失楽園パンツの魔王様?

木mori

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第一章

第二十二部分

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ユリは桃羅の指示通り、大悟の隣に着席した。
「おい、どうしてこの学校に入学できたんだ?」
「そんなこと、アタシも教えてほしいぐらいだわ。朝、アタシの携帯に学校から電話があって、ここに来るように言われただけよ。どこの誰がこんなことをしたのか。あんたの隣に来たという光栄に浴することを感謝してよね。」
「そんないきなり感謝もないだろう。オレは初めからここにいたんだからな。・・・正確には桃羅先生が指定した場所ではあるんだが。」
 少し苦笑いの大悟のところに荒波が押し寄せてきた。
「ちょっと、この年増泥棒女!お兄ちゃんに話しかけるんじゃないよ。」
「どこが年増よ。アタシはまだ16歳なんだけど。」
「それならお兄ちゃんと同い年だよ。問題なく年増で大正解だよ。」
「ふふん、そうなんだ。そんなことはどうでもいいわ。教師がこちらの席に来るなんておかしいじゃないの。そもそも中学生が教師やってるって、ありえないわ。」
「あたしは、お兄ちゃんと同じ学校に通うため超絶努力して結果がこうなっただけだよ。これは運命なんだよ。年増泥棒女には到底理解できない世界だよ。教師になった以上、教室では唯我独尊、治外法権、格差社会なんだよ。アリはゾウに踏まれて地球のコヤシにもならないよ。席をどこにしようが勝手なんだよ。一介の転校生なんぞに意見される覚えはないよ。じゃあ、授業を始めるよ。」
 桃羅は大悟の前の席で、逆方向を向いている。いつもの大悟個人授業シフトに入っている。
「本当に身勝手な女ね。ブラコン腐敗ピーチだわ。」
「何言ってるんだよ。後段のネーミングは許さないよ。ブラコンは1000%認めるけど。」
「ブラコンは認めるのかよ!」
 大悟が一時的にツッコんだが、無効化魔法を掛けられたように無視された。
「超絶美少女教師に逆らうとは、わかってるよね。お決まりのフレーズならぬ、伝家の宝刀を抜かせてもらうよ。一度これを言ってみたかったんだ。みんな真面目で使えなかったんだけど、聞いて驚け、だよ。『廊下に立ってなさい!』。」
「ア、 アタシが何をしたって言うのよ。そ、そんな悪いことしてないわよ。宿題忘れたと
かは、たまにあったけど・・・。」
 ユリは突然勢いを失って机に突っ伏した。地獄では廊下に立たされることの常習犯であったからである。
「おい。お前は何も悪いことしてないぞ。さっきここに来たばかりなんだからな。そのうち汚れる可能性大だが、今はまだ真っ白なキャンバスだ。冷静に考えてみろよ。」
 いちおう助け舟らしき言動を取る大悟。
「その言い廻しに毒があると思うのは気のせいかしら。でもおかけで立ち直れたわ。そうよ。アタシのどこが悪いのよ。『ブラコン腐敗ピーチ』の方が言い得て奇妙だわ。」
「変な表現を使っての教師に対する大量破壊侮辱。ここまで教師をコケにするのはいい度胸だよ。こうなったら勝負するしかないよ。年増泥棒女が負けたら退学してもらうよ。」
「いいわ。勝負なら受けて立つわよ。地獄の住人は売られたケンカは、討って来いって言うんだからね。負け犬になって食べ物に困れば、腐ったピーチでも喰わざるを得なくなるわね。貧すれば鈍す。貧乳すりつぶせばどんより曇って落ち込むわ。なんだか、むなしくなってきたわ。」
「そういうのを自爆って言うんだよ。どうやら墓穴掘って即身成仏となる派だね。相手に不足はないよ。」
「そんな相手だとしたら戦う意味ないんじゃね?」
「お兄ちゃんは黙ってて。抵抗するとテスト成績に激しく影響するよ。『パンドラの墓』を暴いてはいけないんだよ。」
「は、わかりました。沈黙します。でも『パンドラの墓』っていったい?」
 テスト成績に影響という最後通告は高校生には実にてきめんな効果がある。まさに校内成績の墓場と言える。
「それでは授業は自習にします。」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「やった~!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
 桃羅のいい加減な教育システムで教室はヤンヤの大騒ぎとなった。
「各自、後から、学習した内容を提出してね。さもないと、テスト成績に」
「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「「わかりましたあ!!!!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」
 噴火と休止を繰り返す火山のような生徒たちの反応。全員が机に向かって勉強しているポーズ。
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