1 / 1
ep.
しおりを挟む
帰ろう。
自然とそう思った。
ここがどこかわからなかった。
わかってないことにすら気付いていなかった。
右も左も確かに見えているのに、認識できない。
帰ろう。それしかわからない。
僕は先へと急いだ。
「あ!そっちじゃないよ!」
背後から声がした。
振り返ると、何かが立っていた。
僕はそれが何か認識できなかった。
「こっちこっち!ついてきて!」
その何かは僕の袖を掴んだ。
賑やかだった。
暖炉の前に4~5人が座っている。
火は燃えていた。
天井から風船が落ちてきた。
重かった。
睫毛に、ピンクのレースが重なっているのが見えた。
食卓の上にケーキテーブルがあった。
誰かがそこから一切れを掴む。
お茶がこぼれた。
誰かの服に染みて、その人は燃えてなくなった。
顔は見えなかった。
気付いたら、僕は暖炉の前にいた。
誰かが話しかける
「楽しみだね」
そうだね。声は出なかった。
男の子が暖炉からでてきた。
笑っていた。
もうこのまま帰らなくてもいいと思った。
僕は林檎を食べた。
味はしなかった。美味しかった。
男の子が話しかけてきた
「楽しいね」
そうだね。声は出なかった。
「星は好き?」
凄く嫌いだと思った。
僕は箱の上に乗っていた。
先頭に男の子がいた。
箱は空を飛んだ。
低空飛行だった。
視界の下に館が見えた。
僕は流れる星だった。
落石する。
落ちるなら早くしてくれ。
僕は何かを食べた。
男の子が僕を見ていた。
笑っていた。
何も聞いてこなかった。
酷く気味が悪くなった。
毒々しい赤い花だ。
匂いがしなかった。
僕はこれを食べていた。
途端に理解した。
ここは夢だ。
自然とそう思った。
ここがどこかわからなかった。
わかってないことにすら気付いていなかった。
右も左も確かに見えているのに、認識できない。
帰ろう。それしかわからない。
僕は先へと急いだ。
「あ!そっちじゃないよ!」
背後から声がした。
振り返ると、何かが立っていた。
僕はそれが何か認識できなかった。
「こっちこっち!ついてきて!」
その何かは僕の袖を掴んだ。
賑やかだった。
暖炉の前に4~5人が座っている。
火は燃えていた。
天井から風船が落ちてきた。
重かった。
睫毛に、ピンクのレースが重なっているのが見えた。
食卓の上にケーキテーブルがあった。
誰かがそこから一切れを掴む。
お茶がこぼれた。
誰かの服に染みて、その人は燃えてなくなった。
顔は見えなかった。
気付いたら、僕は暖炉の前にいた。
誰かが話しかける
「楽しみだね」
そうだね。声は出なかった。
男の子が暖炉からでてきた。
笑っていた。
もうこのまま帰らなくてもいいと思った。
僕は林檎を食べた。
味はしなかった。美味しかった。
男の子が話しかけてきた
「楽しいね」
そうだね。声は出なかった。
「星は好き?」
凄く嫌いだと思った。
僕は箱の上に乗っていた。
先頭に男の子がいた。
箱は空を飛んだ。
低空飛行だった。
視界の下に館が見えた。
僕は流れる星だった。
落石する。
落ちるなら早くしてくれ。
僕は何かを食べた。
男の子が僕を見ていた。
笑っていた。
何も聞いてこなかった。
酷く気味が悪くなった。
毒々しい赤い花だ。
匂いがしなかった。
僕はこれを食べていた。
途端に理解した。
ここは夢だ。
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる