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治療院 Ⅱ
炎竜と治療院 7
しおりを挟む驚きの情報を耳にした私達。一旦戻ってきたのは…私の準備した作業部屋の白いテントの中。
「あの話はいったい…」
「ええ。私も驚いてますけど…おかしいのです。」
「おかしいとは?」
「炎竜族の雌がたとえ人化していても…体内の熱は…人間の体温よりはるかに高くて、交われば、確実に大火傷して死んでしまうのです。」
「んなっ…!!」
キアヌさんもびっくりしますよね、もしかしたら…町長の息子さんは炎竜のお嬢さんをかばっているのかしら?
「くぅ~ん」
忘れてましたが、このテントは治療院の仮設テント。竜が入れるサイズで、一緒にこの地に来たビナさんも、移動がない日はこのテントにっしょにいるのです。
ビナさんは主のキアヌさんを心配したみたい。今回、竜の治療部屋はビナサンの部屋にしているから、仕切り越しにある私達がいるテント内のおっきなテーブルのある作業部屋に顔を覗かせて…キアヌさんの顔をスリスリ頬ずりしてます。微笑ましいですね。
さて…話は戻りますが、私達がこの地に来たのはクロード公爵の依頼から…あの人が炎竜族の雌と町長の息子をもてなすとは思えません…炎竜族に悪影響を与えるんじゃないか、心配です。
まずは、治療の合間に二人を探さなくては。
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