24 / 71
第一章
第二十二部分
しおりを挟む
ユリは桃羅の指示通り、大悟の隣に着席した。
「おい、どうしてこの学校に入学できたんだ?」
「そんなこと、アタシも教えてほしいぐらいだわ。朝、アタシの携帯に学校から電話があって、ここに来るように言われただけよ。どこの誰がこんなことをしたのか。あんたの隣に来たという光栄に浴することを感謝してよね。」
「そんないきなり感謝もないだろう。オレは初めからここにいたんだからな。・・・正確には桃羅先生が指定した場所ではあるんだが。」
少し苦笑いの大悟のところに荒波が押し寄せてきた。
「ちょっと、この年増泥棒女!お兄ちゃんに話しかけるんじゃないよ。」
「どこが年増よ。アタシはまだ16歳なんだけど。」
「それならお兄ちゃんと同い年だよ。問題なく年増で大正解だよ。」
「ふふん、そうなんだ。そんなことはどうでもいいわ。教師がこちらの席に来るなんておかしいじゃないの。そもそも中学生が教師やってるって、ありえないわ。」
「あたしは、お兄ちゃんと同じ学校に通うため超絶努力して結果がこうなっただけだよ。これは運命なんだよ。年増泥棒女には到底理解できない世界だよ。教師になった以上、教室では唯我独尊、治外法権、格差社会なんだよ。アリはゾウに踏まれて地球のコヤシにもならないよ。席をどこにしようが勝手なんだよ。一介の転校生なんぞに意見される覚えはないよ。じゃあ、授業を始めるよ。」
桃羅は大悟の前の席で、逆方向を向いている。いつもの大悟個人授業シフトに入っている。
「本当に身勝手な女ね。ブラコン腐敗ピーチだわ。」
「何言ってるんだよ。後段のネーミングは許さないよ。ブラコンは1000%認めるけど。」
「ブラコンは認めるのかよ!」
大悟が一時的にツッコんだが、無効化魔法を掛けられたように無視された。
「超絶美少女教師に逆らうとは、わかってるよね。お決まりのフレーズならぬ、伝家の宝刀を抜かせてもらうよ。一度これを言ってみたかったんだ。みんな真面目で使えなかったんだけど、聞いて驚け、だよ。『廊下に立ってなさい!』。」
「ア、 アタシが何をしたって言うのよ。そ、そんな悪いことしてないわよ。宿題忘れたと
かは、たまにあったけど・・・。」
ユリは突然勢いを失って机に突っ伏した。地獄では廊下に立たされることの常習犯であったからである。
「おい。お前は何も悪いことしてないぞ。さっきここに来たばかりなんだからな。そのうち汚れる可能性大だが、今はまだ真っ白なキャンバスだ。冷静に考えてみろよ。」
いちおう助け舟らしき言動を取る大悟。
「その言い廻しに毒があると思うのは気のせいかしら。でもおかけで立ち直れたわ。そうよ。アタシのどこが悪いのよ。『ブラコン腐敗ピーチ』の方が言い得て奇妙だわ。」
「変な表現を使っての教師に対する大量破壊侮辱。ここまで教師をコケにするのはいい度胸だよ。こうなったら勝負するしかないよ。年増泥棒女が負けたら退学してもらうよ。」
「いいわ。勝負なら受けて立つわよ。地獄の住人は売られたケンカは、討って来いって言うんだからね。負け犬になって食べ物に困れば、腐ったピーチでも喰わざるを得なくなるわね。貧すれば鈍す。貧乳すりつぶせばどんより曇って落ち込むわ。なんだか、むなしくなってきたわ。」
「そういうのを自爆って言うんだよ。どうやら墓穴掘って即身成仏となる派だね。相手に不足はないよ。」
「そんな相手だとしたら戦う意味ないんじゃね?」
「お兄ちゃんは黙ってて。抵抗するとテスト成績に激しく影響するよ。『パンドラの墓』を暴いてはいけないんだよ。」
「は、わかりました。沈黙します。でも『パンドラの墓』っていったい?」
テスト成績に影響という最後通告は高校生には実にてきめんな効果がある。まさに校内成績の墓場と言える。
「それでは授業は自習にします。」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「やった~!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
桃羅のいい加減な教育システムで教室はヤンヤの大騒ぎとなった。
「各自、後から、学習した内容を提出してね。さもないと、テスト成績に」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「わかりましたあ!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
噴火と休止を繰り返す火山のような生徒たちの反応。全員が机に向かって勉強しているポーズ。
「おい、どうしてこの学校に入学できたんだ?」
「そんなこと、アタシも教えてほしいぐらいだわ。朝、アタシの携帯に学校から電話があって、ここに来るように言われただけよ。どこの誰がこんなことをしたのか。あんたの隣に来たという光栄に浴することを感謝してよね。」
「そんないきなり感謝もないだろう。オレは初めからここにいたんだからな。・・・正確には桃羅先生が指定した場所ではあるんだが。」
少し苦笑いの大悟のところに荒波が押し寄せてきた。
「ちょっと、この年増泥棒女!お兄ちゃんに話しかけるんじゃないよ。」
「どこが年増よ。アタシはまだ16歳なんだけど。」
「それならお兄ちゃんと同い年だよ。問題なく年増で大正解だよ。」
「ふふん、そうなんだ。そんなことはどうでもいいわ。教師がこちらの席に来るなんておかしいじゃないの。そもそも中学生が教師やってるって、ありえないわ。」
「あたしは、お兄ちゃんと同じ学校に通うため超絶努力して結果がこうなっただけだよ。これは運命なんだよ。年増泥棒女には到底理解できない世界だよ。教師になった以上、教室では唯我独尊、治外法権、格差社会なんだよ。アリはゾウに踏まれて地球のコヤシにもならないよ。席をどこにしようが勝手なんだよ。一介の転校生なんぞに意見される覚えはないよ。じゃあ、授業を始めるよ。」
桃羅は大悟の前の席で、逆方向を向いている。いつもの大悟個人授業シフトに入っている。
「本当に身勝手な女ね。ブラコン腐敗ピーチだわ。」
「何言ってるんだよ。後段のネーミングは許さないよ。ブラコンは1000%認めるけど。」
「ブラコンは認めるのかよ!」
大悟が一時的にツッコんだが、無効化魔法を掛けられたように無視された。
「超絶美少女教師に逆らうとは、わかってるよね。お決まりのフレーズならぬ、伝家の宝刀を抜かせてもらうよ。一度これを言ってみたかったんだ。みんな真面目で使えなかったんだけど、聞いて驚け、だよ。『廊下に立ってなさい!』。」
「ア、 アタシが何をしたって言うのよ。そ、そんな悪いことしてないわよ。宿題忘れたと
かは、たまにあったけど・・・。」
ユリは突然勢いを失って机に突っ伏した。地獄では廊下に立たされることの常習犯であったからである。
「おい。お前は何も悪いことしてないぞ。さっきここに来たばかりなんだからな。そのうち汚れる可能性大だが、今はまだ真っ白なキャンバスだ。冷静に考えてみろよ。」
いちおう助け舟らしき言動を取る大悟。
「その言い廻しに毒があると思うのは気のせいかしら。でもおかけで立ち直れたわ。そうよ。アタシのどこが悪いのよ。『ブラコン腐敗ピーチ』の方が言い得て奇妙だわ。」
「変な表現を使っての教師に対する大量破壊侮辱。ここまで教師をコケにするのはいい度胸だよ。こうなったら勝負するしかないよ。年増泥棒女が負けたら退学してもらうよ。」
「いいわ。勝負なら受けて立つわよ。地獄の住人は売られたケンカは、討って来いって言うんだからね。負け犬になって食べ物に困れば、腐ったピーチでも喰わざるを得なくなるわね。貧すれば鈍す。貧乳すりつぶせばどんより曇って落ち込むわ。なんだか、むなしくなってきたわ。」
「そういうのを自爆って言うんだよ。どうやら墓穴掘って即身成仏となる派だね。相手に不足はないよ。」
「そんな相手だとしたら戦う意味ないんじゃね?」
「お兄ちゃんは黙ってて。抵抗するとテスト成績に激しく影響するよ。『パンドラの墓』を暴いてはいけないんだよ。」
「は、わかりました。沈黙します。でも『パンドラの墓』っていったい?」
テスト成績に影響という最後通告は高校生には実にてきめんな効果がある。まさに校内成績の墓場と言える。
「それでは授業は自習にします。」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「やった~!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
桃羅のいい加減な教育システムで教室はヤンヤの大騒ぎとなった。
「各自、後から、学習した内容を提出してね。さもないと、テスト成績に」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「わかりましたあ!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
噴火と休止を繰り返す火山のような生徒たちの反応。全員が机に向かって勉強しているポーズ。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
悪役皇子、ざまぁされたので反省する ~ 馬鹿は死ななきゃ治らないって… 一度、死んだからな、同じ轍(てつ)は踏まんよ ~
shiba
ファンタジー
魂だけの存在となり、邯鄲(かんたん)の夢にて
無名の英雄
愛を知らぬ商人
気狂いの賢者など
様々な英霊達の人生を追体験した凡愚な皇子は自身の無能さを痛感する。
それゆえに悪徳貴族の嫡男に生まれ変わった後、謎の強迫観念に背中を押されるまま
幼い頃から努力を積み上げていた彼は、図らずも超越者への道を歩み出す。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
幼馴染みの婚約者が「学生時代は愛する恋人と過ごさせてくれ」と言ってきたので、秒で婚約解消を宣言した令嬢の前世が、社畜のおっさんだった件。
灯乃
ファンタジー
子爵家の総領娘である令嬢の前に、巨乳美少女と腕を組んだ婚約者がやってきた。
曰く、「学生時代くらいは、心から愛する恋人と自由に過ごしたい。それくらい、黙って許容しろ」と。
婚約者を甘やかし過ぎていたことに気付いた彼女は、その場で婚約解消を宣言する。
前半はたぶん普通の令嬢もの、後半はおっさんコメディーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる