真・枕営業の魔法少女

木mori

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第三章

第二十部分

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「それって、あまりにワイセツな刃物じゃないの?それでも武器なの?」
「そうどうすなあ。これはウチの恥ずかしい部分の拡大図どす。」
「きゃああ。そんなのと、バトルなんかできないわ。第一、直視できないわよ!」
「それが狙い目どす。ハアアッ!」
ふたつのうちわをくっ付けたような楕円形の刃を久里朱に向ける雅美。
「エロいわ、めっちゃエロいわ!」
久里朱はひたすら避けるだけで、自分の攻撃に移ることができない。
「逃げるだけならいつかやられてしまうどすえ。そらそら~!」
「いたた。」
雅美が刃を振り回して、久里朱に複数の傷を与えた。
しかし、攻撃そのものはエロではなく、久里朱は対応する。
「ウチも庶民に対して、対等の勝負をするつもりなどありまへんえ。もう一度、枕を引き出すどす!」
雅美は下半身のさらに奥から大きな羽根をむしり取って、久里朱に見せつけた。
「こないな真似があんたはんにできまっか、できまへんやろ?」
「そんな恥ずかしいこと、乙女の辞書に載ってないわよ!」
「さあ、これをどのように使うのか。こうするどす。ぐへへ。」
雅美は動きを止められて唸るだけだった栄知に、羽根を当てた。『シュウウ』という音と蒸気が、栄知のからだから立ち上って、灰色の瞳に色が戻った。まだ意識は回復していないのか、栄知は朦朧とした様子である。
「栄知にいったい、何をしようって言うのよ?「
「栄知はんに、本当の枕営業をお見せしよう、思ってます。つまり、ウチとあんたはんで、栄知はんに枕営業して、勝った方が栄知はんを持ち帰りするということどす。」
「えええ?栄知に枕営業を?そ、そんなこと、で、できるわけないじゃない。枕営業は税収を上げるためにやってる公務なのよ。勝負なんかじゃないわ。」
「これはフェアな勝負どす。庶民相手にこんなことをやるなんて、ウチも甘いどすなあ。枕営業しないなら、ウチの屋敷へのお土産にするだけどす。」
雅美は無抵抗な栄知の腕を引っ張った。
「さあ、あんたはんが枕営業しないなら、ウチが思う存分やるだけどすえ。そうしたら、栄知はんは、ここみたいに枯山水になってしまうかもしれまへんえ。」
「待って!わかったわ。やりたくはないけど、枯山水はごめんだわ。人生の進路希望は変更しないんだから。」
久里朱はミサンガから枕を取り出した。
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