花騎士と兎の魔法

yu-kie

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もふもふな獣人

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 第1王子であり王太子の、ヴァドスの花嫁を迎える準備の最中、様々な配置換えが行われ…王子達の任命式が執り行われた。

 この日、王子達の中でもコアと歳の近い、第8王子、第9王子、第10王子達は辺境の領地へ騎士として配属が決まった。彼らはそれぞれが持つ特徴より、水・炎・緑の称号を与えられた。

 その中、一人最後に呼ばれたコアは兄たちと一緒に辺境の領地に行けると期待していた為呼ばれなかったことに動揺していた。

 そしてコアの番がやってきた。宮廷に迎える花嫁に専属の女性の騎士を付ける。そこにコアの名が呼ばれた。

 コアは特殊な力があり、それは幻花となり剣に現れる。ある時は吹雪となり敵を欺き、ある時は感情を表現するように、無数の幻花が現れる。

 こうして…コアは花の称号を与えられた花騎士として宮廷に配属された。

 可愛らしい騎士の発表に、皆和むなか、最後に、宮廷の魔法使いの入れ替えにより新たに入る魔法使いの発表があり、皆…息を呑む。

 黒くて、もふもふ。魔法使いの特注ローブを身につけたおっきなおっきな兎の『獣人』がそこに居た。


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