戦いの終わりに

トモ

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ルドー

翌日、天気が回復し、電車が動くと連絡が入ったので帰宅することになったルドー。

朝食の席で、マーガレットをチラッと見た。
昨日までとは違い、ルドーは、話しかける
ことはせず、優しい微笑みで、マーガレット以外の家族となごやかに話をしつつ、仲間はずれにならない程度に会話を盛り上げた。

そしてお別れの時、妹と弟は、ルドーに「また遊びに来てね!カードゲームしよう」と、寂しそうにお別れしていた。

マーガレットは、軽く会釈のみ。

ルドーは、その様子を微笑みながら確認し、「急にお邪魔したのに、親切にしていただきありがとうございました。また遊びに来ます」そう爽やかな笑顔で去って行った。

マーガレットは、ルドーが帰ってくれたおかげでホッとした表情をしていた。

その様子を父、母、兄は見ていた。

それから数ヶ月経ったころ、ルドーがまた遊びに来ると連絡が入った。

そしてルドーは姉を連れてきた。

マーガレットは、ルドーに会うのは2回目だけど、まだ男性が苦手。最初よりは、慣れたけど、出来るだけ離れていたい。そう思って距離をとっていた。

ルドーの姉は、そんなマーガレットに、「初めまして。ルドーの姉、リタよ。マーガレットちゃん、料理が上手なのよね?ルドーから以前手作りアップルパイをご馳走になった話を聞いて、羨ましくて。私の大好物なの。もしよかったら、作ってもらえないかしら?」
そうさりげなく会話した。マーガレットは、物腰柔らかなリタにすぐ心を開いた。

実はリタは、精神科医を仕事にしている人気の医者だった。

ルドーは、以前、マーガレットの話をリタに相談した。
リタは早めのカウンセリングが必要だけど16歳という年齢を考慮し、診察ではなく、何気ない会話をきっかけに、改善を試みる方がいいと判断。

そして今日、マーガレットに会いにきていた。
表向きは、お世話になったルドーのお礼を兼ねた訪問として。

一方、マーガレットは、リタにとても心を許していた。
話をしていると心が軽くなる感覚に、久しぶりに穏やかな精神状態を保てていた。

数日、泊まるということで、マーガレットは、リタと同じ部屋に泊まると言い出した。

母は、「リタさん、一緒の部屋で泊まってもらってもいいかしら?」
リタ「もちろんです。マーガレット、数日だけどよろしくね」
マーガレットは、笑顔で「うん」

その様子を、安堵した表情で見守る家族とルドー。

そして夜ルドーは、マーガレットをリタに託し、大人たちと集まっていた。

「お母さんに乱暴した元兵士。見つけました。今取り調べをするための準備中です。もうしばらくお待ちくださいね」とルドー

ルドーは、検事の息子で、兄が刑事、母が医者という家庭。ルドーは、医者を目指しているが、今回の件を、野放しには出来ないと、家族に相談。

終戦したにも拘わらず、一般家庭に押し入り暴行をした事は、犯罪だ。その判断で父が捜査を依頼。

今ルドーの国ではいろいろ取り調べが始まっている、そう伝えられた。

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