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番外編Ⅱ
三つ子の物語⑦完結
しおりを挟む学園祭の演劇のあとは、魔法お披露目会に魔法が得意な他の生徒たちと一緒にナルとルルは登場しました。
まるで手品のように、幻影魔法で無数の小さな獅子と兎を掌からぱぁ~っと出現させて見せた。
「「「わあ~可愛い~。」」」
「「「パチパチパチ…」」」
歓声と拍手が鳴り響き…
中盤には、第1王子の娘、三つ子より年上、11歳になるクシュンがハープの演奏を始めた。
王室の教育も行き届いた彼女は、女王気質が見え隠れする…高貴で、美しい子でした。
ハープの奏でる音楽は心を癒し…ルイヴ女王も感動していた。
「素敵な音色ねぇ。」
保護者達は感動し…すすり泣く人もいた。そして、歓声に包まれて演奏は終わった。
学園祭はこのあともいろんな出し物が披露され…ナル、ルル、ララは楽しい1日を過ごしたのでした。
今年の学園祭は終わりを告げ…三つ子の母クランは、父ラパスに支えられて席をたち、子供達よりも先に帰路についた。
クランはお腹を愛おしむように擦り…お腹に向けて語りかけた。
「ちゃんと聞いていましたか。お兄様とお姉様たちは頑張りましたよ?」
クランは馬車に乗り込むと、帰り道、ラパスのとなりで、馬車に揺られながら編みものをしていた。赤ん坊用のヒラヒラした帽子はもうすぐ完成する。
「次は手袋を作りましょうね。ふふふ。」
「クランは器用だね。お腹の子もきっと喜ぶだろう。」
「ええ。うふふふ。」
後に三つ子は兄、姉となる。
近い未来に。
学園祭後も数日…ララは女の子にちやほやされて囲まれていたのですが…
2週間めにはいるともう、皆忘れたかのように、別のことに興味をもちはじめて、囲まれることも無くなりました。
もともとララはおとなしい少年。舞台の王子とは違うため…興味が薄れたのでしょう。
お転婆なナルとルルは変わらず人気者。
二人は何時も一緒です。
ナルはルルと離れると子猫のように小さくなり人見知りで頑固者。
二人揃うと、途端に活発に!
ルルは母のように友人関係を広く持ち、何時も違う子供と遊んでいたり。そして調子にのってみたり。
三人は父のように騎士に憧れてゆくことになります。
ルルは後の騎士学校で抜群の運動能力で、活躍をしてゆきます。
ナルは騎士に向いていないことを知り、卒業後は好きな本に囲まれたお仕事に就くことに。
ララはであった少女と婚約をして、優しい紳士に…立派な騎士に成長してゆくことになるのです。
そして、あと何人弟、妹たちが増えたか。
ラパス邸はいつまでも賑やかで、笑いの絶えない場所となったのでした。
****************
三つ子偏はここまでにします。
次はクランの子供の時の話でも書こうかと考え中です。
恋愛小説大賞エントリー中です。
2月中はこんな感じで番外編頑張ります(*^^*)
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