背負わされているんですの。)
「そうだね、あたしらもちょうちんブルマが重荷になってるんだよねぇ。って、持たないことの辛さを訴えても、同じじゃないじゃん。まっすぐがダメとか、微分積分と同じ。なくてもなんとかなる。でもパンツが存在しなくて、ちょうちんブルマ強制は苦行を常時強いられて、オトメの尊厳を害されているんだよぉ。あたしたちの方とは次元が違うじゃん!あたしたちの苦しみはわからないさ。ううう。」
紅麗は涙を浮かべて、意気消沈した様子である。
(ワタクシのパンツをさしあげますわ。いや、パンツなんて、いくらでもあげます。いや、なんなら買って差し上げますわ。)
「買う、もったいない。」
「こら、明日萌。余計なことを言うな。あたしはどんどん買って欲しいかもぉ。」
(ならば、わたしのお古を提供しよう。それどころか、わたしも押し入れに隠した秘伝のおニュー未使用な勝負パンツを譲ってもいい。お小遣い的にちょっと厳しいけど、出血大サービスだ!)
「「なに?」」
明日萌と紅麗はシンクロナイズドスイミングのように、立ち上がった。
(でも、ワタクシからのめぐみを受けるというのは、副会長の性(しょう)に合わないでしょう。あなた方は生徒会の先輩なんですから、また一緒に生徒会で汗を流しましょう。汗の対価ということであればフェアでしょう。汗を流すとは、正確には副会長からの命令を受ける被害者ですけど。ハハハ。)
「なるほど、そういうことであれば話は別じゃん。」
「生徒会の仕事で、明日萌たち、大いなる成果、あげる。その結果、パンツ、ゲット。うむ。」
副会長ふたりの目が爛々と輝いた。
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