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第二章
第十九話
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絵里華本体はいつもの緑髪のフィギュアを弄んでいる。
由梨は鏡を手に持って、自分の姿を『コワイ。でもセレブ、うっとり。』とやっている。
万?はどこから持ってきたのか、涎を垂らしながら、スイーツカタログを読んでいる。
他の3人はヤル気なく、美緒がひとりでバトルに集中する環境は始めから整っていたのである。
政宗は刀を両手で持ち、大上段の構え。
美緒はお面を取る。
『フェイス・スプラッシュ!』美緒がそう叫ぶ。
お面の下からは四方、八方、いや十六方、三十二方、もっと、もっとと言わんばかりに後光が差す。太陽を裸眼で直接見たような光。
眼底検査からの復活に時間を費やした後。そこに現われたふたつの宝玉。青と赤の煌煌。もちろん宝石ではない。オッズアイである。どんな南海のマリーンブルーよりどこまでも蒼い透明感。
限りなく薄い赤血球の珠。その両目で見つめられると吸いこまれてしまいそうな錯覚に陥りそうだ。まさに秘宝のごときゴッド・アイ。
由梨は鏡を手に持って、自分の姿を『コワイ。でもセレブ、うっとり。』とやっている。
万?はどこから持ってきたのか、涎を垂らしながら、スイーツカタログを読んでいる。
他の3人はヤル気なく、美緒がひとりでバトルに集中する環境は始めから整っていたのである。
政宗は刀を両手で持ち、大上段の構え。
美緒はお面を取る。
『フェイス・スプラッシュ!』美緒がそう叫ぶ。
お面の下からは四方、八方、いや十六方、三十二方、もっと、もっとと言わんばかりに後光が差す。太陽を裸眼で直接見たような光。
眼底検査からの復活に時間を費やした後。そこに現われたふたつの宝玉。青と赤の煌煌。もちろん宝石ではない。オッズアイである。どんな南海のマリーンブルーよりどこまでも蒼い透明感。
限りなく薄い赤血球の珠。その両目で見つめられると吸いこまれてしまいそうな錯覚に陥りそうだ。まさに秘宝のごときゴッド・アイ。
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