【悲報】みんながボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~

ペロりねった

文字の大きさ
44 / 203
2.新居からの新生活

44.病院で欠食問題

しおりを挟む
「チェッ? チェンジはできませ~ん」と、アヤメさんは応酬おうしゅうする。

「じゃあ返品」と、ボクもやり返す。

「だ・か・ら、できないって。クーリングオフじゃないんだから。するとしたら、こちら側」
「うぐっ……確かに……」

 なま物だからな……ボクは。クーリングオフ対象外だった。なんかへこむ。

 やれやれとマキナが長~く嘆息した。

 彼女アヤメさんの指摘は、ボクの考えとは別の事だったんだけど、まあ良い。

コレ﹅﹅はそんなにエロなんとかみたい事はない。変な性癖ではあるが……」
「変……って。マキ姉まで……。私は変じゃない」
「それはさて置き──」

 マキナの話題転換に「置かないで」とアヤメさんは抗議するもスルーされる。

 結果を教えろとのマキナの言葉でアヤメさんは医師の顔になった。

「軽い疲労、だね。ここ数日間の出来事で負担がかかってた」

 真っ当にアヤメさんが、検査結果を知らせてくれた。どんな検査をしたのやら……。

 まあ、確かに毎日いろいろな出来事がボクに起こって楽しくもあったが、精神が疲れていたのも事実だ。

 アヤメさんは、それよりすごい事が起こってると言いつのるが、言っても今はボクに負担だろうとマキナが止めた。

「それはまた今度に。さあ、家に帰るか?」
「そんな~。一泊、してってよ? VIP室の稼働かどう率が~」
「そんな事は知らん──」

 アヤメさんは、病室の稼働率が~とか、経営が~とか言ってくる。

 ちなみに、ここの病院も喜多村系列会社のGH|(総合病院)らしい。ずばり、キタムラGHゼネラル・ホスピタル

「私も泊まる。問題ないな?」

 そんなこんなで、結局泊まることになってしまった。勿論、マキナと同室で。

 ベッドもクイーンサイズで、問題ないし?

 ん? 大きい病室にはベッドは一つで、このベッドで同衾どうきんしてもいいのか。

「よ、夜は静かに。お願い、よ?」

 分かってる、と下腹をさするマキナ。

「排卵が来そうだと」と吐露とろした。それって……ここ数日のお陰で卵が育ったって事?

「ちょっとエコーしてみる?」

 そう言うアヤメさんの言葉に、「いや、自分で分かる」とマキナは断わった。

 また「検査機器の稼働率が~」と、言い募っているアヤメさん。

 まあ、喜多村家の内需ないじゅ貢献こうけんするのもありか、とは思うけどね?


「お腹、減りましたね?」

 肯定こうていとばかりにお腹もクゥ~っと鳴った。

 部屋にいたのが17~18時ころだったから、って携帯端末で時間を見ようと思ったけど、持っていないのに気づく。

 目が覚めたら検査衣だけの姿で、下着も着けていない。検査の時に脱がされてどこかにまぎれていると思う。

 廃棄はいきとかになってなきゃいいけど。アヤメさんに所在を訊くべきか?

 その他、携帯しているべき物が何もない。

「そうだな。いつもはもう夕食のころだな」

 マキナはそうだろうけど、ボクは19時には食べてるからね? もっと時間は過ぎてる感覚だよ。

 ずっと赤井さんが付き添ってくれていたらしいので、家には夕食もないだろう。

「どうしましょう? マキナは食べましたか? 夕食」

「食べてない。デリバリー、頼むか?」

 そう言ってマキナはアヤメさんを見る。すまなそうにアヤメさんの表情がくもる。

 デリバリーは勿体もったいない、とは思うが仕方ないかぁ。

「病室、病院から出られないだろうし、な?」

 念押しで語威ごいを強めてアヤメさんに言う。

「もう少し早いと調理場に言って二食くらい確保できた」と困り顔のアヤメさん。

「もう、病食は片付けてる、と思う」

 さすがに時間が──18時の給仕から二時間も経つと廃棄してしまっている、と言う。

 って事は20時くらいか、現時刻。

 言外にデリバリーはダメ、と言ってるんだろう。

 持ち込んだ食物|(消費期限の短い意味の)なま物で入院患者が食中毒など起こした日には、院内調理場が業務停止。

 調理場が食中毒との因果関係がないと判断できるまで食事の提供は外注に頼らざるを得なくなる。

 病院の風評被害もこうむって経営危機かも知れない。

 外へ出る、デリバリーを頼むで、マキナとアヤメさんが紛糾ふんきゅうする。

 入院手続きは成立していないものの、病院の出入りは管理されているので、軽々しく外出の許可はできない。

「お前の権限で許可しろよ?」

「いや、誰だろうと許可されないよ? だまって外出しても私の管理責任問題になる」

 涙目で「無許可で外出はやめて」とアヤメさんはうったえている。

 ボクも検査衣で守衛の前を通り過ぎる勇気は、ない。

 外で事故でも起こした日には……確かにアヤメさんの立場が危ういかもね。

「コンビニでお弁当──」

「却下」

 ボクが言った側からマキナに否定された。

「全く……食べる準備くらい気を回しておけよ?」

「その……つい。つい忘れたんだよ」

 からぬ事に熱中してたんだろう? とマキナがめる。

 まあまあ、そう言わず……と、アヤメさんは院内コンビニを見に行くよう提案してくる。

 だが「この時間だと、ろくに残ってないけど」とぶっちゃける。ダメじゃん。

 に、しても。

「ボク、下着も着けてない」

 聞くやいなやマキナが鋭い眼光をアヤメさんに飛ばす。視線にとらえられた彼女は、そっぽを向いてヒューヒューとかすれた口笛を吹きだす。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。

ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。 真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。 引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。 偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。 ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。 優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。 大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。

静かに過ごしたい冬馬君が学園のマドンナに好かれてしまった件について

おとら@ 書籍発売中
青春
この物語は、とある理由から目立ちたくないぼっちの少年の成長物語である そんなある日、少年は不良に絡まれている女子を助けてしまったが……。 なんと、彼女は学園のマドンナだった……! こうして平穏に過ごしたい少年の生活は一変することになる。 彼女を避けていたが、度々遭遇してしまう。 そんな中、少年は次第に彼女に惹かれていく……。 そして助けられた少女もまた……。 二人の青春、そして成長物語をご覧ください。 ※中盤から甘々にご注意を。 ※性描写ありは保険です。 他サイトにも掲載しております。

処理中です...