死んでしまった魔法少女

霜月麗華

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休み時間。美玲の方から水の音が聞こえた。

ダバァ

彼女に目をやると、彼女がビショビショに濡れていた。彼女の後ろには、長谷陽子はせようこがバケツを持って笑っていた。
「ビショビショじゃないの?服着替えたら?アハハハ!」
陽子は嘲笑した。クラスの皆は、黙ってそれを見ていた。私は陽子に、「やめなさいよ」
「何アンタ?あたしに口出し?ふざけないでよ」
陽子はそう言い、私にバケツを投げつけた。
「アハハ、痛そうね?」
陽子はそう言い、教室を出て行った。
「大丈夫、美玲?」
「うん。平気よ」
彼女は樸だった。
「とりあえず、職員室行こ?」
「うん」
私と彼女は教室を出て、階段の欄につかまりながら、下階に降りた。職員室で、担任に対応してもらった。
「うーむ、長谷か。長谷はヤバイな。1年の時から虐めをしてて、指導しても平気でまた始めるからな、、、、正直お手上げだよ」
先生は困り果てていた。どうやら長谷は、10回以上指導しているが、指導中の話は聞かない、指導中に教室を出て行く、平気で噓を吐く、ボロクソに言っても効果がない、逆に先生がボロクソにされる、平気で先生を殴る、停学処分にしても平気な顔をして学校登校、虐めている子は徹底的に潰す、校長直々に長谷を苛んでも、逆に苛まれるなどという行為で、先生は困り果てていた。今回長谷は、拓殖美玲を標的にした。数分後、職員室に長谷を連れた保健の先生が入って来た。
「謝りなさい!」
「フン!」
「コラ!」
保健の先生は、凄い剣幕で長谷を苛んだ。だが長谷は、「してませんし!」と噓を吐く。
「白々しいよ!」
美玲がキレた。
「アンタに言われる筋合いは何処にも御座いませんよ?」
「噓を吐くな!」
保健の先生が苛んだ。
「なんでこうなってるのか、わかってる?!」
「知りません」
「はぁー、白々しい事!」
保健の先生は呆れてしまった。
「復讐してやる!」
美玲が言った。
「復讐?バカじゃないの?」
そして長谷は口パクで、

『やってみなさい?』

「ッ!この人間以下!人でなし!」
美玲は、職員室から出る長谷を追いかけようとした。私は美玲を止めた。
「柚木!なんで止めるのよ!」
「今言ったって、美玲には勝てない!」
すると彼女は脱力し、その場に倒れた。
「私って、弱い?」
彼女は口パクで言った。
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