妄想日記1<<ORIGIN>>

YAMATO

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Chapter17(中野編)

Chapter17-⑦【罠(Wanna)】

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驚きを隠せない。
グラスを持つ手が震えた。
波立つコーヒーを一気に飲む。
全裸のユーキは首輪だけをして、大胸筋に『変態M犬』と書かれていた。
目はトロンとし、尋常な状態でない事が分かる。
呼吸が荒く、絶え間無く涎を垂らしている。
そこにフルレザーの三浦が現れた。
今の格好と全く同じだ。
室内なのにブーツを履き、レザーマスクを被っていた。
ユーキのマラは信じられない程、硬くなっている。
血管は肥大し、先走りを垂れ流す。
三浦がソファーに座った。
レザーパンツから巨根を引きずり出す。
四つん這いのユーキがフェラをする。
ユーキのアナルから、巨大なウナギが半分飛び出していた。
丸で尻尾の様だ。
激しくフェラする度に尻尾が揺れる。
「どうですか、お友達の醜態の感想は?」
三浦がニヤ付きながら聞く。
「こ…、これ、いつ撮ったの?」
動揺を隠し切れず、震える声で聞き返す。
「ユーキさんが一昨日、突然訪ねてきたのです。
どうも私のアナル責めが忘れられなくなった様で。」
三浦は声を押し殺して笑う。
背筋が凍る思いで、その笑い声を聞いた。
 
「ユーキさんがセックスをせがむので、ついでに撮ったのです。
ヤマトさんも尻尾を付けたくなったんじゃないですか?」
三浦がほくそ笑む。
「俺はいいですよ。
もう帰ります。」
カップを置き、立ち上がる。
しかし膝が笑ってよろけた。
コーヒーに何かを混入した様だ。
「効き目が出てきたみたいですね。」
三浦は満足げに立ち上がると、部屋の隅にカメラを設置していく。
「ユーキさんは犬になってもらったから、ヤマトさんにはレザー奴隷になってもらいましょうか。」
愉快そうな笑い声がリビングに響く。
服を破かれ、無理やり脱がされる。
ハーネスの冷たい感触に冷や汗が止まらない。
乳首にクリップを噛まされ、首輪を付けられた。
「さあ、お待ちかねのウナギですよ。」
三浦が重量感たっぷりのウナギを持ち上げる。
それは成人の腕に匹敵する長さと太さだ。
俯せにされると、アナルに大量のオイルを注ぎ込まれた。
「ユーキさんでも、かなり梃摺りましたからヤマトさんはどうでしょうかね。」
冷笑を浮かべる口は滑らかだ。
拳ほどある亀頭が襲い掛かり、強引に侵入してきた。
気持ちとは裏腹に、アナルは侵入を許す。
獲物を得て、食指を動かす。
しかし今回の獲物はそう簡単に捕食出来ない。
 
「ぐわぁ!」引き裂かれそうなアナルに激痛が襲う。
「おら、淫乱野郎、うるさいんだよ。」
三浦がレザーベルトで口を塞ぐ。
きつい位置で金具を留められ、口が歪む。
「おおっ、おおっ!」声が漏れるが、言葉にならない。
更にウナギを押し込まれる。
アナルは遂に捕食に成功した。
後は次々と胴体を飲み込むだけだ。
「おおっ、素晴らしい。
意外とすんなり入りました。
ユーキさんとの連結も見てみたいですね。」
三浦の口癖が出た。
「さて、撮影を開始しましょうか。
今日、ユーキさんが来ないのは、私の命令です。」
三浦が満足げにコーヒーを飲んだ。
そしてカメラの録画ボタンを押して回る。
「もうユーキさんは私の命令に逆らえません。
それはヤマトさんも同じです。」
卑屈な笑い声が録音されている筈だ。
背中のハーネスを掴まれ、ソファーに向かう。
その時、視界の膝が力なく曲がるのが見えた。
腹から床に落ちる。
口枷とクリップを外す。
「効き目が出てきたみたいだね。」
立ち上がり、三浦を見下ろす。
何が起こったか理解出来ず、ポカンとした間抜けな顔だ。
「コーヒーに何か入れてあるのは、バレバレなんだよ。
背中見せた時に、入れ替えちゃった。」
開いたままの口をせせら笑う。
三浦の顔から表情が失せ、引き攣っていく。
「このDVDはお前の罠に掛かった人達の映像だろ?
貰って行くよ。もう犯罪は止めるんだな。」
本棚のDVDボックスも取っ手に手を掛ける。
「そうはさせるか。
それは私の大切なコレクションだ。
何年も掛けて集めた宝物だ。
渡す訳にはいかない…。」
渾身の力で、三浦が立ち上がった。
狂気を浮かべた表情で、片手にグラスを持つ。
『ちょっとシナリオと違うじゃん!
これって、かなりヤバくない?』
狂人と対峙し、内心焦る。
 
 
(つづく)
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