68 / 68
第二章
エピローグ
しおりを挟む
千紗季は告白が効いて、朋樹と付き合っていた。しかも手を繋いで登校するというリア充状態であった。
「こうして学校に行けるのは夢みたいだわ。でも夢と現実は一体化してることも痛感するわ。」
千紗季はチラッと横を見た。そこには綾野がいた。つまり、三人並んでの登校である。千紗季と綾野はセーラー服姿であるが、頭に小さな帽子型枕をちょこんと乗せている。
「千紗季くん、そう邪険な視線を送らないでくれ。それにしても私がこの学校の生徒会長を兼務していることを知らないとは驚きだな。付き人2号としては、情報管理が不十分だな。」
「めったに学校に来てないくせに、そんなこと言うんじゃないわよ。それにどうして、さらにふたり追加になってるのよ?」
三人の後ろには付き人1号のつかさがいた。
「あたしは生徒会長の付き人なんだから、一緒にいるしかないだろう。なお、生徒会の臨時メンバーにも登録されているからな。要は助っ人だ。」
「それにもうひとり余計な者がいるわよ。」
つかさの隣で、涙ながらにハンカチを噛んでいる少女がいる。
「センター公方様~。タミフルという者がありながら、男女二刀流とはどういうことだよ~。」
タミフルは無事復活し、千紗季の側用人の職務に復帰していた。
一方、首領とメイドは新しい宮殿に入っていた。
「やっぱりこれがいちばん座りがいいぞ。強いだけじゃなく、邪念に満ちておる。心が洗われるようじゃ。」
「フツー、心を洗うと言えばキレイに洗浄するという意味ですが、邪念に邪念を重ねて、真っ黒けっけにするという、陛下らしい悪の上塗りで邪悪さ満点、悪の最高峰ですよ。気持ち悪いぐらい邪念に満ち満ちてますよ。この世界で最悪の生物ですよ。」
「なんか、妾は最低な生き物に思えてきて、落ち込むぞ。」
「そんな風にネガティブになるのも、新しい宮殿のせいです。マジドルセンター春日綾野は底知れぬ悪かもしれませんよ。」
「お局様、痛いわよ。あまり強く手を握らないでよ。」
「これはすまないな。ちょっと考え事をしてしまったようだ。」
綾野は頭に乗せている小さな枕を触っていた。
「こうして学校に行けるのは夢みたいだわ。でも夢と現実は一体化してることも痛感するわ。」
千紗季はチラッと横を見た。そこには綾野がいた。つまり、三人並んでの登校である。千紗季と綾野はセーラー服姿であるが、頭に小さな帽子型枕をちょこんと乗せている。
「千紗季くん、そう邪険な視線を送らないでくれ。それにしても私がこの学校の生徒会長を兼務していることを知らないとは驚きだな。付き人2号としては、情報管理が不十分だな。」
「めったに学校に来てないくせに、そんなこと言うんじゃないわよ。それにどうして、さらにふたり追加になってるのよ?」
三人の後ろには付き人1号のつかさがいた。
「あたしは生徒会長の付き人なんだから、一緒にいるしかないだろう。なお、生徒会の臨時メンバーにも登録されているからな。要は助っ人だ。」
「それにもうひとり余計な者がいるわよ。」
つかさの隣で、涙ながらにハンカチを噛んでいる少女がいる。
「センター公方様~。タミフルという者がありながら、男女二刀流とはどういうことだよ~。」
タミフルは無事復活し、千紗季の側用人の職務に復帰していた。
一方、首領とメイドは新しい宮殿に入っていた。
「やっぱりこれがいちばん座りがいいぞ。強いだけじゃなく、邪念に満ちておる。心が洗われるようじゃ。」
「フツー、心を洗うと言えばキレイに洗浄するという意味ですが、邪念に邪念を重ねて、真っ黒けっけにするという、陛下らしい悪の上塗りで邪悪さ満点、悪の最高峰ですよ。気持ち悪いぐらい邪念に満ち満ちてますよ。この世界で最悪の生物ですよ。」
「なんか、妾は最低な生き物に思えてきて、落ち込むぞ。」
「そんな風にネガティブになるのも、新しい宮殿のせいです。マジドルセンター春日綾野は底知れぬ悪かもしれませんよ。」
「お局様、痛いわよ。あまり強く手を握らないでよ。」
「これはすまないな。ちょっと考え事をしてしまったようだ。」
綾野は頭に乗せている小さな枕を触っていた。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!
古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。
その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。
『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』
昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。
領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。
一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――
夫と息子に邪険にされたので王太子妃の座を譲ります~死に戻ってから溺愛されても今更遅い
青の雀
恋愛
夫婦喧嘩の末に置き去りにされた妻は、旦那が若い愛人とイチャついている間に盗賊に襲われ、命を落とした。
神様の温情により、10日間だけこの世に戻った妻と護衛の騎士は、その10日間の間に心残りを処分する。それは、娘の行く末と……もし、来世があるならば、今度は政略といえども夫以外の人の妻になるということ。
もう二度と夫と出会いたくない彼女は、彼女を蔑ろにしてきた息子とも縁を切ることを決意する。
生まれかわった妻は、新しい人生を強く生きることを決意。
過去世と同じ轍を踏みたくない……
忘れ去られた婚約者
かべうち右近
恋愛
『僕はレベッカしか選ばない』
甘い声音でそう話したはずの王太子サイラスは、レベッカを忘れてしまった。
レベッカは、王太子サイラスと付き合っていることを、ある事情により隠していた。舞踏会で関係を公表し、婚約者に指名される予定だったのに、舞踊会の夜にサイラスは薬を盛られて倒れ、記憶喪失になってしまう。
恋人が誰なのかわからないのをいいことに、偽の恋人が次々と名乗りをあげ王太子の婚約者の座を狙ってくる。おかげで不信に陥ったサイラスに、レベッカは自分が恋人だと名乗り出せなくなってしまった。
サイラスの記憶喪失を解消するため、薬師兼魔女であるレベッカは恋人であることを隠しながら、事件調査を協力することになった。そうして記憶が戻らないまま二人の距離は再び近づいていく。だが、そんなおりにサイラスの偽の恋人を名乗りでた令嬢たちが、次々と襲われる事件も起き始めて……!?
※他のサイトにも掲載しています。
毎日更新です。
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
結婚して3年経っても子供ができないという理由で離縁されたエマは、前世の記憶を思い出して幸せになる。周りが勝手に復讐してくれました。
山田 バルス
恋愛
結婚三年目の春、エマは伯爵家の夫アンドレオから突然、側室を迎える話を告げられる。子をなせなかったことを理由に、彼女は僅かな補償のみで離縁された。妻として過ごした三年間は「無価値だった」と突きつけられ、エマは貴族社会から静かに切り捨てられる。
また実家の父母の墓参りに行くと、当主になっていた兄に離縁金を奪われてしまう。
大ピンチのエマには、秘密があった。なんと彼女は幼少期に前世の記憶を思い出していたのだ。
かつて観光地で石を磨き、アクセサリーを作り、人に喜ばれる仕事をしていた人生。何も持たない今だからこそ、もう一度「自分の手で生きる」ことを選び、あの人が住む商業国家スペイラ帝国へ向かう決意をする。
国境への道中、盗賊に襲われるが、護衛兵ロドリゲスの活躍で難を逃れる。彼の誠実な態度に、エマは「守られる価値のある存在」として扱われたことに胸を打たれた。
スペイラ帝国では身分に縛られず働ける。エマは前世の技術を活かし、石を磨いてアクセサリーを作る小さな露店を始める。石に意味を込めた腕輪やペンダントは人々の心を掴み、体験教室も開かれるようになる。伯爵夫人だった頃よりも、今の方がずっと「生きている」と実感していた。
ある朝、ロドリゲスが市場を訪れ、エマの作ったタイガーアイの腕輪を購入する。ところがその夜、彼は驚いた様子で戻り、腕輪が力を一・五倍に高める魔道具だと判明したと告げる。エマ自身は無意識だったが、彼女の作るアクセサリーには確かな力が宿っていた。
後日二人は食事に出かけ、エマは自分が貴族の妻として離縁された過去を打ち明ける。ロドリゲスは強く憤り、「最悪な貴族だ」と彼女と一緒になって怒ってくれた。その気持ちが、エマにとって何よりの救いだった。彼は次に防御力を高める腕輪を依頼し、冒険者ギルドで正式な鑑定を受けるよう勧める。
翌日、冒険者ギルドで鑑定を行った結果、エマの腕輪は高い防御効果を持つことが判明。さらに彼女自身を鑑定すると、なんと「付与特化型聖女」であることが明らかになる。聖女が付与した魔道具は現実の力として強く発現するのだ。
価値がないと切り捨てられた人生は、ここでは確かな力となった。スペイラ帝国で、聖女エマの新しい人生が、静かに、そして輝かしく始まる。
無能令嬢、『雑役係』として辺境送りされたけど、世界樹の加護を受けて規格外に成長する
タマ マコト
ファンタジー
名門エルフォルト家の長女クレアは、生まれつきの“虚弱体質”と誤解され、家族から無能扱いされ続けてきた。
社交界デビュー目前、突然「役立たず」と決めつけられ、王都で雑役係として働く名目で辺境へ追放される。
孤独と諦めを抱えたまま向かった辺境の村フィルナで、クレアは自分の体調がなぜか安定し、壊れた道具や荒れた土地が彼女の手に触れるだけで少しずつ息を吹き返す“奇妙な変化”に気づく。
そしてある夜、瘴気に満ちた森の奥から呼び寄せられるように、一人で足を踏み入れた彼女は、朽ちた“世界樹の分枝”と出会い、自分が世界樹の血を引く“末裔”であることを知る——。
追放されたはずの少女が、世界を動かす存在へ覚醒する始まりの物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる