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第12話
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風呂から上がった僕はすぐに自室に戻った。
本当ならここから宿題と授業の予習復習をしなければいけないのだけれど、この時間から全部に手を回す事は不可能だ。
今朝の失敗を繰り返さないためにも、日付が変わるまでには寝たい。
勉学が本文である学生の身だが、予習は諦め、復習と最低限の宿題だけに的を絞る。
「っと......危ない、忘れるところだった」
明日までに提出しなければならない宿題を確認している最中、倉田くんに辰子に文化祭の企画に関する連絡をするよう頼まれていた事を思い出した。
一応メールは送信してあるけれど、確実性が担保されているのはやはり直接会話する電話の方だ。
壁にかかったアナログ時計を確認。短針は9の数字を指すか指さないかの曖昧な位置で秒針とすれ違っていた。
夜遅くに電話をかけていいものか悩んだけれど、メールを確認するよう伝えるだけなら短い時間で通話を終われると判断した僕は、携帯を手にとって耳元にあてがう。
単調なコール音が3回。心なしかはしゃいでいるような声の辰子が電話に出た。
「もしもし、俊也。どうしたの?珍しいね、そっちから電話かけて来るのって!」
「そもそも僕から電話したの初めてじゃないかな、いつもメールだけで済ませちゃうし。ちょっと話したい事があるんだけど、今時間平気?」
「わかった、ちょっと待ってね……うん、大丈夫!」
少し間を置いてから肯定の返事が返ってくる。後ろで話し声が聞こえるので家族と話していたところだったのかもしれない。
「それで、話って何かな?」
「まぁ、大した事じゃないんだけどさ。メール送ったの気づいた?」
一家団欒の時間を邪魔していたら申し訳ないので、僕は早速辰子が連絡を受け取っているかの確認をする。
これで辰子がメールを見ていてくれたなら、話自体はすぐ終わる。
「うん、文化祭で出すお菓子の話だよね?今ママ達と話していたところよ」
良かった。辰子がメールを見ていてくれなかったら、家族に話を聞く事が、明日の学校での話し合いに間に合わなかったかもしれない。
2日連続で辰子に迷惑をかけたりしたら宇野さんになにをされるか......想像したくない。
「そっか、なら良かったよ。それじゃあ......」
「それでねー、ドラゴン族って色々特殊な暮らし方してたみたいなのよ。料理と呼べるものが存在してない文化があるなんて信じらんない!私がからかわれてるのかと思ったわ!」
「う、うん......」
僕があまり電話を使わない理由には、相手の事情を慮ってだったり、ただ単に面倒だったりと色々とあるのだが、中でも最たるものとしてこの幼なじみの存在がある。
辰子は電話での話がとにかく長い。1度話し始めると話題を次々と変えながら2時間3時間と平気で喋り続けるのだ。
女性にはよく長電話をする人がいるらしいが、それにしたって辰子との電話は長い。
「ママもパパも初めてお菓子を食べたのこっちに来た後だったんだって。2人とも甘い物あんまり好きじゃないみたいなんだけどさ。あ、でもでも、甘い食べ物がなかったわけじゃないみたいよ?果物とか蜂蜜とかは食べてたらしくて......」
これもまた自業自得と割り切った僕はスピーカー機能をONにした携帯
机の上に置いて、辰子の話に相槌をうちながら明日までの宿題を解き始める。長い夜になりそうだ......。
本当ならここから宿題と授業の予習復習をしなければいけないのだけれど、この時間から全部に手を回す事は不可能だ。
今朝の失敗を繰り返さないためにも、日付が変わるまでには寝たい。
勉学が本文である学生の身だが、予習は諦め、復習と最低限の宿題だけに的を絞る。
「っと......危ない、忘れるところだった」
明日までに提出しなければならない宿題を確認している最中、倉田くんに辰子に文化祭の企画に関する連絡をするよう頼まれていた事を思い出した。
一応メールは送信してあるけれど、確実性が担保されているのはやはり直接会話する電話の方だ。
壁にかかったアナログ時計を確認。短針は9の数字を指すか指さないかの曖昧な位置で秒針とすれ違っていた。
夜遅くに電話をかけていいものか悩んだけれど、メールを確認するよう伝えるだけなら短い時間で通話を終われると判断した僕は、携帯を手にとって耳元にあてがう。
単調なコール音が3回。心なしかはしゃいでいるような声の辰子が電話に出た。
「もしもし、俊也。どうしたの?珍しいね、そっちから電話かけて来るのって!」
「そもそも僕から電話したの初めてじゃないかな、いつもメールだけで済ませちゃうし。ちょっと話したい事があるんだけど、今時間平気?」
「わかった、ちょっと待ってね……うん、大丈夫!」
少し間を置いてから肯定の返事が返ってくる。後ろで話し声が聞こえるので家族と話していたところだったのかもしれない。
「それで、話って何かな?」
「まぁ、大した事じゃないんだけどさ。メール送ったの気づいた?」
一家団欒の時間を邪魔していたら申し訳ないので、僕は早速辰子が連絡を受け取っているかの確認をする。
これで辰子がメールを見ていてくれたなら、話自体はすぐ終わる。
「うん、文化祭で出すお菓子の話だよね?今ママ達と話していたところよ」
良かった。辰子がメールを見ていてくれなかったら、家族に話を聞く事が、明日の学校での話し合いに間に合わなかったかもしれない。
2日連続で辰子に迷惑をかけたりしたら宇野さんになにをされるか......想像したくない。
「そっか、なら良かったよ。それじゃあ......」
「それでねー、ドラゴン族って色々特殊な暮らし方してたみたいなのよ。料理と呼べるものが存在してない文化があるなんて信じらんない!私がからかわれてるのかと思ったわ!」
「う、うん......」
僕があまり電話を使わない理由には、相手の事情を慮ってだったり、ただ単に面倒だったりと色々とあるのだが、中でも最たるものとしてこの幼なじみの存在がある。
辰子は電話での話がとにかく長い。1度話し始めると話題を次々と変えながら2時間3時間と平気で喋り続けるのだ。
女性にはよく長電話をする人がいるらしいが、それにしたって辰子との電話は長い。
「ママもパパも初めてお菓子を食べたのこっちに来た後だったんだって。2人とも甘い物あんまり好きじゃないみたいなんだけどさ。あ、でもでも、甘い食べ物がなかったわけじゃないみたいよ?果物とか蜂蜜とかは食べてたらしくて......」
これもまた自業自得と割り切った僕はスピーカー機能をONにした携帯
机の上に置いて、辰子の話に相槌をうちながら明日までの宿題を解き始める。長い夜になりそうだ......。
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