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2.新居からの新生活
39.新居を内見されてしまう
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一階に下りて皆を探すと、プレイルームに集まって遊んでいた。
ドア横にふたりの警護士は立って部屋中の皆を視ていた。でもおかしいな。ボクを護るのに付いて回らずにいるって?
まあ、自室でごそごそするのを見られるのは居心地悪いから助かったけど。家の中ならボクは安全だからだろう……。
「特に問題ないですか?」
警護士のふたりに目配せして訊いてみた。
「ありません。今のところ平穏です」
「そうですか。ありがとうございます」
今度は赤井さんに近寄って訊いてみた。
「ええ。皆さんゲームに興じて平安ですね~。キョウ様の部屋に行ったらどうなるか不安ですけれど……」
「そうです、ね」
皆がビリヤードやダーツに興じている。五条先生は隅に置いてあるダンベルでトレーニングしてる。
先生、監督するって言ってましたよね? 自分の世界に入って全然、監督してませんが?
「キョウちゃん、そろそろ部屋を見せてよ。ゲームをしに来たんじゃないんだから」
「ベッド」
ボクを見つけてミナ・タマが手を止め聴いてくる。思い出さずにゲームをずっと続けていれば良かったのに。
「やっぱり見るの?」
「ったりめぇよう。なんの為に来たんだと思ってるんでい」
「てやんでいぃ」
いきなり、なんでべらんめえ調なの? 岡っ引きなの?
「まあ、そうだね。付いてきて。くれぐれも羽目を外さぬよう。人の寝室ですからね?」
再度、注意しておく。マキナに寝室を見せるなんて話してないんだから、バレたらどんなお叱りを受けるが分からないんだからね?
赤井さんが横で能面のように表情がなくなってるよ。護衛のふたりは……元々、表情を読みづらい。
「五条先生、お願いしますよ?」
「ん? 何を」
先生~っ! 皆を監督する為に付いて来ましたよね、と念押しする。
「ああ、監督。そう、監督するぞ。任せておけ」
全く信頼できない。赤井さんと二階に案内する。
「敷地も屋敷もそうだけどさ、家にプレイルームとか、どう考えても悪どいことしてそうだよね?」
「ちょーブラック」
ミナ・タマの二人が蒸し返す。
「だからさ~」
「主は、喜多村を統べる直系──」
「赤井さん!」
赤井さんが腹に据えかねて声を荒らげ言う。慌てて赤井さんを止める。
が、手遅れだった……。
「きたむら……喜多村ってどっかで聞いたよな……」
「理事長」
「水無月くん、喜多村を知らないの? うちの学園の理事長のみならず、色んな企業を持ってるキタムラよ?」
緋花さんの解説に皆、なるほどと納得して頷いている。
ずっと秘密にしておきたかったけど、こうなっては仕方ないな。
「この事は知られたくなかったので、口外禁止ね? ここで変な事すると首が飛ぶからね? 物理的に」
「こ、こえ~」
「やはり反社」
いや、違うってタマちゃん。
「なあ、部屋がいっぱいだけど、二人だけなんだよな?」
「そうだよ。あとで入居してくるかは不明」
「なら中を見てもいいよな?」
「ええっ?」
良いか赤井さんの顔色を窺ってみる。彼女は渋々頷いた。
「ちょっとだけだよ?」
赤井さんが空き部屋の前に立つとドアを開けてくれる。
「ほおぅ~。さっぱりしてるけど中々大きい部屋だな。ただそれだけ」
「必要充分」
「大きいけどよぉ、なんかこう……機能的だけで面白みがない、な?」
「キョウくんの未来の嫁の部屋、なんですね?」
マキナの部屋とほぼ同じであっさりしている。いつでも入室できるようにされているが、それだけの部屋。
空き部屋を見て満足すると、いよいよボクの部屋へ。
っとその前に、主人の部屋を見たいと駄々を捏ねる者、ふたり。
そこはダメ。絶対ダメ。ほら赤井さんは首を縦に振らない。
「黙ってれば分からないって」
あんたバカ? 密告・報告する者が二人は確実にいるのに黙って秘密にはできないよ。
あと、警護士の人間もマキナ側の人だ、きっと。
「職務上の秘密があるかも知れないから、本当に無理」
「お前ら、諦めろ。こんな事で物理的に首を飛ばされたくないだろ?」
「はい、もう僕の部屋だよ、行くよ。くれぐれも(略」
「ふぉああああーーーっ! すげえぇえええーーーっ!」
部屋を見た途端、バカが大声を上げて駆け出しベッドにダイブした。頭、痛くなって額に手を当てる。
「ムフゥ~ッ!」
珍しく……も、ないか。いつも物静かな細美人が感嘆して部屋の中に進んでいく。
やっぱり、こうなると思ったんだよ。誰だよ、連れて来たのは?
「……ボクだよ!」
また、自分に突っ込んでしまった。
ドア横にふたりの警護士は立って部屋中の皆を視ていた。でもおかしいな。ボクを護るのに付いて回らずにいるって?
まあ、自室でごそごそするのを見られるのは居心地悪いから助かったけど。家の中ならボクは安全だからだろう……。
「特に問題ないですか?」
警護士のふたりに目配せして訊いてみた。
「ありません。今のところ平穏です」
「そうですか。ありがとうございます」
今度は赤井さんに近寄って訊いてみた。
「ええ。皆さんゲームに興じて平安ですね~。キョウ様の部屋に行ったらどうなるか不安ですけれど……」
「そうです、ね」
皆がビリヤードやダーツに興じている。五条先生は隅に置いてあるダンベルでトレーニングしてる。
先生、監督するって言ってましたよね? 自分の世界に入って全然、監督してませんが?
「キョウちゃん、そろそろ部屋を見せてよ。ゲームをしに来たんじゃないんだから」
「ベッド」
ボクを見つけてミナ・タマが手を止め聴いてくる。思い出さずにゲームをずっと続けていれば良かったのに。
「やっぱり見るの?」
「ったりめぇよう。なんの為に来たんだと思ってるんでい」
「てやんでいぃ」
いきなり、なんでべらんめえ調なの? 岡っ引きなの?
「まあ、そうだね。付いてきて。くれぐれも羽目を外さぬよう。人の寝室ですからね?」
再度、注意しておく。マキナに寝室を見せるなんて話してないんだから、バレたらどんなお叱りを受けるが分からないんだからね?
赤井さんが横で能面のように表情がなくなってるよ。護衛のふたりは……元々、表情を読みづらい。
「五条先生、お願いしますよ?」
「ん? 何を」
先生~っ! 皆を監督する為に付いて来ましたよね、と念押しする。
「ああ、監督。そう、監督するぞ。任せておけ」
全く信頼できない。赤井さんと二階に案内する。
「敷地も屋敷もそうだけどさ、家にプレイルームとか、どう考えても悪どいことしてそうだよね?」
「ちょーブラック」
ミナ・タマの二人が蒸し返す。
「だからさ~」
「主は、喜多村を統べる直系──」
「赤井さん!」
赤井さんが腹に据えかねて声を荒らげ言う。慌てて赤井さんを止める。
が、手遅れだった……。
「きたむら……喜多村ってどっかで聞いたよな……」
「理事長」
「水無月くん、喜多村を知らないの? うちの学園の理事長のみならず、色んな企業を持ってるキタムラよ?」
緋花さんの解説に皆、なるほどと納得して頷いている。
ずっと秘密にしておきたかったけど、こうなっては仕方ないな。
「この事は知られたくなかったので、口外禁止ね? ここで変な事すると首が飛ぶからね? 物理的に」
「こ、こえ~」
「やはり反社」
いや、違うってタマちゃん。
「なあ、部屋がいっぱいだけど、二人だけなんだよな?」
「そうだよ。あとで入居してくるかは不明」
「なら中を見てもいいよな?」
「ええっ?」
良いか赤井さんの顔色を窺ってみる。彼女は渋々頷いた。
「ちょっとだけだよ?」
赤井さんが空き部屋の前に立つとドアを開けてくれる。
「ほおぅ~。さっぱりしてるけど中々大きい部屋だな。ただそれだけ」
「必要充分」
「大きいけどよぉ、なんかこう……機能的だけで面白みがない、な?」
「キョウくんの未来の嫁の部屋、なんですね?」
マキナの部屋とほぼ同じであっさりしている。いつでも入室できるようにされているが、それだけの部屋。
空き部屋を見て満足すると、いよいよボクの部屋へ。
っとその前に、主人の部屋を見たいと駄々を捏ねる者、ふたり。
そこはダメ。絶対ダメ。ほら赤井さんは首を縦に振らない。
「黙ってれば分からないって」
あんたバカ? 密告・報告する者が二人は確実にいるのに黙って秘密にはできないよ。
あと、警護士の人間もマキナ側の人だ、きっと。
「職務上の秘密があるかも知れないから、本当に無理」
「お前ら、諦めろ。こんな事で物理的に首を飛ばされたくないだろ?」
「はい、もう僕の部屋だよ、行くよ。くれぐれも(略」
「ふぉああああーーーっ! すげえぇえええーーーっ!」
部屋を見た途端、バカが大声を上げて駆け出しベッドにダイブした。頭、痛くなって額に手を当てる。
「ムフゥ~ッ!」
珍しく……も、ないか。いつも物静かな細美人が感嘆して部屋の中に進んでいく。
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