【悲報】みんながボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~

ペロりねった

文字の大きさ
27 / 203
2.新居からの新生活

27.秘書室と社長さん

しおりを挟む
「失礼しま~す」と、秘書ひしょ室に入室してゴミを集める。

 こちらの美人さんもボクを見て、うすら笑いしてくるね。まあ、いいけど。

 いた扉から社長室に凸撃とつげきしようとしたら秘書さんに止められた。

 少ししか社長室が見れなかったよ。秘書室から追い出されそうになったら、奥から声が。

「──ちょっと君」と呼んだ秘書さんをつかってボクは社長室に通された。

 執務しつむ机の奥にどっかり座って書類を見ている社長とおぼしき人。後ろに松林が隅に描かれている海辺の絵がかかげてある。

 マキナが年風貌ふうぼうの人だ。間違いなくマキナの親族だろう。

「可愛い清掃員だね?」

 そう言って書類を置き、こちらに、と手招てまねきする。

 入口のドア辺りで秘書さんが少し狼狽うろたえていた。

 承諾しょうだくする秘書さんを目で確認すると、社長の前へ進んだ。

 立ち上がるとこちらに歩みってボクを観察する。あごを親指と人さし指でつまみながら、ぐるっとボクの周りを回って正面に戻るとうなずいた。

蒼屋あおやキョウくん、掃除頑張がんばって」

「はい?」

 用事は終わったとばかり、マキナ似の社長は席に戻った。ひかえていた秘書さんにボクはかれて社長室を出る。

 秘書室・社長室の仕事はすでに終わっており、秘書室前で待つケイト先輩と一緒に今日の作業を終えた。

 マキナの親族だとしても、どうしてボクの名前を知っていたのか?……。

 いや、婚約の報告はませた言っていたけど、名札の青屋からボク──蒼屋キョウに辿たどり着いたのか。

「お前、何やってんだよ。心臓が止まるかと……」

「すみません」

 集積所にゴミを収めて、道具を洗って片付けたら終了だ。

「あとはやっておく」と言う先輩に任せてロッカーでマキナに報告する。

〔終わりました。着替えて帰ります。

〔掃除の責任者さんは責めないで〕っと。

 短文入力中は、着替えそっちのけのおば──お姉さんたちに熱烈ねつれつかまわれて辟易へきえきしました。


「おーい、帰るぞ?」

「なんだ。もう片付けちゃったの?」

「センパ~イ!」

 助かった~。ケイト先輩が道具を片付け、ロッカーに来てくれた。

 お姉さんたちにまとわり付かれて着替えができない。

「お姉さんたち、帰らなくていいんですか?」

「いいのいいの。帰ってもご飯食べて寝るだけだし」

「そうそう。この子と居ると何か若返る感じがするのよね~。いいにおいするし」

「そうなのよ。どんなコロン、使ってるの?」

 お姉さんたちは、ボクの首許くびもとわきに鼻先を無遠慮ぶえんりょいでくる。

「さ、さあ?……」

 あのソープのせいかな? 母に持たされただけで良く知らないんだよね。

 しかも、動いて汗がにじんだことで匂いが発散してるかも知れないし、閉じた場所で匂いがこもっているのかも知れない。

「もう、困ってるでしょう。この子はお姉さんたちほどスレてないんですから」

 ケイト先輩がお姉さんたちを引きがしてくれる。

「さあ、早く着替えた、着替えた。片付けて帰りますよ」

「そうね。また、話聞かせてね?」

「まあ、また今度でも良いわね」

 やっと引き下がって、お姉さんたちが着替えていく。先輩がたてになってくれたので着替え始める。

「ありがとうございます……」

 先輩のかげでスクールバッグからジャージを取り出し、ささっと作業着をいでいく。

 ジャージ姿になると借りた作業着をたたみ、それをどうしょうか考える。洗って返すのが普通だろう。

「作業着をどうするかなやんでるのか? また使うかも知れないから持って帰ればいいだろう」

 作業着の一枚や二枚で、どうなるものでもないと太鼓判を押す。

 次に使わなくても洗って返すんだろうし、確かに先輩のいう通りだ。IDカードを返すのもその時でいいか。

 たたんだ作業着をバッグにめる。

 お姉さんたちも、「おつかれ」と言って帰って行った。

「俺、ロッカー室のかぎを返してくるから、通用口で待っててくれ」

「分かりました」

 ボクは、了承りょうしょうしてロッカー室から通用口へ向かう。先輩は戸締とじまりとかまでやらないといけないんだね。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

【短編集】こども病院の日常

moa
キャラ文芸
ここの病院は、こども病院です。 18歳以下の子供が通う病院、 診療科はたくさんあります。 内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc… ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。 恋愛要素などは一切ありません。 密着病院24時!的な感じです。 人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。 ※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。 歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

処理中です...