魔法少女の心臓 Magical girl heart

霜月麗華

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#006. 魔法少女の闇

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 私は桐枝達の説明を訊いた。
「私達は、魔法少女になった後、人を一人殺してるのよ」
「本当?」
「えぇ。今は、こうやって、この街の魔法少女を集めて、チーム作ってるの」
桐枝はそう云い、冷蔵庫を開けてペットボトルを取り出した。其れを私に投げた。私はペットボトルを受け取り、キャップを開けて飲んだ。
「今は、酷い時期」
「なんで?」
すると、羽野が口を開き、
「隣町の魔法少女のチームと、抗争中なの…」
「え?」
早苗は、
「戦争と、比べ物にならない位激しい抗争」
舞は、
「行きたくない…」
頭を抱えた。
「抗争?なんで?」
私は三人に訊いた。すると桐枝は、
「事の発端は、奴等にあるの…数年前、私達は少女から力を貰った。その時、此れを…」
桐枝は棚から、手紙を取り出した。

『魔法少女の謎が解けたら、殺すわよ』

物騒過ぎるわ!
「其れで、私達は謎が、解けてしまった」
「え?」
羽野が解答した。
「人殺し、だったわ」
「え?人殺し?」
舞は口を開き、
「私達の事を指すよ。で、解答を隣町の魔法少女に話したら、「原因つくってんじゃねーよ!」って云われて、今に至る、て事よ」
「うわぁ…」
「いつ、襲われるか判らない」
桐枝が云い、
「私達は、敵に立ち向かうのよ…」
「……いやだー」
私はペットボトルを桐枝に返した。その時、近くで爆発音がした。
「何?」
「あの感じ、敵だよ…隣町の」

 ──外からは死の声が響き渡り、泣き止まむ子が、親を求め歩んでいた。私達は惨状を目にした。眼の前には、魔法少女。
「人殺し…ね?」
呟き、ハンマーを敵に振りかざした。
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