竜騎士は魔女猫を溺愛中。

4章〔近づいた心と二人のその先。〕

ギル様が結婚に執着しない理由。

数日後、私はまたいつもの生活に戻った。

ギル様とは良好。

あの日ギル様と濃密にして親密～にすごし、あれからたまにそうなることもある。ポッ

たまにでいいんですよ、たまにが有り難みがあるのです。

愛情いっぱいもらって、また猫の日常で、茹でたささみをほぐして、ほくほくの焼き魚も小骨をとって、ご飯に出してもらって、至れり尽くせり。満腹満腹。

人間の女性だったら家庭に縛られ自由がないだろう。だが私は自由だ！

ギル様はいっこうに家庭を持つきはないようで、夜遊びの相手も今はいない。

ギル様は次男坊、私は長男のザギス様と会ったこともなく、父上様とギル様の屋敷は本家ではないことも最近わかった。

お父上はダーク・シャラ・スキナン。前竜騎士団長を勤め、現在は全騎士団の長をサポートする補佐官を勤める。それは今も変わらず、その志をギル様は継承されお父上と都から近いここに屋敷をもうけ暮らしている。

本家は、とある領地にあり、ザギス様は家庭を持ち、国の政策にも貢献する知能に優れた頼れる側近、領主としても認められた方。曾祖父から守られる領主の座を継承し、領地の安全と豊かさを確保されていると言う。

ギル様に家庭を持たない理由を聞いたら、そのお兄様が後を継いでるし、妻を持ち二人の子にも恵まれているとか。

だから周りからせかされもしないと言っていた。

私と言うペットの存在は反対されないのだろうか？濃密な関係になった今になってようやく私は心配になってきた。

呑気にペットであり愛情独占中の得たいの知れない私だ。

このままでいいのだろうか？？

むむむむむ～。〈悩み中〉