騎士のお嬢は竜ビトの溺愛に戸惑う

yu-kie

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第1章・竜ビト

3.

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 国境を越えるとそこには森が広がり…森を抜けると菜園がひろがり集落があちこちに見えてきた。

 しばらくそんな景色が続き、それが途絶えると草原が広がり…その先に大きな街へとたどり着いた。

 街を囲むように塀が現れ…門を抜けると…活気のある街が広がり…走り抜ける馬車と護衛騎士の姿に街の人々は目を向け手を振っていた。

 馬車から顔をだしたルイヴは当たり前のように手を振り返していた。

「陛下は昔からこの国との交流を大事にしてきたんです。あまり表向きには公表されてませんけどね。」

 並走する騎士団のリーダークリスが小指をたてて内緒話をするように手で口を隠すようにしてルルに語りかけた。

「ふへぇ~。」

 思わずルルはきの抜けた返事を返した。

 国境を超えてからところかしこに人間に紛れて竜がいたり、空を竜が警備をするように群れで飛んでいたり…ルルにはどれも新鮮な光景で…彼女は見るものすべてに感動していた。

「ルル殿、きを抜かないように。」

「はい!きをつけます!」

クリスに釘を刺されたルルは苦笑いし、ふたたび鉄壁の表情をつくり馬車を守るように並走した。

 あっというまに王都に入り…目の前には要塞のような城が構えており、馬車は城へとたどり着き…出迎えた人間の姿で竜の尻尾を生やした兵士と、竜王の側近に案内されたルイヴは、ルルとクリスとハクラを従えて城へと入って行き、残りの二人は馬車の見張り役として残された。


そして…お茶会の時を迎える。

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