天は百万分の二物しか与えなかった

木mori

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第二章

第十七部分

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紅麗と光葉は女王府庁の同じ部屋の中で、背中合わせに座っていた。
紅麗はガムを噛みながら、思案していた。
「さあ、どうしよっかなぁ。最悪なことをして、最下位をゲットするって、難しいんだよねぇ。でも最悪って、考えるまでもなく決まってるしねぇ。」
(副会長、いったい何をする気なんだよ?)
心の中から、光葉が紅麗に問いかけた。
「いちいち、あたしの思考に入ってくるって、面倒くさいんですけどぉ。」
(仕方ないじゃない。わたしは好きで悪魔合体したわけじゃないんだから。その最悪って、何なんだって、最下位を獲るための手段だってわかってるけど。)
「自分の思考を他人に読まれるなんて、それも使い魔にとか、あり得ないしぃ。」
(今は一心同体なんだから、仕方ないよ。やることはひとつしかないこともわかってるよ。)

同じ頃、明日萌も湖線も光葉たちと同一のアプローチを経て、最悪の意思統一がなされていた。

こうして、人間界派遣レースの日をを迎えた。
場所はいつものアパートの部屋であり、朝起きて、そのままの状態である。ちなみに、部屋はひとつしかなく、ふとんを四つ敷いて寝ていた。鰯司は他の3人とは頭の位置を反対にすることで、思春期の深夜妄想を回避しようとしていたが、健闘むなしく睡眠不足が続いていた。

畳の部屋で、卓袱台を囲んでいる4人。かなりアットホームな雰囲気である。
「それではレース開始じゃ。3人いや、3組しかいないから、セレモニーはなしじゃ。ちゃっちゃと終わらせてしまうからの。」
やおら、紅麗が立ち上がった。
「じゃあ、トップレスバッターはあたしだよぉ。」
「えっ!?」
「表現がビミョーに間違っておることはスルーじゃ。これぐらいでビビるでない。」
ビックリして顔を染めた鰯司を軽く諌めたトリス会長。
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