【悲報】みんながボクを狙ってる?~婚姻したら裸にされるし拐われそうになるし、挙げ句、狙われてるって誰得ですか?~

ペロりねった

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3.喜多村本家に居候

134.タマ・ミナの言い訳

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「お待たせしました、はあ~レニ様」
「うむ、待ってはおりませぬ」
 自室にもどって、まずレニ様にあやまっておく。ご機嫌きげんそこねてないね。

「それで、なんで本館をうろちょろしてたの?」
 ソファーに座って話を聴く。いていたところがレニ様のとなりしかないので仕方なく座ると、また密着みっちゃくしてくる。やれやれ……。

「キョウちゃんをさがしてた」
屋敷やしき探検たんけん
「どっちよ?」
「キョウちゃんの居場所が知りたくて……」
「お花みしてたら俄然がぜん探索たんさくしたくなった」

「どっかでした流れだね」
「キョウちゃんが秘密ひみつにするから」
「キョウちゃんのめごとを曝露ばくろするのは私のつとめ」
 そんな務めは即刻そっこくやめて?

「秘密って言うか口外できないことが増えちゃって猶予ゆうよがほしかったの。それからタマちゃん、曝露されるほど秘めごとなんてないからね」
「ごくり……では、ぬるぬるの詳細しょうさいを──」って携帯端末をボクに向けてくる。

「それは、も聞きたかったですぞ」
 レニ様まで参戦する。

「──キョウちゃんは、幼女たちを風呂に入れると誘導ゆうどうされ、あらい場でぬるぬるにされた(ボディソで)」
「だから、それは──」
「次は周りにいた女たちがガマンできず洗いっことしょうしてキョウちゃんをぬるぬるにして、発情したキョウちゃんがぎゃくぬるぬるした(予想)」
「な──」
 ──な? なんですレニ様。予想できるけど……

「──なんと……さもありなん」
 ──あ、あれ~? 予想と違う……

「だからそれは、みんなを洗っただけで、そしたら周りの警護や護衛が冷えた体を洗ってくれるって」
「やっぱり」
 ──やっぱりって、変な展開にはならなかったからね?

遠慮えんりょしたんだけど、それはそれでご褒美ほうびになるかな~なんて」
「そこを詳しく」
「ご褒美って発想はどこから?」
 水無ミナちゃんがいてくる。けど、あとでって先送りする。

「ボ、ボディーソープまみれの手や……」
「手や?」
「身体を使って……洗って、くれた……」
「そして発情したキョウちゃんが返りちにした、と?」

「返りなんとかとかしてないから。発情もしてない」
「それはおかしい。女の体液まみれで男が正常でいられない。女をぬるぬるにしたに違いない」

「だから、してない」
「むう……確かに義兄上あにうえなら……いや、しかし……」
 なに黙考もっこうしてるのさ、レニ様。

「そのあとは?」
「いや、普通にあわを流して……お湯にかった」
「今、言いよどんだ。何かかくしてる……」
「ギクッ──気のせい。もういいでしょ」
 この調子じゃ初床はつとこのみそぎ予行の様子なんて話せないな~。

「よくありませぬ。なぜ、女の湯に? 混浴などしたのです?」
「だから、タンポポちゃんたちが」
「言い訳です。女を排除はいじょしてから入れば良かったのです。そもそも、なぜ幼女と入るのです?」
「え? そう言われればなんでだろ?」
「はあ~~。義兄上あにうえはゆるすぎます」

「そうそう。むかしっからキョウちゃんはゆるゆる」
「なに? むかしって」
「ボク、ゆるゆるなんて言われてないよ」
も聞きたいですぞ」ってレニ様が前のめり。

「う、うん。キョウちゃんはその界隈かいわいで千人りって呼ばれてて……」
「なにそれ。ボク、知らないんだけど?」
「知らなくて当然。キョウちゃんの周りにだけ広まってて箝口かんこうれいかれ秘匿ひとくされてた。まあ主に子供──女児たちだったけど……」

「なんてズルがしこい子供たち。それをボクが知らず、タマちゃんが知ってるの?」
「となりに住んでたユウちゃん、覚えてる」
「うん。子供のころ、よく遊んでくれた。それが?」
「そのユウちゃんに聞いた」

「それってユウちゃんは知ってたってこと?」
「もちろん。キョウちゃんを助けるのとひとめするため」
 なんか郷愁きょうしゅうさそう思い出がガラガラくずれていく……。

「そろそろ、その〝千人斬り〟とは何か教えてくりゃれ」
「あ~、キョウちゃんは誰とでも……チッスしてた……ポッ」
「あ~~──」
 タマちゃん、自分で言ってて赤くならないでよ。

「──あれは、女の言うことは聞けって教えられて、キッスすると喜ぶって聞いて、会う人、会う人、求めてくるから……」
 あとで間違いだって教えてもらったけど、もうおそくて……。

「そこがおかしい。おかしいって気づかないと」
「おかしいっては気づいてたけど……」
 みんなが求めてくるんだもん。友達の姉とか母親とか。

「でも、そのおかげ界隈かいわいは平和だった。キョウちゃんがチッ、チッスを止めてからの落胆らくたんと言ったら……」
「聞きつけた母や姉が、さすがに不特定多数のひととはやめろって」って言いつけられたけど、顔馴染なじみは顔を合わせれば求めてきてこばめなかったんだけど、ね?

「なるほど、義兄上あにうえ緩慢かんまんさの根幹が分かりました」
「そんな感心しないでください。ユウちゃん元気にしてる?」
「たぶん。転居てんきょしてからは音信不通。子供だったし」

「それで、タマちゃんはボクを知ってたんだね。どうして今ごろ? 高校で会った時に話してくれたら」
「初対面で話すことじゃない」
「まあ、確かに」
奇跡きせき的にクラスメイトになってからキョウちゃんに関心をもってた。そして、ついに……」
「ついに?」
「ちょっとしゃべりすぎてアゴが痛い」
 もうしゃべれないとばかり、タマちゃんは口をつぐんだ。

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