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第二章
第二十二話
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「いよいよ出てきやがったな。完全に整形してからでないと、退治できないってのは不便だな。でもなんの遠慮もなく全力でいけるのは、すがすがしいけど、スゴく痛いぜ!」
『ウイーン』という断末魔的な唸り声を出す大ドリルで、虫歯を突きまくり、顔を歪めるハナゴン。
「ハアハアハア。これだけ痛めつければかなりの魔力が使えるぜ。」
大ドリルはさらに巨大化し、黒光りして、重量感が増している。しかし、その大きさを感じさせない。ハナゴンのからだも一回り大きくなっているからである。針も人間の太ももぐらいの太さになり、凶器そのものである。
強化されたハナゴンは、歯周病モンスターを巨大ドリルで、一撃の元、粉微塵にした。
「抜け殻は大丈夫か、息をしているか?」
「生命維持に問題ありませんわ。」
絵梨奈が三つ編み女子高生をしっかりケアしていた。その時、絵梨奈の顔に一瞬影が差したが、ハナゴンは気づかなかった。
「それは良かったな。よし、この勢いでどんどん歯周病モンスターを倒して、診療報酬を稼いでいくぞ。」
この言葉そのままに、手当たり次第に、重病そうな歯周病患者から歯を抜いて、歯周病モンスターを出しては倒していくハナゴン。
「ふうう。これだけ稼げば、当分何もしなくても大丈夫だよ。」
額から流れ落ちる汗をタオルで拭う花子。すでに実習完了で、変身を解いている。
女子寮への帰路についている三人。花子と絵梨奈が並んで歩き、その後ろに木憂華がくっついている。
「そうですわね。ワタクシもこれだけゴーレムを使ったのは初めてですわ。歯がガタガタになってしまいました。早く寮に戻って、修復しないと。」
「しかし、抜けた歯がすぐに元に戻るっていうのは便利だな。」
「抜けた歯が何度でも生え変わるのは狼族にしかできませんわ。ワタクシがこの学園にやってきたのは、生え変わるだけの歯、牙を強化する方法を見つけること。それは歯医者にしかできませんわ。歯医者になるまでは頑張るのですわ。でも今日はかなりの出血で鉄分を相当に失いましたから、焼肉を食べて補充しないといけませんわ。」
「そうだ、そうだ。血が滴る生肉をガブリとやらないとね。」
「やっぱり、そこは野蛮なままですわね。これだからヤマンバ族にはついていけませんわ。まあ、ステーキをレアで食べるのは、すごく柔らかくておいしいですけど。」
「そうだよ。レアだったら、焼いてる肉だけど、あたしも食べられるよ。」
「あら、妙なところで気が合いましたわね。」
「あたしたち、もしかしたら、食事でも仲良くできるかも。」
「あれれ?絵梨奈とヤマンバが意気投合してるじゃん。これは雨が降るかもじゃん。Qも仲間に入れてほしいじゃん。」
そう言いながらも、花子と絵梨奈の間に割り込んでいく木憂華。すっかり仲良しJKっぽくなっていた。
『ウイーン』という断末魔的な唸り声を出す大ドリルで、虫歯を突きまくり、顔を歪めるハナゴン。
「ハアハアハア。これだけ痛めつければかなりの魔力が使えるぜ。」
大ドリルはさらに巨大化し、黒光りして、重量感が増している。しかし、その大きさを感じさせない。ハナゴンのからだも一回り大きくなっているからである。針も人間の太ももぐらいの太さになり、凶器そのものである。
強化されたハナゴンは、歯周病モンスターを巨大ドリルで、一撃の元、粉微塵にした。
「抜け殻は大丈夫か、息をしているか?」
「生命維持に問題ありませんわ。」
絵梨奈が三つ編み女子高生をしっかりケアしていた。その時、絵梨奈の顔に一瞬影が差したが、ハナゴンは気づかなかった。
「それは良かったな。よし、この勢いでどんどん歯周病モンスターを倒して、診療報酬を稼いでいくぞ。」
この言葉そのままに、手当たり次第に、重病そうな歯周病患者から歯を抜いて、歯周病モンスターを出しては倒していくハナゴン。
「ふうう。これだけ稼げば、当分何もしなくても大丈夫だよ。」
額から流れ落ちる汗をタオルで拭う花子。すでに実習完了で、変身を解いている。
女子寮への帰路についている三人。花子と絵梨奈が並んで歩き、その後ろに木憂華がくっついている。
「そうですわね。ワタクシもこれだけゴーレムを使ったのは初めてですわ。歯がガタガタになってしまいました。早く寮に戻って、修復しないと。」
「しかし、抜けた歯がすぐに元に戻るっていうのは便利だな。」
「抜けた歯が何度でも生え変わるのは狼族にしかできませんわ。ワタクシがこの学園にやってきたのは、生え変わるだけの歯、牙を強化する方法を見つけること。それは歯医者にしかできませんわ。歯医者になるまでは頑張るのですわ。でも今日はかなりの出血で鉄分を相当に失いましたから、焼肉を食べて補充しないといけませんわ。」
「そうだ、そうだ。血が滴る生肉をガブリとやらないとね。」
「やっぱり、そこは野蛮なままですわね。これだからヤマンバ族にはついていけませんわ。まあ、ステーキをレアで食べるのは、すごく柔らかくておいしいですけど。」
「そうだよ。レアだったら、焼いてる肉だけど、あたしも食べられるよ。」
「あら、妙なところで気が合いましたわね。」
「あたしたち、もしかしたら、食事でも仲良くできるかも。」
「あれれ?絵梨奈とヤマンバが意気投合してるじゃん。これは雨が降るかもじゃん。Qも仲間に入れてほしいじゃん。」
そう言いながらも、花子と絵梨奈の間に割り込んでいく木憂華。すっかり仲良しJKっぽくなっていた。
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