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第1章 第5話:ぬくもりで伝えるクマのグン
しおりを挟むその おく に、おおきな かげ が みえた。
クマ の グン が、しずか に たって いた。
「……こんにちは。ボク は グン。この トンネル の ばんにん なんだ」
「こんにちは。わたし は リッカ。コトバ さがし の たび の とちゅう なの。ジショ を つくって いて……」
グン は、ゆっくり と うなずいた。
そして、なにも いわず に、おおきな て で リッカ の かた に そっと ふれた。
その ぬくもり に、リッカ の こころ が じんわり と ほどけて いく。
「ふれる って、コトバ より も さき に、こころ に とどく こと が あるんだ」
「コトバ って、こえ だけ じゃ ないんだね。ふれる ことで、こころ が うごく こと も あるんだ」
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