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+ 第 4 章 + 婚約
no.18
しおりを挟むアクトスさんが王都に戻ってから1週間後、彼から届いたお手紙で、王様が私達自警団の事を評価してくれていると教えてくれました。
そして…国王の命で各地へ飛び回り任務が大変なアクトスさんは、ある日の手紙に、婚約最初のプレゼントを贈ってくれました。
『一番大切なプレゼントは、直接渡したいからあった時にして…まずは君に似合うと思って買ったコートを贈ります。コートの胸元には狼の刺繍を特注してもらったよ、私はいつも君の側にいる事を忘れないで。』
手紙を読んだあと…プレゼントの箱を開けると…高価な生地のクリーム色のケープコートが入っていた。防塵、攻撃防御の加工を施したコートだと説明があって、鏡の前で身につけてみると、それは私好みの可愛いケープコートだった。
フードを試しに被ってみると、フードの頭部には猫耳が付いていて、襟元を止める金具は赤い薔薇にデザインされたボタン。金色の糸で縁取りを彩り華やかにしていた。
とても嬉しかった。彼からもらっていたブローチは潜入のときに彼を呼び寄せた際に壊れてしまったから、もう呼ぶ手段もなく、彼を近くに感じることができなかった。唯一近くに感じられたのは時々届く彼からの手紙だった。
だから…余計にこのプレゼントは嬉しかった。
デザインが素敵なこともだし…何よりこのケープコートを身に着けていたら獣耳の生えた彼と並んで歩いても、私にも獣耳があるように見え、コートの刺繍もあるから彼を身近に感じることができた。
凄く嬉しくて、翌日から私はそのコートを毎日身につける事にしました。翌日、国王陛下から総司令官である魔道士様に知らせが来たそうで、魔法養成所に呼ばれ、魔道士様の部屋に入れば会いたかったアクトスさんがいた。
彼が陛下の書簡を届けに来たそうで…魔道士様の口から書簡の内容を告げられた。
「ミヤ・ルシファー君を王都へと派遣するよう要請が来ています。目的は各領地の自警団発足を推進し、ゆくゆくは各領地の自警団の特派責任者にと言われてるようだ。」
…と。
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