竜騎士は魔女猫を溺愛中。

yu-kie

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6章〔家族の絆とその行き先。〕

ギルとギーナの男の約束。

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さて、ギーナが少し成長し、現在10歳。ギル様に顔立ちがにてきたような気がするこの頃。

ギル様は歳を重ね、シャラ様は隠居され、ギル様はお父様と同じ道を歩み出していた。

現在は竜騎士団長は若き青年騎士が勤めている。

ギル様はシャラ様が以前就いていた、全騎士団長の補佐官になり、内勤が多く、怪我の心配もなくなった。

今日はそんなギル様がお仕事もない休日と言うこともあり、ギーナを連れて、馬を走らせていた。

私は屋敷においてけぼり。

その日、朝にお弁当をもって二人で近くの林まで行くと出たきり昼を過ぎ、日が落ち始めてもまだ帰ってこず、私は待ちきれずに探しに出た。

林に向かったのは確かなはず。

だってそう言って朝ギーナと出ていったのだから。

林の奥の泉は私とギル様のであった場所。

記憶のないただの猫はあの時ギル様に拾われたことで人間の持つ愛情を知った…そんな私の思いでの場所。私はつい足がそちらに向かい走っていた。

二人が無事だと願い。懸命に走った。泉はすぐそこ。

泣きながら私は叫んだ。

「お願い、私を一人にしないで!逝かないで!二人とも居ないなんて嫌!生きていけないんだからあ~!」

そんなことを叫びながら暗くなりつつある林、そこで近くで声がした。

「「一人にしないよ…」」

「ララ」「母さん」

…と。

聞き慣れた2つの声が同時に聞こえ、泉に写る自分の背後に二人の人間が写った。

私は魔女の姿になり、後ろを振り返れば二人がいて、私は二人を捕まえるように抱き締めた。

良かった。

生きててくれた。

二人は笑い、男の約束をしていたと話した。

私が歳をとらないことに不安を抱き、孤独を抱えていたことを知っていて…ギル様はギーナに母を大事にしろと、孤独にするなと男の約束をしたのだそうだ。

「こんなに遅くまで帰ってこなかったら約束の意味がないでしょ!」

私はギル様の胸に顔を埋め叫んでいた。

「ごめんなさい母様、僕が父さんに出会いの泉を見たいと言ったから探してくれて…そしたら遅くなってしまって。」

私がギル様に顔を埋めるとなりで、ギーナが私の顔を覗き込むようにそう言った。

私はギーナの頭を撫で、自分の胸に抱き締めた。

「二人とも大好きよ。」

3人顔を見合せ互いの気持ちを確かめ合うように微笑みあったのだった。
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