戦いの終わりに

トモ

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父と兄

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2年にも及ぶ戦争も終わり、帰還した、父と兄。

そんな2人を母は笑顔で出迎えた。

妹と弟も。マーガレットは数日前の出来事が頭から離れず、表情は硬いまま。

父と兄はそんなマーガレットの様子を見て「2年会わない間に、大人になったな」と笑顔で声をかけた。

マーガレットは母が何も2人に言わないのは知られたくないのかと思い、「そんな事ないよ。久しぶりだからどう接していいのか迷ってしまったの。おかえりなさい。無事でよかった」そう言って抱きついた。

父と兄は、嬉しそうに抱きしめ返してくれた。下の子達も、「抱っこして」と嬉しそう。
「2人とも大きくなったな~」と幸せな家族の様子に戻った。
マーガレットは複雑な心境だった。

そんなマーガレットの様子を心配する母の姿を、父は見ていた。

夜、子供達が寝静まった頃、母は、父に「マーガレットの様子に気づいたでしょ?実は、数日前、アガサ人がこの家に押し入ってきたの。子供達は2階に避難させて、なんとか大丈夫だったんだけど、私、乱暴されて…その様子をマーガレットは直接見てないけど、私が動けないでいたら、察して身体を何度も丁寧に、何も言わずに拭いてくれたの。」
と、耐えていた涙が溢れて止まらなくなった。

その様子をみて父は、優しく抱きしめ、「子供達を守ってくれてありがとう。自分の命を犠牲にしてでも守ろうとしてくれた。こんなに気丈に振る舞って。辛かったな。よく耐えた。身体はなんともないか?医者に診せた方がいいな。明日医者を手配するよ。息子にはこの事を伝えておく。これからは俺たちが守ってやるからな」と父は
そう言ってくれた。
母は、1つ気になっていることを告げた。

「マーガレットは、おそらく、男性を嫌悪してるの。私が乱暴された直後の身体を見てるのと、声も聞いていたと思うし。特にアガサ人は、拒否反応が出るかもしれないわ。」
そう伝えた。
「デリケートな問題だから、そうであるなら、時間がかかるけど、様子を見よう」

そして、母が懸念した通り、マーガレットは、男性を苦手とし、アガサ人とは、一切話さない態度を取るようになる。

ただ、今から出会う、アガサ人は、一筋縄ではいかず、マーガレットは、やがて翻弄されていく。
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