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第三章
第十二話
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「く、苦しいね。これは。」
万?が特訓する都を見て思わず口走った。由梨は無言だが、両手を膝の上に置いて、わずかに震えている。さすがの美緒もじっと目を閉じている。苦しんでいる都を見るのもツライが、それ以上に彼女たちを揺さぶっていることがある。
それは、『真美に好きだ』と言っていることである。どうしてか?それは彼女たちにしかわからないこと。
そして数日経過したある日。アキバに向かう五人。一応、眠ったままの絵里華も連れてきている。眠っていると言っても、眼を瞑って、喋らないだけで、からだは動く。支える者がいれば、立っていることもできる。介護するのは万?だ。こういうことは誰彼となく、万?がその役割を果たしてくれる。
(みんな正面切ってありがたがることはないが、きっと、心の中では感謝している。絵里華も無意識の中で喜んでいるだろう。)
美緒はそう思って眠り姫と化した絵里華を見つめていた。周りに目をやると、由梨も目を細めて万?に視線を向けていた。生徒会は一枚岩。万?の誠意に応えるためにも、絵里華を必ず助けなければと美緒は気持ちを新たにしていた。
オレは普段と変わりない様子。洗脳はあくまで真美を見た時に発動するものだからだ。結果としていつものように、生徒会メンバーにくっ付いていくだけであった。でも絵里華を助けるためという心はみんなと同じ。
万?が特訓する都を見て思わず口走った。由梨は無言だが、両手を膝の上に置いて、わずかに震えている。さすがの美緒もじっと目を閉じている。苦しんでいる都を見るのもツライが、それ以上に彼女たちを揺さぶっていることがある。
それは、『真美に好きだ』と言っていることである。どうしてか?それは彼女たちにしかわからないこと。
そして数日経過したある日。アキバに向かう五人。一応、眠ったままの絵里華も連れてきている。眠っていると言っても、眼を瞑って、喋らないだけで、からだは動く。支える者がいれば、立っていることもできる。介護するのは万?だ。こういうことは誰彼となく、万?がその役割を果たしてくれる。
(みんな正面切ってありがたがることはないが、きっと、心の中では感謝している。絵里華も無意識の中で喜んでいるだろう。)
美緒はそう思って眠り姫と化した絵里華を見つめていた。周りに目をやると、由梨も目を細めて万?に視線を向けていた。生徒会は一枚岩。万?の誠意に応えるためにも、絵里華を必ず助けなければと美緒は気持ちを新たにしていた。
オレは普段と変わりない様子。洗脳はあくまで真美を見た時に発動するものだからだ。結果としていつものように、生徒会メンバーにくっ付いていくだけであった。でも絵里華を助けるためという心はみんなと同じ。
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