種馬になれと迫ってきた生意気な女伯爵を、俺好みに躾けたらエロくてかわいい天使になりました

ヨドミ

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1話 庭師ハロルド、雇い主の女伯爵に子種を要求される

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「はぁ、あ、あ……」

 狭い小屋の中、ベッドの軋む音と女の喘ぎ声が響く。
 俺が腰を振るたび、真下では両脚を広げた女が華奢な身体を跳ねさせた。窓から差し込む陽の光を受け、長い銀髪がキラキラと輝く。
 
「ルチアナお嬢様、もう、限界ですか?」
「そんな、わけが、あるか……。それに、お嬢様と呼ぶなと、何度言わせる……あんっ」
 
 小刻みに肉壺から一物を出し入れしてやれば、女――ルチアナは甲高い悲鳴を上げた。

 チョロい、チョロすぎる。

 ルチアナはキツイ印象を与える目尻に涙をため、金色の瞳を蕩けさせる。
 もっと乱れろ。俺はルチアナの薄い二つの乳房を両の手のひらに収め、こね回した。
 もみもみもみもみ。
 何度も可愛がってきた甲斐あって、薄いのに弾力のあるおっぱいに育ったものだ。手のひらにぴったりと吸い付く。柔らかくて気持ちがいい。
 巨乳が好みだったんだが、自分で育てると情が湧くもんだな。

 ゆるく揉みしだけば、ルチアナは腰を捩らせ、膣壁をギュッと引き絞った。
 肉槍を喜ばせたご褒美に、親指と人差し指で乳首をつまんでやる。
 途端にルチアナは、「お、はう……」と首をのけ反らせ、俺の手首を掴んだ。

「もっとですか? お嬢……伯爵閣下は淫乱ですね」
「ち、違う……は、あああんっ」

 ピンク色の尖りを指の腹で押し込んだり、爪で引っ掻いてやれば、ルチアナは盛りのついた猫のように鳴き喚く。乳首はぷっくりと膨らんだ。

 もっと鳴け。

 胸を弄るのをやめ、ルチアナの両手首を引き寄せ、腰を打ち付けた。

「は、あ、あん、おぅ……はんっ」

 どちゅどちゅ!
 ぱっちゅん!
 ぐちゅん、ぐっちゅん!

 ルチアナはイヤイヤをするように首を振り、声を上げるが、俺は容赦しない。股間と股間がぶつかり合い、卑猥な水音が小屋の中に充満した。

「そろそろ、伯爵閣下がご所望されるモノを出しますよ」
「あ、ああ……頼む」

 俺はぐっと腰を反らせた。そして肉壺の奥に精子をぶち撒ける。

 ドクドクドクドク……。

 心臓の鼓動に合わせ、ぬかるんだメス膣の奥――子宮口に種を注ぎ込む。最後の一滴まで絞り出してから、腰を引いた。
 ルチアナは起き上がることができず、両脚を痙攣させている。大きく開いたままの割れ目から、ぽってりとした白濁が流れ出し、シーツを汚した。
 ああ、もったいない。
 濡れそぼった銀色の下生えを、俺は指先で掻き分け、白濁を丁寧に押し戻す。

「な、何をしている……?」
「溢れた子種を閣下のなかに戻しております」
「間抜けが。今度は一滴たりとも零すな」
「仰せのままに」

 何とも横暴な小娘だ。
 俺はカサついた指先で膣口を引っ掻いてやった。ビクリと腰を揺らすルチアナにざまあみろと、心の内でほくそ笑む。
 あらかた押し込んで、膣口から指を抜く。節くれだった指には、透明な甘い汁がまとわりついていた。
 口は悪くても、マンコは上物。
 俺の息子はふたたび復活の兆しを見せる。
 対するルチアナは腰を捩らせ、俺の指を物欲しそうに凝視していた。
 子種をくれと押しかけられた時、どうしたものかと頭を悩ませたものだが。

「……お前、何を考えている?」

 押し戻した甲斐なく、陰部から白濁が滲み出た。
 ルチアナは素早く手のひらで淡い下生えを覆う。そして膝を丸めた。
 男のザーメンを零さないようにする仕草のせいで、睨まれても威厳ゼロである。
 とは口が裂けても言えない。俺はゆっくりと頭を下げた。

「……男は子種を出すと生気を奪われてしまうんですよ。少しぼんやりするぐらい、許してくだせえ」
「いつもすぐに回復しているではないか」
「……時と場合によるんですよ」

 ふぅん……とルチアナは猫のように目を細める。
 記憶が正しければ、女伯爵と爛れた関係が始まったのは、つい一、二か月前のことだ。

 ――

 十数年前、俺は傭兵だった。
 運よく生き残った結果、【神斧しんぷの英雄】なんて、二つ名で呼ばれる羽目になった。
 頼んでもいない称号は、荒事を引き寄せる。迷惑以外の何物でもない。
 それにシンプって響きがなんかこう、座りが悪くてムズムズする。
 その後はなんだかんだあって、傭兵を引退した。
 現在は、とあるお貴族様に庭師兼雑用係として雇われている。

 日の出とともに俺は屋敷に向かう。
 広い敷地内を歩き回り、庭木や花壇を整えるのが、主な仕事だ。合間に雑務ーー屋敷の使用人たちへ御用聞きをする。古くなった設備を点検、修理したり、買い出しや害虫駆除、などなど。
 これがなかなか暇なようでいて忙しい。
 そうして日が暮れれば、領地の端の森の中に建てた掘っ立て小屋へ帰って、慎ましい夕食を摂り、眠る。
 毎日代わり映えのしない、単調な暮らしだ。そんな生活を俺は気に入っている。
 
 理由は簡単。
 目立たなければ、誰にはばかることなく、女を抱けるからだ。

「あ、はあ、あん」

 数少ない休日の午後。
 我が家の狭いベッドのうえで商売女が髪をふり乱し、喘いでいる。
 喘がせているのは俺だ。正確に言えば俺のちんぽである。
 膣の締め付けは悪くないが、欲を言えばもう少しキツイほうが好みだな。こなれた商売女のマンコ。強く腰を振れば、ほどよく肉襞は絡みついてくる。

 気持ちいいことに変わりはない。

「あ、あん、いいわ、旦那。もっと」

 女はぺろりと紅い唇を舐め、俺を挑発した。期待に応えようと、俺は女の両脚を抱え上げ、愛液でぬかるんだ膣肉を抉る。
 女の嬌声がさらに大きくなった。演技じみた甘い声に、息子は素直に臨戦体制を整える。

「……っ、出すぞ」
「出してえ、旦那ぁ」

 ぐっと腹に力を入れ、射精する直前。
  小屋の扉が勢いよく開いた。

「庭師ハロルド、ご機嫌よう。相変わらずお盛んだな」

 凛とした女の声に、俺はしぶしぶ振り返る。
 俺の返事を待たず、訪問者は、薄暗い室内に足を踏み入れた。
 訪問者ーーほっそりとした体躯に黒いドレスを纏った女に、俺は愛想笑いを返す。

「ルチアナお嬢様。こんなむさ苦しいところにおいでなさって、どうしたんで?」

 ルチアナ・ヴェイク・ユーリスタ伯爵。
 ユーリスタ領領主にして、俺の現在の雇い主だ。

 「お嬢様はやめろ」

 つばなし帽から垂れる黒いヴェールの陰で、唇を尖らせている様が容易に想像できる。

「失礼しました。……奥方様」
「それは、未亡人になったばかりの私に対しての皮肉か?」

 ああ言えばこう言う。
 気難しい女だ。
 
 無精髭を撫でてから、あぐらをかいた膝に両手を置き、誠心誠意、頭を垂れた。

「滅相もございません、ユーリスタ伯爵閣下。あいにく閣下に満足いただけるような言葉を持ち合わせておりませんでして……愚鈍な私めにご用件をお聞かせ願えませんでしょうか?」
「うむ。よかろう。見ての通りだ。お前を迎えに来た」

 一転、女はヴェールを捲りあげ、不機嫌さはどこへやら、ニコリと微笑む。
 大きな金色の瞳に、釣り上がった目尻。
 猫のような目元は愛嬌がある。しかし騙されてはいけない。
 天使のような笑みの裏で、どんな無茶を依頼されるのやら。
 想像しただけで、俺の息子は項垂れた。
 地道に働き稼いだ金で、街から上玉を呼んだというのに。今日はツイていない。
 
「ひっ! 死神令嬢!」

 それまで沈黙していた商売女が、ルチアナの顔を目にするなり、俺を突き飛ばし、素っ裸で小屋を飛び出していった。
 やっぱり今日はツイていない。

「……」
「災難だったな。慈悲深い私が茶でも出して慰めてやろう。ついてこい」

 このアマ。誰のせいだと思ってやがる。茶などいらん。高級娼館の売れっ子を奢れや。
 
「……承知しました。すぐに用意しますんで、しばらくお待ち下さい」

 素っ裸のまま、ふたたび頭を下げれば、ルチアナは満足げに頷いた。
 雇い主には絶対服従。長い物には巻かれろ、である。
 
「……逃げるなよ」

 俺に釘を刺し、ルチアナは颯爽と踵を返した。
 歩幅に合わせ上下に揺れる小ぶりな尻を、俺は見るともなしに見送る。
 使用人ひとり呼び戻すために、わざわざこんな領地の端までご苦労なこった。
 いや待て。
 旦那の葬儀があるからってんで、俺を含め大多数の使用人に暇を言い渡したのは、女伯爵様そのお人だ。
 急いでる風でなし、俺に用事があるんなら、明日でもいいだろうに。
 お貴族様の考えることは、いつでもわけがわからんな。
 俺は乱れた髪を撫でつけ、肩でため息をついた。
 
 ――

 森から出ると、太陽は真上に達していた。
 昼間から爛れた遊びを満喫していたというのに、何が悲しくて、雇い主と出かけにゃならんのだ。
 森の入り口には豪奢な箱馬車が鎮座していた。田舎道から浮いているそれに、俺が近づくと、御者がすかさず扉を開ける。
 ルチアナがつばなし帽を脱ぎながら、こちらを振り返る。背中まである銀髪がさらりと揺れた。
 
「早く乗れ」  

 言われるがまま、俺は背を丸め箱馬車に乗り込んだ。
 茶をご馳走するとか何とか言っていたから、目的地はユーリスタ邸か、それとも領主街に繰り出すのか。

 いや、おそらく前者だ。ルチアナは悪評のせいで、領主街に顔を出しづらいはずだ。たぶん。

「漆黒の髪に、深い藍色の瞳。それに熊と見紛う巨躯。十五年前、よわい十五にして、この地、サンクトゥーラ王国を隣国の侵攻から救った【神斧の英雄】ハロルド。……奇遇にも庭師殿、お前と同じ名だな」

 ルチアナは向かいの席で唐突に告げた。
 のどかな馬の足並みが、尋問開始の合図のようで、俺は箱馬車の座席で身体を縮こめる。

 たしかに俺は十五年前、隣国との戦争に傭兵として参加し、英雄と呼ばれた。
 小作人で真面目な親父やおふくろ、喧嘩ばかりしていた兄弟たちは、村が戦場になり、みんな死んだ。

 敵国が憎いとか、そんな感情はまるでなかった。俺の家族を殺したのは敵味方、どちらの兵士なのか、判断できる状況ではなかったからだ。
 血まみれ、泥まみれで生き延びた。復讐を考える暇もなく、生きるため傭兵稼業に飛び込んだに過ぎない。

「別に珍しくもない髪と目の色ですよ」
「我が領内……特に北部人は背が低い傾向にある。それに引き換え、お前はどうだ? その巨体で熊に間違われたこともあるのではないか」
 
 ほんと、ああ言えばこう言う女だな。
 可愛くねえ。
 
 昔はもっと引っ込み思案で、恥ずかしがり屋のお姫様だったのにな。
 俺の後ろをちょこちょこついて回り、「ハル、遊んでちょうだい」とせがんでいたのが嘘のようだ。
 まあ、親父さんが逝っちまってからこっち、不幸が続いているせいで、【死神令嬢】なんぞと呼ばれるようになれば、性格もひん曲がるわな。

「もしもですよ、俺がその英雄様だとして、伯爵閣下はどうなさるおつもりで?」

 庭師ではなく、護衛になれとでも言うのだろうか。
 それとも戦に駆り出される?
 そういえば南部の国境沿いで小競り合いが増えてるなんて噂話を、酒場で耳にしたな。
 今さら血みどろの戦場に足を踏み入れたくはない。うん。しらばっくれよう。煙に巻く準備をしていた俺に、ルチアナは言った。

「お前の子種が欲しいのだ」
「……はいぃ?」

 子種、精液、ザーメン。
 言い方は違えど、ルチアナお嬢様は、使用人である俺とセックスしたいとおっしゃっている。
 そういう理解でよろしいんでしょうか?
 
「それはまた……」

 ぶっ飛んでいる。
 無精髭の生えた顎を撫で、答えに窮した。

「領地を守るための苦肉の策だ。領地を、ユーリスタ家を存続させるためには、お前の子が必要なのだよ」

 いや、ぜんっぜん納得できないんですがね?
 俺は農民あがりの傭兵で、身体が丈夫なだけが取り柄だ。王様が勝手に英雄だといい始めたおかげで、面倒事に巻き込まれたことは数知れず、種馬扱いされたのも、今回がはじめてではない。
 
  戦争が終盤にさしかかり、先勝ムードが漂いはじめた頃。
 駐屯地になる主要な街や村の有力者たちは年頃の娘を俺に差し向け、抱かせようとした。
 英雄と持てはやされる俺のガキを身ごもれば、はくがつく。そう考えたのだ。
 
 浅はかさに反吐が出る。しかし、据え膳に悪い気はしない。
 差し出されるまま、俺は女たちを抱いた。 
 もちろん、孕ませるヘマはしない。馬鹿みたいに種をバラまけば、勢力争いに巻き込こまれるのは目に見えているからな。

 しかし今回は雇い主の依頼である。
 味見して、はい、ご馳走様でしたと、立ち去るわけにもいかない。

 さてどうしたものか……。

 とりあえず俺は、ルチアナを品定めすることにした。
 細面を縁取る銀色の髪は、触ると絹のように滑らかそうだ。 
 大きな金色の瞳に、高い鼻梁。どちらも迫力がある。
 しかし、唇はピンク色に艶めいていて、さぞかし柔らかそうである。

 ツラに問題はない。問題があるとすれば……。
 
 俺はルチアナの顔から視線を下げる。
 黒いドレスの胸元は、底の浅いスープ皿をひっくり返したようである。
 つまり『おっぱい』ならぬ、『ちっぱい』だ。
 俺の好みはむっちりボディ。手のひらに収まらないほどの巨乳なら、一も二もなく飛びつくのに。
 揉み心地は期待できそうにない。誠に残念だ。
 
「……お前、今、私を侮辱したな」

 ルチアナは下乳にそって腕を組む。寄せてもやっぱり平らだ。

「そんな恐れ多いこと、しませんて」

 首を全力で横に振るも、ルチアナはまなじりを吊り上げた。
 なんだよ、セックスしたいって言い出したのはそっちだろ。
 大人気ないと思いつつも、俺はムッとしてしまった。

「失礼を承知で申し上げますが、男ってもんはその気にならないと、出るもんも出ないんですよ……伯爵閣下は俺と寝るつもりがあるんですか、ないんですか?」

 ルチアナは微かに眉尻を下げた。おや、意外と後ろめたさは感じているようだ。
 感情が表に出ると途端に幼く見えるな。
 
 俺は傭兵を引退後、各地を彷徨った。そして十八の頃、ルチアナの父親――先代ユーリスタ伯に拾われた。
 ルチアナは当時引っ込み思案で、父親の後ろによく隠れていた。あの頃彼女は五、六歳だったはずだ。

 それから数年後、ルチアナは王都に留学した。
 一、二年前に婿取りのため、故郷に帰ってきたのだ。
 成人したとはいえ、十七、八の小娘。
 俺からすればまだまだガキである。
 男の視線にいちいち目くじらを立てる様子からして、歴代の旦那どもとヤッたことがないのではないかと勘ぐってしまう。

 処女の未亡人。
 なんとも唆られる響きだ。

 俺が下世話な妄想をしているとはつゆ知らず、ルチアナは深刻そうな表情をした。憂い顔で窓の外を見やる。

「……私が呪われているのは知っているな」 
「根も葉もない噂……ですよね」
「偶然とお前は言うのか。五人も夫を見送る身にもなってみろ……本当に呪われているのどはないかと、疑いたくもなる」

 呪いねえ。
 戦場でその類のものには何度かお目にかかっている。
 夫婦になった途端、相手が死ぬ呪いなんてあるのか。あったとしても、戦争ではお目にかかれない代物である。
 ルチアナの横顔を窺う。銀色の睫毛がルチアナの目元に影を落としていた。まさに儚き未亡人である。
 女伯爵様は現在までに五人の夫を迎えていた。
 二年間で五人。どいつもこいつも結婚した直後に亡くなっている。

「そのせいで死神と噂される始末だ」

 窓枠に肘を乗せ、盛大にため息をつくルチアナ。

「閣下の事情は分かりました。ですが……強いお子が欲しいなら、種は俺じゃなくてもいいでしょう? それこそ王国騎士サマにでも――」 

 ガタリ。
 
 俺の言葉を遮るように、馬車が止まった。間の悪いことだ。

「……話の続きは屋敷でするとしよう」

 ルチアナは、物憂い顔を改め不敵に笑った。
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