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Chapter13(辻堂編)
Chapter13-⑥【MOON】
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「また会ったな。
俺、マサムネって言うんだ。
マサでいいよ。」サーファーが名乗る。
「俺はヤマト。」
こんな偶然があるのだと感心する。
しかしゲイの行動パターンの少なさ故の必然性なのかもしれない。
マサムネは黒いタンクトップとネイビーの短パンを着ていた。
タンクのフロントは編み上げになっていて、その下から黒光りする肌が露出している。
マサムネが一歩近寄り、唇を寄せてきた。
月夜のキスは幻想的だ。
「ヤマトも日焼けフェチか?」
唇を離すと、マサムネが聞く。
「ああ、黒ければ黒い程興奮するよ。」
興奮気味に話す。
「だったら俺のこと目茶苦茶タイプだろ?」
今度のキスは激しかった。
「ああ、たまんないよ。」
塞がれた口から答える。
グチュグチュと音を立てて、互いの欲求を交換する。
「こんな黒く焼けるもんなんだな。
憧れるよ。」
感嘆の声をあげる。
「日焼け好きが昂じて、今じゃ日サロ店員だ。
毎日好きなだけ焼いてるさ。
最近は波乗りにも行かずに、焼いてるんだ。」
自虐的な言い方だが、中身は自慢だ。
どす黒い肌をまさぐり、陶酔する。
そして露呈している部分に舌を這わし愛撫した。
「余程日焼け肌が好きらしいな。」
苦笑した時にだけ、白い部分が現れる。
「だったらこれで掘ってやるよ。」
マサムネはそう言うと、黒いコンドームを装着した。
「す、すげえ!」
そう言うのがやっとだ。
黒いゴムを纏ったマラに忘我した。
放心状態で黒いマラに奉仕する。
「ほら、ケツ掘ってやる。後ろ向け。」
前戯を終わらせ、マサムネが尻を叩く。
脱いだウエアを枝に掛け、後ろを向く。
アナルに亀頭が入ると、ジワジワと侵入してくる。
「あっ、あっ、あっ!」ケ
尻ら全身に快楽が駆け巡る。
黒いコンドームが全て入りきった。
マサムネは羽交い締めにし、腰を押し付ける。
密着した状態で腰を振った。
黒光りしたマラが体内にいる。
脳裏にそのイメージをしっかり描く。
その映像がアレドナリンを放出しまくる。
強烈なエクスタシーを感じながら射精した。
マサムネも締め付ける力を更に強める。
のけ反った瞬間、コンドームが一気に膨らんだ。
「今度、日サロに遊びに来い。
駅前でやっているんだ。
お前だったら、好きなだけ焼かしてやる。」
マサムネが名刺をくれた。
「近い内に必ず行くよ。」
ウエアを着ると、名刺を大切に仕舞う。
「絶対来いよ。スペシャルサービスしてやるから!
ヤベー、こんな時間だ。じゃあな。」
マサムネは手を挙げると、足早に立ち去った。
冷静になると、のんびりしてられない事を思い出す。
カケルが部屋に入れず、待っているかもしれない。
小走りに家路を急ぐ。
カケルはまだ戻ってなかった。
ベッドの上でテレビを見ている内に眠ってしまった。
寝苦しさに目が覚める。
大の字で俯せになって寝ていた。
外は明るくなりきってない。
まだまだ寝足りなかった。
寝返るを試みるが何かに引っ掛かる。
手足が自由にならない。
『あれ?金縛り?』
完全に覚醒した。
両手、両足が手錠により、ベッドの四隅に固定されている。
「ヤマトさん、起きたみたいだな。」
背後からカケルの声がする。
「これって、どういう事だよ?」
手錠をガシャガシャ鳴らして聞く。
「性欲が有り余って、仕方ないんだ。
今日は俺の種壷になってもらう。」
しゃがれ声に違和感を覚えた。
「こんな事しなくたって、いくらだって相手するよ。」
違和感は恐怖感へ成長していく。
「皆そう言うけど、三発目くらいから逃げ腰になるんだ。
それにヤマトさんも悪いんだぜ。」
近付いて来る気配に顔だけ向ける。
明らかに声質が違う。
カケルは老獪な笑みを湛えている。
昨日の端正な顔立ちとは、別人に見えた。
(つづく)
俺、マサムネって言うんだ。
マサでいいよ。」サーファーが名乗る。
「俺はヤマト。」
こんな偶然があるのだと感心する。
しかしゲイの行動パターンの少なさ故の必然性なのかもしれない。
マサムネは黒いタンクトップとネイビーの短パンを着ていた。
タンクのフロントは編み上げになっていて、その下から黒光りする肌が露出している。
マサムネが一歩近寄り、唇を寄せてきた。
月夜のキスは幻想的だ。
「ヤマトも日焼けフェチか?」
唇を離すと、マサムネが聞く。
「ああ、黒ければ黒い程興奮するよ。」
興奮気味に話す。
「だったら俺のこと目茶苦茶タイプだろ?」
今度のキスは激しかった。
「ああ、たまんないよ。」
塞がれた口から答える。
グチュグチュと音を立てて、互いの欲求を交換する。
「こんな黒く焼けるもんなんだな。
憧れるよ。」
感嘆の声をあげる。
「日焼け好きが昂じて、今じゃ日サロ店員だ。
毎日好きなだけ焼いてるさ。
最近は波乗りにも行かずに、焼いてるんだ。」
自虐的な言い方だが、中身は自慢だ。
どす黒い肌をまさぐり、陶酔する。
そして露呈している部分に舌を這わし愛撫した。
「余程日焼け肌が好きらしいな。」
苦笑した時にだけ、白い部分が現れる。
「だったらこれで掘ってやるよ。」
マサムネはそう言うと、黒いコンドームを装着した。
「す、すげえ!」
そう言うのがやっとだ。
黒いゴムを纏ったマラに忘我した。
放心状態で黒いマラに奉仕する。
「ほら、ケツ掘ってやる。後ろ向け。」
前戯を終わらせ、マサムネが尻を叩く。
脱いだウエアを枝に掛け、後ろを向く。
アナルに亀頭が入ると、ジワジワと侵入してくる。
「あっ、あっ、あっ!」ケ
尻ら全身に快楽が駆け巡る。
黒いコンドームが全て入りきった。
マサムネは羽交い締めにし、腰を押し付ける。
密着した状態で腰を振った。
黒光りしたマラが体内にいる。
脳裏にそのイメージをしっかり描く。
その映像がアレドナリンを放出しまくる。
強烈なエクスタシーを感じながら射精した。
マサムネも締め付ける力を更に強める。
のけ反った瞬間、コンドームが一気に膨らんだ。
「今度、日サロに遊びに来い。
駅前でやっているんだ。
お前だったら、好きなだけ焼かしてやる。」
マサムネが名刺をくれた。
「近い内に必ず行くよ。」
ウエアを着ると、名刺を大切に仕舞う。
「絶対来いよ。スペシャルサービスしてやるから!
ヤベー、こんな時間だ。じゃあな。」
マサムネは手を挙げると、足早に立ち去った。
冷静になると、のんびりしてられない事を思い出す。
カケルが部屋に入れず、待っているかもしれない。
小走りに家路を急ぐ。
カケルはまだ戻ってなかった。
ベッドの上でテレビを見ている内に眠ってしまった。
寝苦しさに目が覚める。
大の字で俯せになって寝ていた。
外は明るくなりきってない。
まだまだ寝足りなかった。
寝返るを試みるが何かに引っ掛かる。
手足が自由にならない。
『あれ?金縛り?』
完全に覚醒した。
両手、両足が手錠により、ベッドの四隅に固定されている。
「ヤマトさん、起きたみたいだな。」
背後からカケルの声がする。
「これって、どういう事だよ?」
手錠をガシャガシャ鳴らして聞く。
「性欲が有り余って、仕方ないんだ。
今日は俺の種壷になってもらう。」
しゃがれ声に違和感を覚えた。
「こんな事しなくたって、いくらだって相手するよ。」
違和感は恐怖感へ成長していく。
「皆そう言うけど、三発目くらいから逃げ腰になるんだ。
それにヤマトさんも悪いんだぜ。」
近付いて来る気配に顔だけ向ける。
明らかに声質が違う。
カケルは老獪な笑みを湛えている。
昨日の端正な顔立ちとは、別人に見えた。
(つづく)
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